ニンフたちを巻きながら。

今年は珍しく東京にも雪が積もりました。

ここ最近のあまりの寒さに、スクワット運動は屋内。家人の居ぬ間にコッソリと行う今日この頃なのであります。

家の中に閉じ込められ、バイスへ向かうには誘惑も少なく良い季節と言えるかもしれませんな。

その出来上がりの地味さに、なかなか巻くモチベーションの湧きにくいニンフ類をタイイングしていくのであります。

昨年の巻溜め計画でも、ちょっとおざなりにしておいてしまった妖精達でありますが、シーズンが終わってボックスを確認してみるとすっかり減員してしまっておりました。

実際の釣りでは結構頼りにしていたことが分かってしまったのであります。

シーズン途中で巻き足しの必要が無いよう、ガッツリと準備しておくことといたしますな。

あまりパッとした実績はありませんが、やっぱり外せないゴールド・リブド・フェザントテイルニンフ。

ワタクシ、このソラックス部分(と言うんですかな?胴体の部分)のダビング材を掻きだすという作業が嫌いであります。

コレですな。

水生昆虫のレッグや美味しそうな核心的胴体部分をモジャフワ&ファジーに見えるように表現しているのだということは理解できるのでありますが・・・

このピッキング作業がタイイングのリズムを狂わせると感じてしまうんですな。

かと言ってこれをしないと、あからさまに貧相な様子のニンフが出来上がってしまうわけで・・・

苦手意識を克服するには嫌というほどそれを繰り返す、ある意味ストイックさが必要になってくる気がします。

と言うことで水深のある場所や流速のあるポイント用に、ビーズヘッド・MSCニンフらしきものと、ブラマヘン・ハックルをあしらったものを10本ずつ。

そして昨年のある日、ショップの棚を隅から隅までそれこそ嘗め回すようにチェックしていたOSSANは見つけたのであります。

フワフワですな。一本のハールは#14フック二本分位でしょうか。

オーストリッチ・ハール。

現代女子高生たちのダンスによってリバイバルしている、狂乱の時代の扇子を思い出すふわふわ感であります。

閃きましたな・・・この質感、柔らかさ、毛羽立ち具合をニンフの胴体部分にグリグリと巻き付けますってぇと・・・

このように、何と愛らしくも纏まり素晴らしく、(去年は)実績十分なニンフをこさえることができたのであります!

しかも(比較的)タイイングのリズムが保たれる!

(゚∀゚)キタコレ!!

うはっははhhワシやっぱ天才だwww

やっぱり地味ですな・・・・

・・・などと浮かれたのはホンの数日間でありました。

やっぱりOSSANなんぞが思いつくことはとうの昔から皆さん実用化されておるようで、このパターンは結構ポピュラーなニンフのバリエーションであることを後日知ってしまったのでありました。

そりゃそうだよな~・・ショップに売ってるマテリアルなんだもんな・・・;

気を取り直してダビング材のカラーを変え、数種のバリエーションを巻いていきますが気は進まないままなので体中が痛くなってきます。

クチボソや手長エビ釣り、鮒釣り等万能餌としての赤ムシへのオマージュ・・

赤いワイヤー・リビングでボコボコボディを・・・

うぅ〜〜〜〜む・・・・

巻けば巻くほど釣れる気がしなくなってきましたぞw

久しぶりにゼンマイ胴にしてみましたがやはり少々扱いにくいのですな。このマテリアルをピッキングするのはある意味、「賭け」であります。その必要が有るときはケチらずにゴッテリとダビングすると良いと思いますな。

更に、諦め悪くも芋虫的、

メキシコ・インコニンフ・バージョン2・・

インコバック・ゼンマイボディニンフ。これはコレで・・・有りかな?楽しみではありますw

ブルーが綺麗なのですが、昨年はダメでしたw

そんなこんなで自分でも何をタイイングしているか、もう分らなくなる程にトっ散らかった末、数十本のニンフたちの増産完了であります。

ボックスに収めてみると少ないですな^^;まぁ大事に使えばシーズン中は持つでありましょう・・・

ふ~む。。。

ストック分までとは行きませんが、常時持ち出す予定の水中系フライボックスはこんなモンでいい気がしますな。

ウェットも沢山ありますしネ。

昨年は諦めるしかなかったあの溪で、魚たちに気に入ってもらうことができるでしょうか?

良い天気だと良いですな。爽快な汗もかけるかな?

魚達は、陽光に輝く流れは、どんな表情を見せてくれるでしょうか。そこにはどんな音や匂いや手触りがあり、心震わす風が吹くのでしょうか!

路肩に溶け残る雪もあと数日で消えるでありましょう。

もう寒いのは嫌ですな;

体中がザワザワする春一番はまだ先でありましょうか?

皆さま同様、待ちわびているOSSANであります。