クイル・ウィング ウェットフライをタイイングすること。明るい家族大増産計画ファイナル!

逃げたい・・・

正直なところ、このタイイングから逃げたいですな。

やめちゃってもいいのかなあ・・・でも自分で立てた計画だしなあ・・・

ノートに書き込んだ”明るい家族(フライ)大増産計画”の大トリを務めるフライは、最後の最後までタイイングを回避、気付かぬふりをされてきた、

クイルウィング・ウェットフライ

 

なのでありますな・・・

三月に入り、どこもかしこも解禁の声が聞こえてくるようになると、(現状は)管釣り専門のようになってしまっている私としましても、だんだんに焦ってきてしまうのでありますな。

もういい加減、フライの巻溜め計画を完了させておかねばなりません。

 

幸いにしてクイルウィング・ウェットフライのストック計画数量としては十数本のみ。

昨年の残り物もありますので、精神的負荷も予想するほど酷くないかもしれませんしね・・・

漢らしく諦めてサッサと取り掛かることといたしましょう。

先ずは何とかの一つ覚えとなっている、シルバー・サルタンから巻いていきます。

どうするのだ、このスロートの長さ・・・あとで切ってしまいますな;;

ドハマりしたこともありますが、

「ああ、何だか今日はドライもニンフも今一つ反応が悪いなあ。釣れはするけどいまいちバチッとハマってる気がしないんだよなぁ・・・」と言う日に使って、何度か溜飲を下げてもらった覚えのあるフライでもあります。

魚の附いていそうなポイントをあらかじめ予測し、自分の立ち位置と繰り出すラインの長さをなんとなく計算し、ラインがポイントの少しだけ手前で張るように調整しつつ、流れていたフライがクイッと上流に向き直るようにするだけ。

緩いカーブを描いて横切らせたり、意識してそのポイントでアクションを加えることもありますな。

マーカーは流れの雰囲気によって使用したりしなかったりの気分次第。

こんな大雑把なやり方でも、思い描いた通りに魚からのアタリが伝わってくると、ドライでの釣りともまた違った趣のドーパミンやアドレナリンの瞬間的大量生成の快楽に浸れる・・・

ここらへんがウェット・フライの釣りが好きな理由となっておりますな。

もうウィングの取り付け以外に疑問点などは無くなってまいりました。フロスボディの太さや長さのバランスもほぼ思い通りに・・・

しかしウィングはやっぱりうまくいかないわけでありまして・・・(嗚咽;)

ドキドキの瞬間。・・・でスレッドを絞るとたいていうまくいかないのでありますな(号泣)

そのような状況をことさら無視して、コレでもかコレでもかと巻いておりますと、買い置きのダック・クイルも少なくなってきましたな。

完成するフライとしての取れ数から考えますと、どうもお値段的には高くつくようであります。

散歩中によく抜け落ちている鳩や鴨の羽に目が行き、拾うこともあるのですが未だ使用したことはありません。

左右セットで落としていって欲しいものであります・・・

お次は、「いまいち当たりハズレが大きいなぁ」と感じるシルバー・マーチブラウンでありますな。

しかしなかなかに良い魚を連れ帰ってきてくれた記憶もありますし・・・少しだけ巻き足しておきます。

ツイッターのフォロワーさん達のおかげで、チョットだけ何かが見えてきた気がします・・・それとコレとは別の話だけどww

巻き方を調べていて、これの本流はマーチ・ブラウンというフライである。と言うことを今回初めて知ってしまいましたな。

ウェットにしては珍しい?モジャモジャ系ボディでありますな。

写真を見るとシルバー〜よりも釣れそうな雰囲気で、いかにもウェット・フライ!という容貌が気に入り、お試しフライとして数本追加する事に致します。

大丈夫・・・多分・・・きっと釣れる・・・気がする。

そして何の気の迷いか、スカーレット・アイビス!

スカーレット・アイビス(南米・ベネズエラ沖、トリニダート・ドバゴの国鳥とされるショウジョウトキという朱色の鮮やかな朱鷺のこと。)の羽を使用するのがレシピだそうでありますが、他に使用するアテもない高価な羽は購入できませんな・・・;

いえね。真っ赤なダッククイルは主にテール材として購入したのでありますが、これがなかなかに発色も良く、それだけでは勿体ないなあ・・・と。

ですが、これをチョコチョコ使いそうなマリード・ウィングスタイルフライなんぞ手を出そうもんなら、ただでさえ脆弱なOSSANの精神はあっという間に砕け散るでありましょうからな。

スロートハックルもオレンジで代用であります。

マス類には赤が効く・・・と思ってはいるのでありますが

・・・全く釣れる気がしませんなw 

多分流れの緩い場所などでは相手にもされないのではないでしょうか?

相当気持ちに余裕があるときにキャストしてみることといたします。

もうしばらくこれは巻きたくないですなw奥のR・コーチマン・ウェットは賑やかしであります。

以上、25本のクイルウィング・ウェットフライ。

完了でありますな・・・(少々、息が乱れております)

さて。

これで昨年中に立てたフライの巻溜め計画。その名も

”明るい家族大増産計画”はようやく終了であります!

 

総本数は今数えてみましたら、何となんとその数

302本!!

ウ~ム・・・頑張ったな、ワシ・・・

今後これほど大量にフライを巻き続けることはきっと無いでありましょう。

自分で立てた計画とは言え、なかなかに苦しいものがありました。

”何をどれだけ巻かなければいけない”と決めてタイイングをするのは、これもやはり性に合っていないのかも知れません。

しかし同一のフライ・パターンを相当数こなすことにより、初めて気が付くことも沢山ありました。

これらの超個人的発見を、忘れないうちに小さなノートに書き込んでおくことといたしましたな。

そして今シーズン。

釣行前夜にフライの弾数不足に焦ることもなく、お試しフライや、創作フライ、はたまた珠玉のスタンダード・フライたちを心置きなくタイイングすることができるというものなのであります!

追記:

嬉しい事に、このクイルウィング・ウェットに取り掛かる前にツイッターのフォロワーさん達からタイイングの際のコツやポイントをいくつかご教示いただきましたな。

フェザーウィングの回の慟哭的悶絶具合を哀れと感じていただいたのでありましょう。

改めまして、皆様ありがとうございました!