基本釣りのブログでありますが、訳あって自転車のことを少しだけ(←嘘)書きますな。
皆さんにとって、自転車とはどんなものですかな?
通勤通学の足?
健康作りのために乗ってる?
買い物、散歩の道具?
凝っている方は数台所有されてらっしゃる方も多いと思いますな。
そう、フライロッドのように適材適所という言い訳を唱えつつ・・・
OSSANは自転車が色んな意味で大好きでありますな。
現在はロードバイクとマウンテンバイクを一台ずつ保有しております。
身体は一つでありますのでいっぺんに乗れるわけでは無いのですがね。まあ、ロッドだって一度に振れるのは一本でありますからな・・・
腹は出っ張り、体重も不必要に増加し、その昔に出したポジションで走行すればものの10分で体が悲鳴を上げてしまうことでありましょう。
ロードに関してはもうほとんど部屋のオブジェと化しておりますな;;
しかしこのロードバイクに関して、OSSANは「美しい」と感じ、見ているだけでもウットリしてしまうんでありますな。
まあ、これは好みでありましょうけど、現代の様々な強度計算に裏打ちされた最新カーボン素材の複雑怪奇なフレームワークよりも、ラグと呼ばれる接合パーツで溶接、繋がれたスチール製の細身なレーサーが(眺める分には)大好きです。
その昔、小学生だった頃のOSSANの家庭は裕福ではありませんでしたな。
物心つき、かっこいい自転車が欲しくなったのでありますが、なかなか買ってもらえなかった覚えがあります。
随分長い間(小学生の間)、親父殿がどこかで貰ってきたらしい、今で言う「実用車」的自転車で我慢しておりましたな。
そして中学生になる頃、やっとのことでSEIYUオリジナルブランドの10段変速、ドロップハンドルの26インチ。
銀色の”スピードレオ”とやらを西武ライオンズ優勝セールに後押しされ買ってもらったのでありました。
当時人気のブリジストン・レイダック等の27インチモデルは親父殿にねだるも即却下されたのでありましたな。
今思えばその妥協のレオくんはバッタ物臭プンプンなマシンではありましたが、多感な中学生時代いっぱいをOSSANと共に駆け抜けてくれたものです。
そしてアチコチの部品が壊れては外され、泥除けはひっぺがされ、購入当初と比較して随分とシンプルな見た目にカスタマイズ?された我が愛車は当時の溢れ出る筋力、体力も相まって本当に「人馬一体、手足の一部」と呼べるくらいに体に馴染んでおりましたな・・・
自転車を取り巻く環境は当時、「趣味で自転車に乗る」と言うこと自体がおかしなものと見る感覚であったと記憶しております。
バブル時代のせいかどうかは判りませんが、エンジンの付いている物がエライ的な・・・車はハイソカーが当たり前的な・・・
中高生にそんな価値観持ちだされても・・・ねえ?高校生の時代にはみなこぞってバイク、原付きの話題でありました。
うまく説明できないんでありますが、「自転車が好き」と言えないような雰囲気というものが当時あったのです。
そんなことを言えば、ちょっと変わり者扱いされる感覚でありましたな。
まあ、OSSANの極狭い生活範囲、近辺のみの特徴であったのかもしれませんがね。
現在と違い、ドロップハンドルの自転車で片道30分強の通学路の車道を”モノスゴイ”スピードで爆走する中高生自転車乗りは奇異な目で見られておりましたな。
そして。
OSSANとの蜜月を謳歌していた愛車はある日、鍵をかけていたにもかかわらず、駅の駐輪場から忽然と姿を消してしまったのでありました。
そう、盗難にあったのであります・・・
長期交渉、我慢に我慢を重ね、ざまざまな親子間の駆け引きの末、やっと手に入れることのできた愛する自転車。
ピカピカからガタガタになっていく全ての過程を共に歩んできたのです。
走る為以外の贅肉とも言えるパーツを削ぎ落とす作業も全て自身で行ってきたのです。
誇らしかったこと。恥ずかしかったこと。
コケて血だらけで帰ってきたあの日。春のどしゃ降りの日に嗅いだアスファルトの匂い。
友人等と見た遠出先の夕日。実は思いを寄せていた娘を家まで送っていった、夏祭りの帰り道・・・・
そんな大事な思い出たちをも同時に奪われてしまったように感じましたな。
思えばこれらの反動が自転車に対する偏執狂的愛情をそそぐ原因となっておるのかもしれません。
程なく高校生としてアルバイトに精を出す年齢になり(←これが間違いですな。勉強しろよってハナシ)、生まれて初めて手にしたまとまったお金で手に入れたものは、自転車でありました。
当時町中でも流行の兆しを見せ始めておった、ジャイアント製カーボンフレームMTBでありましたな。
確かコレが10万ジャストくらい。フロントサスペンションなしですよ?
今思えばぼったくりすぎですが、カーボンフレームがまだレースの世界で実験最終段階という時代です。
いやまあ、これがヒドかった・・・
購入した店舗の組み付けがいい加減だったのか、すぐにボトムブラケット付近からの異音。
漕いでも漕いでも前に進まない、力の逃げる感覚のフレーム。
巡航速度もすぐに落ちる・・・フレーム製造技術を手に入れても設計の技術はまだなかったんでしょうなあ・・・
すぐに知人に売りつけましてね、その後今も手元に残るプジョーのPF600というロードバイクに買い換えました。
全く身の丈に合わない買い物をしたもんですな。
何しろペダルはLOOK製のビンディングペダルがついてましたからな。シューズも同時に購入するハメとなりましたよ・・・。
コイツも当初ついていたカンパニョーロ製ヴェローチェ・コンポーネント(最初期手元シフトモデル)が全くひどいシロモノ。
実際に突き指したことも有るシフトレバーの硬さ。全く効かず危険極まるブレーキ等・・・。
ブレーキが効かないのはさすがにマズイのでMAVIC製に交換し、貧乏な青年時代の都内移動を一身に担ってくれたのでしたな。
当時、様々あって(借金とか疚しい事では断じて無いですゾ・・・)アルバイトを3つ掛け持ち、その稼ぎの殆どがお酒や諸々に消えていくような生活をしておったOSSAN。
深夜に皇居の脇をフラフラになりながらペダルを漕いで家路を急いでいたある日。
毎日限界まで酷使する肉体。残る睡眠時間はもう四時間を切った・・・
体力はピークの頃とは言え、泣けてきましてねぇ・・・まさに自転車操業生活。
そのうち血尿が出ましてな。
「ああ、このままではオレは死ぬんだなあ。まだやりたいこと沢山あるのになあ・・・・」
と考え、ある時それまでの生活、仕事、交友関係などをバッサリとリセットしたのでありました。
その後も紆余曲折、波乱万丈を経て何度も「手放すか」とも考えたのでありますが、時代ごとに少しずつパーツを取り替えられ、風を切る楽しみを共有し、今ではほとんど乗られることもなく書斎に置かれております。
購入当初のパーツはもうフレームとステムのみとなりましたな。
大事にしてくださる方が居られれば譲ろうかなとも考えておるのですがね、まだ決めかねておりますな。
部屋を娘に明け渡さなければならんので、タイムリミットが近いのでありますが・・・
OSSANにとって自転車は今までの人生に無くては成り立たなかった、ずっとそばにいた生き物のような存在。
放置され、たまに思い出したようにメンテされ、ほんの少し動かされる。
余生はこのように過ごしていくのでありましょうかな・・・
棺桶に一緒には・・・入れませんなwww
OSSANの居住地域は都内のとある一大サイクリングロードに隣接する場所でありますな。
数年前より幹線道路〜このサイクリングロードを目指す、主にロード乗りの方が非常に目立つようになってきましたな。山、河と同様ここでも女性の姿も目立ちます。
ウムウム、いい事であります。女性が絡んだほうがブームは大きくなるのでありますからな。
結構な高級ブランドにまたがる方も多いようですな。ピナレロ、コルナゴなんぞは珍しくもない。というような事となっておるようであります。
現在の自転車ブームは終わりかけの感もしているのでありますが、OSSANの興味は世間様の流行とは数年のズレがあるようでありますからな。ヒネクレてますもんでw
OSSANの趣味も、写真〜自転車〜釣り〜あたりを一定周期でグルグルまわっておるように感じます。ここにその時々、様々なものが入り込んでくる感じ・・・
人間てそれほど複雑にできてないんですなw
ね、ここまでクドクドと自転車の話しをしてきて、
「ああ、このOSSAN、自転車関係でまた何かヤッちまってるんだなあ」
と思いませんかな?思ってますよね?
安心してください。
これからですよw
実は今日(土曜日)はお休みでしてね。暗いうちから釣りに行こうと考えておったのですが、やめにしました。
チョイと自転車のメンテをし、そのへん走って、タイイングをし、酒飲んで寝る日と致しますな。
こんな季節にもったいない・・・と思うのですが、自転車も今がベストシーズンですからな。
釣りには平日に行くことと致します。週末、休日は混んでますからね。お天気続きで活性も低いかなあ・・・と。
ですので、一回分の「釣りに行ったつもり貯金」です。
手に入れる必要性が高いものが出てきましたな。
フライ・ロッドですな。
(・・え?自転車の話だったんじゃ・・・)
マテリアル(主にハックル)を購入したりしなければ、とっくに手に入れておったのですがね。
・・・OSSANの財政は既にレッドゾーンブン回し状態であります!
もうこれ以上は無理であります!¥10万程のベアを要求したいところであります!
給料は増えてないのに業務量は増える一方であります!ストレスも右肩上がりであります!
お小遣いの増額を要求したいところであります!
・・・・・
もうどのロッドを購入するか、モデルはほぼ決まっていたりするのでありますな。
小さなお子さんの親御様(又は奥方様)、経済状況状仕方ない時以外は子供(又は旦那)にほしいものの我慢を必要以上に強いるのも考えものですゾ。
たまには甘やかすことも必要かと。(常時ではモンスター化しちゃいますがね。さじ加減が腕の見せ所なのでありましょうかな・・・)
でないとこんな
OSSANのようなオトナになってしまうかも
しれませんゾ・・・・