晩春から初夏にかけ、渓魚もアングラーも最高の季節を迎えるのでありますな。
しかしそのくらいになると、いくら透湿性ウェーダーと言えど暑い日は暑いのであります。
一日の釣りを終えてウェーダーを脱いだ時の開放感と言ったらモゥ・・・
そしてソコソコの距離を歩く必要があったり、岩を這い登ったりするような場面では
ウェーダーの動きにくさは不快&危険
なものである・・・と考えるようになっていたのでありますな。
フィールドにおける体力の温存若しくは、イザという時の運動能力的マージンを確保しておくことは、釣行の安全上とても大事なことであるような気がします。
ラバーソール・ウェーディングシューズの導入も、そういった事への改善策の一環である訳でありますな。
腿の上げ難さ、足首や膝の突っ張り感、暑さ、重量、歩行による疲労感・・・
それらを季節限定ながら解決してくれそうな方法は、今の所ウェット・ウェーディングしか無い気がしているのであります。
濡れるのを前提としたウェーディング法でありますが、暑くて動きにくいウェーダーを履かなくて済む・・・
道具を揃えることにいたしました。
ウェット・ウェーディングと一口に言っても、幾通りか道具立てのバリエーションがあるようです。
スネや膝をガードするためのゲーターは必須であるとして
- ゲーターとネオプレンソックスが一体化したもの。
- その2つが別体になっているもの。
どちらかを選択したうえ、
- アンダーソックス使用の有無
- 浸水ネオプレンソックスか、防水素材のソックスか
- スパッツ+ショートパンツを履くか
- 速乾性素材ロングパンツを履くか
などを決めていかなければならないようであります。
アレコレと考えた末ワタクシは、
① ゲーター単独型+ネオプレンソックスを選択
ソックス一体型を使用している方の伝では、どうしてもズレてきてしまうようでありますな。
水を含んで重くなり、動作に連れて脛から上の部分がズレ落ちてきてしまうようなのであります。
工夫してその問題を回避している方もいらっしゃるようですが、メンドクサイので出来ればそのような作業も避けたいところであります。
モンベルのストリーム・レッグガードというゲーターを買ってきましたな。
シャワークライミング用の商品のようですが、こちらはズレるという話を聞かなかったからであります。
実はモンベルには、フィッシング用とされるゲーターもあります👇
しかしこちらは3㍉のクロロプレンで作られており、パンチング加工もされていません。
実際にショップで見ると、なんとなく厚ぼったい印象でありました。
膝のガード部の厚さは5㍉もあることから、耐久性重視であればこちらでも良かったかも知れませんな。
しかしワタクシは、数少ない釣行の機会を軽快に過ごす方向を選択いたしました。
② ネオプレンソックスを履く
身体が冷えるという事の恐ろしさを、経験上身に沁みているOSSANは取り敢えず用意しておくのであります。
今回は防水ソックスは見送ることにしました。高くて買えなかっただけでありますがw
しかし釣り用の装束類も全般に高価でありますな・・・
趣味の物ですのである程度は覚悟もできますが、ソックスなんぞは最たる消耗品ですし、靴を履いてしまえば見えもしないのであります。
自己満足を満たしてくれるアイテムにもなりそうもない気がします。
役割(主に保温)さえ果たしてくれれば、大した金額のソックスでなくて良いですな。
足裏に滑り止めが施されていることが気に入って、
👆コイツのXLサイズをポチり。
使用しているうちに、恐らく一番傷みが早いのはこのネオプレンソックスだと思っております。
なのでゲーターと別体にしておけば、ソックスだけ交換もできるというものであります。
③ アンダーソックスは履きたいですな
ウェットウェーディングは当然、常時足が濡れている状態となるのですな。
水から上がった後、いつまでも靴の中でグジュグジュ&ガポガポ言っている状態というのは、改めて想像するまでもなくキモチワルイと思います。
せめてネオプレンソックスとの間に速乾素材のソックスを履こうと考えました。
モンベルショップで相談(毎回、その道に詳しくなさそうなスタッフさんに当たってしまうのは何故だろう・・・)して、
KAMICO サワークライムソックス
というものを選んできました。
ウィックロンという繊維を使用した速乾系ソックスより、保水の度合いが少ないと言うことであります。
パイル面を外側に設けた独特のデザインの先割れソックスです。水はけが良い紙糸プラス® を使用し、水に濡れてもドライ感のある快適な着用感です。厚手でクッション性に優れた総パイル仕様です。速乾性と耐久性に優れ、ウォータースポーツに最適。
〜引用元 モンベル商品情報より〜
今回ウェットウェーディング装備を揃えるに当たって、最も期待しているブツが実はこのソックスだったりします。
普段のウェーダー着用の釣行でも、やはりコットン素材の普段履きソックスでは蒸れてしまうのですな。
汗で濡れてしまったようになる事と臭いも嫌ですし、不思議と疲労感にも繋がっているような気がしているのであります。
先割れ(五本指でも良かったケド)構造で汗の蒸散面積と趾の可動域を稼ぎ、厚手のパイル構造による(登山用は大体そうなってる)クッション性能で疲労感を軽減・・・
コイツはウェーダー釣行でも先行して使用していく予定であります。
④ ロングパンツ派です
ウェットウェーディングの様子を画像で拝見していると、速乾タイツ&ショートパンツ・スタイルが圧倒的主流派のようですな。
しかしワタクシは敢えて、暑くもあるであろうロングパンツで参ります。
そしてどうでも良い事かもしれませんが、本当はパンツと言わずズボンと言いたい(書きたい)です。
昭和の人間ですので、かつて下着を意味していた「パンツ」と頭の中でゴッチャになってしまうのであります。
近頃は下着方面はそれぞれのスタイル名(トランクスとかボクサーとかブリーフとかショーツとか勝負下着とか・・・・)で呼ぶようです。
メンドクサい事ですな。
ズボンは元々フランス語のjupon(ジュポン・女性用ペチコートのことを指したらしい)の語が、幕末・明治あたりから日本に定着していったものであるとのこと。
意味する処の怪しい和製外語として正す必要もあったのかもしれません。
一方、パンツやボトムスは英・米語からですな。
恐らくファッションやメディア等の業界が結託して仕掛けた陰謀に、それまでの習慣が敗北していった一例であるのでしょう(ホントか?)。
そうして近頃は何方へ顔を振り向けても、なかなかズボンという語を発見することは難しくなりました。
すっかりパンツやらボトムスという語が一般的になってしまったようなのであります。
そういった事情があり、このブログでも今後は嫌々ながらそのように表記いたします。
同年代以上の皆様におかれましては、脳内で変換のほどお願い申し上げます。
と・・・またもや脱線しておりますが!!
ストリームレッグガードによりヒザ下が絞られて、懐かしの
ニッカーボッカー・スタイルに見えるのが理想
であります。
ちなみにニッカボッカとは・・・はい、もうヤメますw
ゲーターで膝までガードされるとは言え、薄いタイツで腿は半露出&バタバタとしたショートパンツと言うことでは、若干の不安を覚えるのでありますな。
藪漕ぎや転倒による怪我・虫刺され等へ対する防御力・・・更にタイツを着替える必要がある時の面倒さ等を想像してみると、速乾性素材を使用したロングパンツの方が良いのではないかと考えているのであります。
とりあえず、暖かい時期のウェーディングにも使用しているユニクロのジョガーパンツをそのまま試してみるつもりです。
具合が悪ければまた探してみますな。
ということでウェットウェーディング装備が揃いましたな。
これらで是非、動作に制約を感じない釣りをしてみたいと思っております。