意味不明な忙しさは加速度を増しつつ年末へなだれ込んでゆく今日この頃。
皆様いかがお過ごしでありましょうか?
ワタクシはと言えば相も変わらずどうにか日々をうっちゃり、ヘトヘトになって床に就いたと思って気が付くと、日の出前の通勤路を会社に向かっている・・・。
もうずっと、そんな日々が続いている気がしております。
貧乏暇なしとはよく言ったものであります。
新ページをUPしようにも、頭の中でうまく消化できずに下書きばかりが20本も30本も溜まってしまっておりますな。
今回はそんな日々にあっても、悪い事ばかりでもありません(もしかすると最悪の事態かも・・)と言うお話であります。
更新が滞りすぎるので、今回は写真で誤魔化していくスタイルなのであります。
この季節にモノを貰うことが恒例となってしまったのでありましょうかな?
しかも今回のブツはOSSANの気質として、非常にまずいモノである気がしております。
それと言うのは、自転車であります。
これがただの(いや、タダだったんですが)自転車ではありませんな。
BD-1であります。
ご存知の方も多いのではありませんかな?
あまり詳しくないので正確なことは申せませんが、十年ほど前に大人気であった名車であります。
ミニベロ・ブームの火付け役とも言われており、今なお根強いファンが存在する小径自転車なのでありますな。
勤務中のなんということの無い会話の中で、OSSANの自転車趣味を聞きつけた方から、
「もらったは良いけど、ずっと乗ってない自転車があるから貰ってくんない?」
とお声がけいただいたのでありますな。
「ん~・・・そんなハンパな自転車貰っても困るけどなぁ。自分なりに自転車にはコダワリってもんもあるからなぁ。妙な話の流れになっちまったなぁ・・・」
と正直、思ったのでありますよ。
しかしその方に、スマホに保存された写真を「コレなんだけど・・」と見せられたワタクシは言下に、
「これBD-1じゃないスか・・・!!ください!すぐ下さい今下さい。夜勤明けですが今日にでも車で取りに行きます!!」
現状ハイスピード&ロングライドを志向する私としては、ミニベロに対しそれほど興味はなかったのであります。
しかしこのBD-1とアレックス・モールトンだけは別なのでありますな。
モールトンに関しては特徴的なトラス・フレーム構造と独特なリンク式サスペンション。すごい値段なのでおいそれと購入できるものではありませんが、いつか試乗だけでもしてみたいものであります。
そしてこのBD-1に関しては、フロントのリンク式サスペンション構造とフレーム分割をしないフォールディング機構。
一般的なパーツ構成を持っており、カスタマイズの容易さも未だ人気の大きな要素でありましょう。
それ等のギミックプラス、遠目に眺めたときのバランス・・・。
数あるミニベロの中で、自分で所有しても良いかな・・と思える数少ない車種であったのであります。
それをタダでくれるというのですから頂かないわけにはいかないのでありました。
そんなこんなで我が元にやってきたBD1。
アルミのモノコックタイプのものでありますな。正確な年式(WIKIによると09年あたりかな?)もわかりませんが、10年は経っていない雰囲気でありましょうか。
聞けばその方も、貰ってから乗ることもなく二年ほど雨ざらしであったという事であります。
自転車に思い入れの強いOSSANは、自転車を露天に停めておくという感覚が理解できません。
マンションの廊下に厳重にカバーをかけて停めているMTBですら「可哀想になぁ・・甲斐性なしで申し訳ない・・・!」と断腸の思いであったりするのであります。
この高価で(正確な値段は知らないけど)キュートな自転車を雨ざらしですと・・・?
不憫です。あんまりに可哀想であります。
引き取って修理し、新たに命を吹き込んでやるのであります!!
連れ帰ったBD-1は危惧した通りアチコチが錆びてしまっており、ちょっとした整備では走れそうにありませんでしたな。
しかしOSSANはやると決めたことは徹底します。滅多にその気にならないことが問題なのではありますが・・・!
サーバーのリソースを消費しつつも、現状を記録しておこうと思います。
リンク式サスペンションのメインピボットやVブレーキをはじめ、各部のボルト類はほぼ全てが錆びついており、酷いものは外せなくなってしまう前に交換してしまわなければなりません。
フロントサスペンションはカスタムされており、調べるとこれはどうも”加茂屋”というメーカーのオリジナルパーツのようでありますな。
評判の良いモノであるようです。
シャフトはボロボロに錆びつき、ピクリとも動かない状態であります。エラストマーも欠落してしまって、ユニットごと交換することになるでありましょう。
それどころか、リアサスペンションは無くなっておりますwww
構造の予備知識なしに跨って体重をかけたらフレームにダメージが入ってしまう状況です。
驚いたことにスピード志向のBD1ユーザーのカスタムの憧れである(ホントか?)20インチホイール化が既に行われておりました。
ホイールはAclassという台湾メーカーのFOLEXと言うもののようです。
何のためかわかりませんが、アチコチにアルミテープが貼り付けられている以外は気になるガタ等もないようなのでホッとしましたな。
「タイヤとチューブだけは交換したことがある。乗らなかったけど。」と言われたタイヤはセンターのバリもそのまま。
テストライドくらいは問題なさそうであります。空気を入れてみてもバーストしませんでしたので、できればこのまま行きたいところ・・・。
20インチ化に必須のロングアーム・VブレーキはMr. Control のPA-V2(アチコチ検索してのことなので不正確・・)と言うもののようであります。
形状、シューのセッティング共に気に入りませんが、錆びたボルト類も全部バラして磨いて・・・と考えるとこれも交換してしまったほうが早いですな;;
コンポーネントはシマノのカプレオという、ミニベロ専用・9速のようであります。チェーンは真っ赤に錆びています。
前オーナーもご高齢だったとの事で、距離をガシガシ乗り込んでいたものではない・・・との伝聞どおり、スプロケットの歯の摩耗も殆どなさそう。
機械式で組んだデローザ・Skも大概ですが、BD-1のワイヤールーティングも相当に面妖であります。
しかしコレをやらないわけには、きっといかないんだろうなぁ・・・;
付属していたライト類、ボトルケージ、スピードメーター等は好みでないものばかりだったので一旦すべて外します。
そして、このBD-1を整備するにあたり一番厄介だろう部分は・・・
これです。
当初、「フロントは蹴っ飛ばすと変速するらしいよ」と聞いて、何のことかわかりませんでしたな。
そして実物を見ても分からないのであります!!!
こんなクランク、チェーンリングを見たのは初めてでありますし、そんな変速方法を聞いたこともありません。
「あ、これヤバイやつだ・・・」
すぐに気が付きました。
ドロドロに汚れがこびりついたこのBD-1のフロントドライブは、どう見ても多すぎるボルト達に錆の化粧を施されつつ、
「ウヒウヒウヒヒヒ・・さぁ、どうにかできるもんならやってみなよ・・うひひっひhh・・・」
呆然とするワタクシを嘲笑いつつ伺っている様子であります。
これは参りました。
これまでの知識では、全く歯が立たないと直感できるブツが取り付いているのであります・・・;;
しかしまぁ、時は師も走り回るという時候でもありますし、こいつの詮索は後回しという事に致します。
いやはや、大変なものを貰ってしまった気がしますな・・・。
「タダほど高いものはない。」・・・これを地で行きそうな予感がしておるところなのであります。
ゆるゆると、先ずは洗車から始めていくことに致しましょうか。
ああ、何処に保管するべきかも考えておりませんでしたな。
数ヶ月の間はベランダで作業を続けることとなりそうであります・・・。
コメント
こんにちは
なんともラッキーでしたね。
パット見、油をさしたらそのまま乗れるんじゃ?とか思いましたが
なかなか手強そうですね。頑張ってください。
しげ様、こんばんわ!
私も当初はそう思ったのですが、予想よりも大掛かりなメンテが必要のようであります。
洗車と各部品を外してみましたが、このバイクは面白いです。
何とかしてやろう!という気持ちがムクムク湧いてくると言いますか・・。
「手のかかる子供ほど可愛い」という言葉がすでに去来しているところであります(金がかかりそうw)。
おはようございます。
イイものですねーBD-1なら。それもフレームが初期のストレータイプからモデルチェンジしたものですから。
しかし、私では修理不可です。そして中古車ですら手が出ないです。
FFfreak 様、こんばんわ。
BD−1について調べている最中ですが、やはりなかなかに曲者のようです。
しかし自転車であることには変わらず、可燃性燃料などの必要もないものですから気楽なものです。
長く楽しめそうなオモチャを手に入れたようにワクワク出来るものですねw
バラして理解と関心し、更に調べて手を加え・・FFの楽しみに対するアプローチと、もしかしたら何ら変わらないのではないかと感じています。
早く走れる状態にしてやりたいと思いつつ、パーツ到着を待っております。