やっちまった!!ホワイティング RED-X コックネックケープ大人買い!!

いやあ、どう考えてもおかしいですなあ・・・・

OSSANは昨日、ミッジサイズのフライフックとそれを巻くための細いスレッド(糸)を買いに某ショップへ出かけたのですな。

OSSANは平日にお休みが来ることも多いですな。

季節外れともいえる暖かなお天気に誘われて、必要に迫られておるミッジサイズ(目をよく凝らさないと見えないレベルの極小サイズ)のフライフックとそれに使うであろうむちゃくちゃ細い糸を買いに出かけました。

実はですね、前々から気になっておるオービスさん家のクリックドラグリール、「バテンキル・クリック」というリールを改めていじり倒して気に入ったらお持ち帰りしようかなあ・・なんぞと密かに企んでおったのですな。

しかしまあ、あくまでも本日の狙い、目的はミッジサイズの針ですな。

改めてよく見ますと#24とか#28とか・・・

「良くこんな大きさのフライを皆さんこさえておるもんだ」と感心すると同時にその、何と言いますか”執念”と申しますか”妄執”と申しましょうか・・・

空恐ろしい気持ちになりつつOSSANも不覚を取ってはならじと念には念を入れて品定めいたしましたな。

いつも質問攻めにしておる店員さん(←セールストークが上手く、油断ならない)は「ワシ今日はフライフィッシング道具一式揃えちゃうもんね」的「良さそうなお客さん」に付きっ切りとなっておりました。

OSSANは少し安堵し、キャップを更に目深にかぶり直し、目立たないように心掛けながら(そんな必要は全くないのだけど)フックからマテリアルから壁一面、くまなくチェックしておりましたな。

この後ちょっとした社外仕事を抱えておりましたワタクシ。

首尾よく本日のターゲットを選定し「さて、あのリールをいじらせてもらって、余計なものまで買い込む前に早めに切り上げよう」と今まで背を向けておったケースの方へ顔を向けましたな。

そうしましたらですな、そこにね、奴らが並んでおりましたよ

OSSANが悩みに悩んでそのお値段に恐れおののき、今まで購入を踏みとどまっておった奴ら。

ジェネティック コックハックルケープ

(フライを巻くための羽を採取するため、長きにわたり連綿と品種改良され養鶏されてきた雄鶏の首〜背中にかけての羽根)

見てはならないものを見てしまいましたな・・・・

しかもいつもと様子が違い、結構な量がズラッと並んでおり、同じカラーでも多少選別ができそうな数量ですな。

もうね、よだれが出そう(この時点で相当やばい人種。相手は鶏の羽ですぞ;;)になってしまいましたな。

そろそろ手持ちの無くなりそうな小袋で買ったグリズリー。OSSANの持っているインド産とは比べるべくもなく質感の高いブラウン。同じく見るからに艶やかなブラック・・

欲しいカラーがそこにあります・・・しかも・・・

「見慣れた価格のもの以外に(比較的)お求めやすい価格のものが混じっている・・・!」

なんと言う事でしょう。最低でも一枚のケープで諭吉様一人(税込)以上の値札でぶら下がっておった憧れの商品です。

それが今OSSANの目の前で¥6800(税別)の値札を掲げ、妖しくも美しく「おいでおいで」とばかりに微笑んでおるではないですか!

「据え膳食わぬは男の恥」・・脳裏をよぎったかどうだったか・・

しかも近年品種改良が進み「独り勝ち」のように言われておるホワイティング社の物です。

この時点で「リール」はまたもや数万光年の彼方へ忘れ去られ、少々逆上気味にそれらを穴のあくほど観察、選別作業に突入いたしましたな。

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手前から スペックルド・バジャー       ブラウン      グリズリー

もうお分かりですな

 

 買うんです

 

しかも全部

ハックルケープ(鶏の首から背中にかけての羽)にはそれぞれランクが付けられておりますな。そのお値段一羽分で2万あまり~1万弱ほど。

これらを養鶏?しておる場所は世界でも限られておりますな。代表的なメーカー(ファーマー?)でも年間3万羽に満たない出荷量との事であります。それ以下の規模の物も含め数か所しかありませんな。

フライ(毛ばり)を巻く以外で肉が使われるということもないんでしょうから、高くても仕方がないということですな。

ハックルケープと言いますのはそれぞれのメーカー毎、鶏の血統ごとにクセと言いますか、特徴みたいなものがありまして、

「ここのメーカーは色の出方にばらつきが少ない」「艶の乗り方や透明感が云々」「ストークの硬さや長さが云々」「ファイバーのクセや張りが云々」「様々なサイズのハックルの分布の在り方が云々」・・・・レアなカラーの物は上記以上のプレミア価格で流通しておりますな。

これ専門のコレクターさんもいらっしゃるんですよ。

気持ち、わかります。ええ;;

しかも相手は養鶏されておるとはいえ「生き物」である故に模様、微妙なカラーの出方、

「二つと同じものはない」と言う事ですな。

更に輸入品であるからしてその入荷もかなり不定期。買える時に買わないと次はいつお目にかかれるか、という商品でもありますな。

ええ。買ってしまいました。

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ホワイティング社 RED-X グレード 

我慢を続けていたのにも関わらず一気に3枚も・・・!!

どうするんだこんなにたくさん・・・・使い切れるのかワシ・・・・

ちっちゃいハリと糸を買いに行っただけなのに一体どうしてこうなった・・・

あ、そういえばリール見なかったな・・・

やはり釣具屋は恐ろしいところですな。

幸福感と自責の念は穏やかな酔いと共に休日の眠りへと溶け込んでいったのでありましたな・・・