以前より通うショップに、この商品が陳列されていることは知っておりました。
しかしそのナリを見ると付けられた値札に納得がいかず、購入しようという気にはならなかったのでありますな。
それをとうとう手に入れる事としたのであります。
商品名は、Magnetic Tippet Threader(まぐねてぃっくてぃぺっとすれっだー) っちゅうモンでありますな。
小さな小さなフライ・フックのアイ。
一発でティペットを通せたなら、もう既に魚をヒットさせたかのような爽快感に包まれるような感覚が沸き起こるようになってまいりました。
当然ながらそのようなことは非常に少なく、毎度のように四苦八苦しているのでありますが・・・。
単純に老眼対策としてなら、以前手に入れたキャップ取り付け型の拡大ルーペを使用すれば良いのです。(レンズ部分につく指紋汚れや視界の角度調整の必要性、紛失などに気を使うのが億劫で最近はあまり持ち出さなくなっておりますな・・・)
しかし最近つとに感じているのは、
”眼球のフォーカス・スピードの低下”
の方なのでありますな。
フライチェンジの際に、空にかざしつつ苦労の末フックアイにティペットを通し結び終えた後にフライを届かせたい流れを見やるともう・・・
ほとんど見えないんであります;;
日が陰ってきたり、木々が上空を覆うようなローライトコンディションでは絶望的状況であります。
イヤハヤ参りました・・・。
恐らく使用している眼鏡が合わなくなってきている・・ということも多分にあるのかと思いますが、その眼鏡は実は昨年新調したばっかりだったりするのでありますな。
我が眼球は加速度的にその衰えの速度を増していっておるようなのであります・・・。
一時はこれを機に遠近両用偏光サングラスなどという物を作ってしまおうかとも考えましたが(そんなのあるのかな?)、残念ながらまだ宝くじには当選しておりません。
手元(フックアイ)を凝視しすぎるためにフォーカスが戻りにくくなるならば、あんまり見つめないでティペットをアイに通すことを考えれば良いのではないか・・・。
との考えに至り、此奴の存在を思い出したのでありますな。
眼鏡を額上へずらしたりもせず、目とフライの自然な距離感を保ったままティペットを通すことができれば、ポイントへ目の焦点が合うまでの時間が短くなるのではないか・・・!
という目論みなのであります。
この商品のテストサンプルもショップには用意されていたのですが、組み合わされているフックは恐らく#12。ティペットは5Xくらいでしたな。
「いや、ソレは肉眼でも全く問題ないだろ!」というものでありました。
冷静沈着且つ熟慮断行をいまさっき座右の銘とすることとしたワタクシは、フィールドに持ち出す前にテストしておくのであります。
#14のフライと6X以下のティペットの組み合わせでは全く問題なくアイにラインが通ります。
しかしティペットが細くなればなるほど、コシがなくなりますのでアイに一発で貫通させることが難しくなっていくようであります。
- アイがセメントで塞がっていないか。
- マテリアルがアイに覆いかぶさっていないか。
- ティペット先端が毛羽立っていないか。
これらに気をつければ、#18までの組み合わせにおいて十分に機能を発揮するものであることがわかりましたな。
少しだけ目の焦点を遠くへ持っていくことも可能でありました。
次回釣行には忘れず持っていくことにいたしましょう。
いつになったら行けるのか・・・の方が問題なのは相変わらずなのですが。
8月も終わりを迎えたというのに、酷暑のなかで息苦しい生活を続けるしかない・・・。
そんな或る休日を見送っております。