
憧憬のBlue-Dun(とクイル・ゴードン)
男は人付き合いが苦手である。 言ってしまえば昔から嫌いである。 一番面倒な生き物と無理をして社会生活を送ることなどよりも、独り山や渓に分け入り、野生の気配に慄きながらも魚達と遊び、それらの声に耳を傾けるほうが余程気が利いていると感じている。 それはささやかながらも人様並みに家庭を築けた今でも変わらない。 周囲は面倒くさいヤツと見ているだろうし、それで良い。 今も昔も異性となれば、人一倍興味はあったくせにイザその時になるとからっきしに奥手。愚鈍であ...