どんな釣りにおいてもラインの切れ端の発生がつきものでありますな。
フライフィッシングでは、のべつティペット(ハリス)のそれが発生いたします。
これまで私はその糸くずを、ポケットに丸めて押し込んだり、携帯灰皿に押し込んでおりました。
そうです。基本、”押し込む”のであります。
言葉だけで連想していくとあまり良いイメージが浮かんできませんが、例によって脱線いたしますので敢えて触れないでおくのであります。
話を戻しまして。
そのような方法ですと、いつポケットからそれらを紛失してしまうか気がかりでありましたし、一服の際にもあまり気分がよろしくないのでありましたな。
適当なものが用意されていないものかと調べておったのであります。
結果、
- 専用の(小さなゴミ箱様の)ケースを利用する。
- ベルクロテープの、鉤状になった方(メス側?)に絡みつかせるべく、何らかのDIYに臨む。
等がポピュラーな処理法としてあることが分かりました。ですが、
- ショップで見かけた商品そのもの、及び価格に納得できなかった。
- DIYするには動機も弱く、満足できるものが完成するビジョンが描けない。ブッチャけて言うとメンドクサイ・・・
と、いつものごとく問題の先送り。現状維持、ポケットの状況を都度チェックする・・・ダメ男感全開であったのであります。
思い切ってどちらかの方法を選択してしまえば、どのような結果であれ一定の進展は見えてくるはずなのであります。
でも決心がつかない。
今先ほど出て来たばかりのトイレへ再び戻らねばならないような煮え切らなさと言いますか、フン切りがつかないと言いますか・・・
必ず直面することが分かり切っているはずの、”釣行時の不可避的糸くず発生問題における、最善的処理策はどうあるべきか?”という問題を、建設的且つポジティブに解決しようという気が不思議なことに、なかなか起こらなかったのであります。
ですが、フトしたタイミングで見つけましたな。
以前ラインの巻替え用に導入した高速リサイクラー2.0と同じ、第一精工さんの商品であります。
その名もズバリ、”糸くずワインダー”
求めている機能をこれほどまでに単刀直入に表現してくれている商品名は無いのではないか。というほどのネーミングなのであります。
しかもそのお値段はワンコインに満たず・・・!!
まさにこれこそが、OSSANの求めていたものなのだと直感いたしました。
先日のようらくさん釣行で早速実践投入いたしましたが、その使用感は非常に満足できるものでありましたな。
フライフィッシング用としては少々オーバースペック(容量的に)とも感じますが、ラインをクルクルとからめとり、その内部の細かい突起によってしっかりホールドしてくれます。
もう少しだけ小振りに作ってほしかったかなあ・・という気がしなくもないのでありますが、そこはFF専用という商品でもありませんので・・・。
絶対的収容能力を発揮するF・ベストでの釣行であればあまり気にする必要は無いのでありましょうが、ちょっと大柄なこの糸くずワインダーを何処へしまって持ち歩くのか。という問題がありますな。
しかしキッチリとピンオンリールに取り付けるホールが設計してある辺り、”ウム・・・わかっておるな・・・”というところであります。
なかなかのアイデア商品でありますな。
ポケットへの収まり具合だけ考えると、方形でこのような商品が欲しいところであります。
となると、この大変具合の良い巻き巻き機能をどうすれば実現できるのか・・・
アイデアが頭の中に浮かんできてしまっておるのでありますが、そこは本職の第一精工さん始め、各メーカーさんがフライフィッシング方面のシェアを更に大事にしてくれる時を待って、楽しみにしておくことといたします。
ともあれ、”押し込む生活”から”絡めとる人生”への転換がなされたということでありますな。
・・あれ?
やっぱりイメージが良くないような気がしてきました・・・。