奥日光・湯川釣行でソロキャンプの記。@湯本キャンプ場。

OSSANは美味しいものは喉元いっぱいまで詰め込まないと満足しないタイプであります。(だから体重増加が止まらないんだよナ・・・)

今回のネイティブ・フィールドデビュー湯川釣行において、フライフィッシングと共にソロキャンプも欲張りましたな。

場所は昨年夏にファミリーキャンプデビューを果たした、日光湯元キャンプ場さんであります。

初めての湯川、初のネイティブ・ブルック、そして初の水没・・・と盛りだくさんの初釣行を後ろ髪引かれつつ終了しましたな。

小田代橋まで木道を引き返し、日光ロマンチック街道(w)120号線へエスケープするべく逆川橋方面へと歩を進めました。

アップダウンのある戦場ヶ原内の木道を引き返すより、身体が楽だと踏んだからであります。

水没後。レンズの水滴は雨ではありませんな・・・しかも川砂利まみれでありますw

視界の開ける高層湿原の眺めはバックに大真名子山を背負い、それは気分の良いものであります。

ただ足元がトレッキングシューズでなくウェーディングシューズであることをつい忘れてしまい、滑り止めが施されているとはいえそれでも滑りやすい傾斜部分で幾度かスリップしてしまいましたな。

足の運び方すら鈍っているようであります。反省。

車で走れば気分の良い、ひたすらな直線道路はウェーダーを履いての徒歩は気の滅入るものでありました。それでも時間を節約するには良かったのかな・・・(本当の所はわかりません)

赤沼に到着し、アンケート用紙に記入します。ブルック・6、アブラハヤ・2と・・・

正味6時間ほどの釣りとしては少々不満(楽しんでますがね)。国立公園と言うことでなかなか制約もあり困難だとは思うが釣道を再整備し、足腰の弱ったOSSANももう少し楽にアプローチできるようになればいいなあ。さすれば世界に誇れるフィールドとなるであろう!・・・等と偉そう且つ勝手なことを記入してまいりましたw

昨年夏にお世話になった以来の湯元キャンプ場はほぼ貸し切りでありましたな。

奥の木立の中に緑色のNEMO社(いいなあ!)のソロテントが一張り見えるのみ、人影はありません。

設営前。入り口と炊事棟至近に陣取ります。相変わらず鹿フンだらけですなw山から靄が降りてきます・・・

あくまで今回はシンプルに。体力を温存しようと考えておりましたのでタープは無しでありますな。

サクサクッとテント設営。マット、シュラフなども広げ一人宴会の準備を完了させてからの・・・

温泉へ突撃であります!

お・・・

忘れておりましたな。

思えば我が人生・・・基本的に「無理やり」でありますな・・・

太すぎる薪を小分けにしようと鉈を用意しておったのでありました。

なんと言っても新品ですからね。それはもうパッカンパッカンと気持ちよく・・・・

割れないですなwww!

 

 

桜・・・でありましょうな。

きつくカーブし、所々に瘤もある薪にはこの鉈は少々力不足であったようであります;;

しかしもうそんなことを後悔していても現地にいるわけで・・・力づくで割るしかありませんな。

薪を鉈ごと持ち上げて地面に打ち付けても腕が痺れるばかりでビクともしません。

渾身の力で薪に食い込ませた鉈をもう一本の太い薪でぶっ叩きます。バトニングでありますな。

静寂の山々に、ガコーン!バキーン!とあまり趣のよろしくない木霊を響かせてしまいました。

ようやく細・中の、焚火を安定させるに必要な量の薪を割り出し終えたころには辺りは暗くなり始めていましたな。

息はゼーハー、喉はカラカラ・・・

今宵の我が家完成の図。もっとシンプルにしたいですな。

手を伸ばせばすぐの、ソフト・クーラーボックスにはお楽しみの

☆キンッキンに冷えたビールとワイン☆

がニコニコしながら待っております!

 

・・・でも、まだですよ。

ここはさらにグッと我慢なのであります。男子たるものキッチリと次の段階を踏まなければなりません。

カラカラになった喉を温泉に浸かり、更にガラガラくらいにして帰ってこねばなりませんな!!

 

久しぶりの長距離歩行、ハードなヤブ漕ぎ、ウェーディング及び薪割りなどによりOSSANの身体はもう分解寸前であります。

シブシブになってしまった身体をゆっくりとお湯に浸け、もみほぐしたいところなのでありますな。

心地よい疲労感と充実感に満たされ、それでも更なる快楽の予感に心逸らせヨタヨタと向かった休暇村・日光湯元の日帰り入浴温泉は・・・!

 

終了してましたな;;(号泣)

 

 

最終受付15:00(大人九百円)。

現在時刻16時過ぎ・・・さすがに受付のおねーちゃんに「烏の行水だから!」と無理を言える時間でもなさそうであり、あきらめるしかないのでありました・・・ 

休暇村玄関外で身をよじらせ悶絶するOSSAN。

とても娘には見せられない光景であります。

こう見えて硝子のメンタルを自負するワタクシの心はその場で完全に折れてしまい、文明の利器(スマホのこと)を使用し周辺でまだ入浴できるホテル等を探すという気力は湧いてきませんでしたな・・・;;

 

 テントに引き返し、しばし呆然と時を過ごしました。

とは言ってもですよ・・・

いい年こいたOSSANがいつまでも、何をなすのでもなく一人キャンプ場で呆然とし続けている図と言うのも何やら不毛極まるわけでもありまして・・・

仕方ありませんな。

こうなってしまっては今宵の、たった一つの心の拠り所であるソウル・ドリンクへと手を伸ばしてしまうしかないのであります。

 

ソロ焦らしプレイ中・・・でももう駄目。イタダキマス!!

 

くっ・・・

 

ぐぁぅははハはっはhははハっははh・・・・

  

これは…!

 

ウマすぎますなw!!

 

もうね、キャンプでその日初めて喉に流し込むビールの旨さというのは、いったい何なんでありましょうか!?

これは絶対にやめられません。

キャンプ好きがビールを飲むから?

ビール好きがキャンプしてるから?

身体を酷使したから?

汗をたくさんかいたから?

釣果に満足したから?

ずっと風に吹かれていたから?

日に照らされ続けたから?

ん〜〜全部!だけどそれだけでもないんですなぁ・・・全身を満たしてゆく感動に震えつつ、くだらないことを連々と。

喉と気持ちが満足した後はわざとチビチビ、ゆっくりとビールを喉に流し込み続けます。幾度目を通したか分からない、ボロボロの『遠野物語』を片手に。

この贅沢な時を惜しみ惜しみ。

完全アンダー・コントロール中。コンパクトな熾火は美しいのであります。

焚火の炎が熾となって安定し、文庫本を眺め続けるのにヘッドランプを使うか、あきらめるかを迷い始めたころ緑色NEMOテントの主が帰ってらっしゃいましたな。

装備の様子から戦場ヶ原ハイクの方だったのでありましょう。驚いたことに山慣れした印象の、OSSANより高齢と見えるご婦人でありました。

すごいですなあ。現代の女性に登山がブームのようになっているのは存じておりましたが、ソロキャンプまでとは・・・やりますなぁ。

みなさん、これはウカウカしてられませんぞ!(なにが?)

キャンプ場が完全貸し切りではない残念感と安堵感を抱きつつ、ふと見回せば日もとっぷり暮れましたな。

そろそろディナーと参りましょう。明日も早起きであります。

夕食の献立

  1. ミックスナッツ(お約束)
  2. パルミジャーノ・チーズ
  3. 鶏ムネのカレー味ソテー&サラダぶっかけ
  4. サーモンとシメジ、新玉ねぎのホイル包み焼き
  5. とどめのカップ麺

以上を一番搾り&安物のシャルドネで流し込む予定でありましたが・・・お腹がいっぱいになってしまって4は諦めました。

もう無理w歳を考えなさいよ・・・

どんなに空腹でも、もう食べられる量としてはタカが知れているんですなぁ・・・

次回から飲料は別として食料は少し足りないくらいで見積ろう。

家で仕込んできたアルミホイルの塊を、そっとクーラーボックスに戻すのでありました。

20℃を割りました。マウンテンパーカを持ってきていて良かった・・

山々から、どこかもの悲しい鹿の声が響いています。

恐らくあれはキャンプのシーズンを迎えて、ここが彼らのテリトリーでなくなる季節の到来を知っての恨み節なのでありましょう。

少し寂しい気持ちになりつつも焚火を眺め、月にかかる暈にほんの少しの不安を覚え始めたところまでは覚えております。

その後はどうシュラフに潜り込んだか、あまり覚えておりませんな・・・

やっぱりフライシートも目止めしましょう。少々雨漏りしてますな・・・

翌朝:5時前覚醒。

明るいですな。

夢うつつ聞くともなしに心地よく聞いていた、パリパリというノック音はやはりテントを打つ雨粒によるものでありました。

各関節は少々痛むものの、近頃まれなほどの素晴らしい睡眠から目覚めたOSSANは、全く予想していなかった(なんでだ?)結構な降雨に見舞われていること。

併せて、まともに歩けないほどの痛みが両方の踵にあることを発見してしまいましたな。

だから温泉に入りたかったんだよなぁ・・・;;

 

爪先立つように、且つ両方が激痛なのでどう引きずったらよいかわからない足でたどり着いた炊事棟の屋根の下。

コーヒーを飲みつつ、しばし空の様子を観察いたします。

時折大粒で落ちてくる雨は空の明るさと雲の厚みがそれほどでないことからも、間もなく止む気がいたしました。

しかしこの踵の激痛は普通ではありません。まともに歩けませんし、とてもウェーディングは不可能でありましたな。

衰えと運動不足もここに極まれり。

青年よ光あるうちに・・まったく、情けない・・・;;

 

早朝の釣りはあきらめることとし、日本的正しい朝飯を摂取後二度寝(フテ寝とも言う)する事といたしました。

梅干しおかゆ、温泉卵、納豆、海苔、味噌汁。雨音に閉じ込められて、テント前室内の日本の朝ごはん。

 

再び目覚めると9時半。雨はやみ、どうにか川に立ちこむにも平気そうなくらいには両の踵も復活しておりましたな。

さすが我が肉体なのであります!(オイ、言ってることが・・・)

当初は朝~昼過ぎまで釣り、その後撤収~帰宅と予定しておりましたが先にテントをたたむことといたします。

ゆっくり撤収して、昼~夕方17時までの勝負に急遽変更ですな。

 

憧れの湯川へ来たのであります。

このまま釣りをしないで帰る選択肢はないのでありますな!