フライフィッシングにおける、チェストパック&バックパック運用計画の続きでありますな。
一番の狙いであるところの、バックパックとの組み合わせの問題であります。
チェストタックルパックはあっと言う間に手に入れてきたのに、このバックパック選定でかなり悩んでしまうこととなりました。
改めて、バックパックに求めていた要件を書き出してみますと・・
- 数日を要する源流遡行に挑むようなサイズは現在のところ(経験、知識的にも体力的にも)必要なさそうである。
- なので容量は20~30ℓで良いかな?
- 手持ちのデイパックがボロくて恥ずかしい(20年以上も前のもので、現在はバス用リールの収納袋と化しておりますな・・)ので街中使用も兼ねたい。
- 13inの Macbookが無理なく入り、内部ポケットに文具がきれいに収まると嬉しい。
- 今後気の迷いから日帰り登山とかもしてしまうかもしれないので、トレール・ランに使うようなペラい材質の物は不可。
- ウェストベルトは取り外し可能な簡易なタイプ。無くても良い。
- パック外部にマットなどを固定できるよう、トップorアンダー・ギアリングがあれば理想的。
- バックアップロッドを持つことを想定し、サイドポケットの材質が丈夫&深めな事。
- その際のロッドケース上部を保持できるコンプレッション・ベルトがある事。
- チェストパックのアタッチメントバックルを固定するため、ショルダーハーネスにデイジーチェーン、もしくは頑丈なテープが付けられている物。
- それは構造的に縦についていること。
- 出来ればレインカバーが最初からついている物。
- ハイドレーション機能は不要。
- フロントパネルにネットリリーサー等を取り付けられること。
- 本体重量は軽量(1㌔以下)である事。
など・・・先に書いてしまうと、すべての要件に当てはまりそうなパックは
見つけられませんでした。
根気よく探し続ければ良いのでしょうが、我が精神構造と日常ストレスに連動する物欲値及び残された人生の時間がそれを許さないのであります!
そして根気なんぞがあったら、今の人生ではない気もします。
いくつかの妥協が発生することを覚悟しつつも、”OSPREY hikelite 26”と言うデイパックをポチったのであります。
バックパックを新調したのは何年ぶりでありましょう?
海外への新婚旅行でさえ、70リッターのザックを担いだバックパッカー・スタイルでの貧乏旅行でありましたな。
当時はなんとも思いませんでしたが、すれ違う観光地の人々は好奇の目で我々を見ていましたっけ。そう思うと、細君には可哀想なことをしたもんであります。
いかんいかん、また脱線しますな。
早速モンベルと組み合わせてみます。
一番の懸案であったショルダーハーネスとの接続。
モンベルのパックに付属されている”テープクリップ”というものを用いて、バックパックのショルダーハーネス部へ接続する必要がありますな。
ですのでショルダーハーネスに、丈夫な材質で作られた”テープ”が必要なのであります。細めなデイジーチェーンでも良いです。
しかも構造的にそれは”縦”についていればモアベターです。
しかしコレも見つからなかったのですな。
最後までこのオスプレイと迷ったカリマーのパックがありました↓
このモデルのように、テープがショルダーハーネスに対して縦についているものが理想だったのであります。
しかしウェストベルトを取り外すことの出来ない構造(日常使用がほとんどでしょうし、デイパックの容量では基本的に必要を感じない)と、街中での使い勝手は雨蓋スタイルでは良くないかな・・・との理由でコッチにしたのです。
余ったベルトを留めたり、アイウェアを引っ掛けておくためだけに考えられたヤワい材質のテープだったらどうしよう・・・と危惧しておりましたが、肩に近い方のテープは少しだけ丈夫な材質のものと2重になっており、ここへクリップを通しました。
ハードな使用とならなければ何とかなりそうで、ホッとしたのでありますな。
通販は便利ですが、こういう細かいところがチェックできないのが悩ましいところであります。
しかしこのオスプレイのパックはメッシュだらけですな。
暑がり&信じられないくらいの汗かきなOSSANには嬉しい仕様であります。
バックパネルの両サイドに通された細めのフレームパイプが背中からパックを浮かせるカーブを描き、背中へ当たる面は全域のメッシュになっています。
空間を風が自由に行き来するようになっていて、蒸れは少ないでしょうし、かいた汗が蒸発するのにも好都合でありますな。
自転車で使用しても快適そうな構造ですな(多分使わないけど)。
ついでなので先に内部の様子を。
ハイドレーション・バッグを内蔵するための、大きめのナイロン製ポケットのみ。
ノートPCや筆記具、ノート等を整理、収納するにはインナーバッグが要りそうです。
ライトグレーのおかしな袋は、外部からアクセスできるポケットの内側ですな。ブヨブヨしていますが、多少の防水性もありそうです。
内部が明るい色であることは経験上好ましいところです。収納物の把握が容易になりますな。
軽量なだけに相当にシンプルな造りと言えそうであります。
そしてチェストパックの裏側の、伸縮性のあるスリーブへショルダーハーネスを通すのでありますが、ここで気が付きましたな。
よく考えれば当たり前なのでありますが、ここへハーネスを通すためには、一度バックルからベルトを抜かないとなりません。
その後チェストパック・スリーブへハーネスを通し、再びバックルにベルトを通し、長さ等をを調整する必要があるのでありますな。
面倒くさいです;;
・・・まあ、このセットで出かけようというときは、相当に気合も入っている釣行でしょうから準備の時間も相当に確保出来るはずでありますな・・・。
そう、思い込んでおく事にいたしましょう。
出来上がりはこのような感じでありますな。
時々の服装によっても程度は変わるでしょうが、余ったベルトの処理が難しそうです。
娘は協力してくれませんでしたので、小汚いモデルでご勘弁を。身につけた様子であります。
この状態で乾燥重量は約1,2㌔ほど(体重計使用の差し引きですのでアバウトです)。まあまあ軽量でありますな。
ツール類、ボックス、その他荷物などを入れてみなければ本当のところはわかりませんが、この状態での
身体へのフィット感がハンパではありません。
ベスト・アタッチメントで身につけた時もバランスは良く感じました。
しかしバックパックと合体させた上で、チェストパックのフロントバックル(二本ありますな)を留めると、前後のパックがまるで吸い付いてくるように感じます。
ある程度の装備を背負っても、身体への負担が軽く済む予感がいたしますな!
良い事づくめのように書いてしまっていますが、現時点で気になる部分もあります。
サイドポケットの材質が、近頃よく見る伸縮性のあるメッシュ素材であることですな。
使い勝手や重量的なことから選択された結果のデザインでありましょうが、パック本体と同一の素材であって欲しかったところであります。
パック背面にデイジーチェーン等が無いこともチト残念です。
ネットリリーサーや熊鈴等をぶら下げたかったのですが・・・。まあこれはコンプレッションベルトでなんとかなるかな?
モンベルの現行フィッシング用モデルには、バックパックとフロントポケットを組み合わせた商品もラインナップされています↓
バックパックの収納力と、このようなフィッシングベストの使い勝手の組み合わせを求める向きは、もしかしたら少数派なのでしょうか?
フライフィッシングにシステマチックに対応できそうな、丁度よい容量且つ本気のバックパック+ベストフロント機能を持った商品があったら、一も二もなく飛びついていただろうと思うのですが・・。
でも、そんな重量を背負ったまま釣りを続けることは、自身の体力面から考えても現実的ではないのかな・・・?
しかしまあとりあえず、
当初の”チェストパック+バックパック運用”の準備は整ったと言う事であります。
自分の身体で試してみないとわからないですからな(何時になるかはわからない)。