バスフィッシングをしていた頃は、ロッドを折ってしまうという事を考えたこともありませんでした。
根がかりしたルアーを結構乱暴にバインバイン煽っても、一度も折れたことはなかったのですな。
ボートや車にリグッたロッドを何本も用意しておくバスフィッシングでは、もし一本のロッドを折ってしまうようなことがあっても、釣り自体は続行可能であります。
そのロッドのスイートスポット的な釣り方をあきらめるだけですし、大抵はその前後を補完できるだけのロッドも持ち込んでおりました。
しかし、フライフィッシングではそうはいかなかったのですな。
一般渓流の釣り上がりでは、一度車から離れるとなかなか戻って来れない・・・という状況が多い気がします。
もし戻れたとしても、決定的な時間のロスを余儀なくされるのは避けられないのですな。
ロッドを折ってしまう事の無いよう注意を払うのは当然ですが、再び何らかの事故に見舞われないとも限りません。
否、長い間にはきっとそんな事が起きる気がしていますな。
もしそうなっても、せっかく様々なコストをかけて出かけたのですから
その日の釣りを続行できる体制を構築しておかなくてはならない!
そう考え続けていたのであります。
結論として、極力サブロッドを持ち込むことにいたしましたな。
そのために(だけでもないんですが)6ピースの、丈夫なグラス素材のパックロッドを手に入れましたな。
6ピースであればバックパックやベストのバックポケットにスッポリと収まります。
しかしイザそのロッドを使おうとしたとき、それまで使用していたロッドを畳んで持ち運ぶ必要もあります。
両方のロッドを収納して数時間も歩くようなフィールドへ向かう事も、将来にはある気がします。
先日4ピースロッドを畳んでバックパックに突っ込む機会がありましたが、やはり仕舞い寸法が長く随分とはみ出しておりました。
幸い何事もありませんでしたが、移動中に木に引っ掛けそうでヒヤヒヤしましたな。
そのような状況にも対応出来るように、6ピースロッドの2本体制も構築しておくことにしたのであります。
TIEMCO Jストリーム・7’6”・#3・6ピース。
6ピース以上のパックロッドということになると、現代においてもそれ程選択肢が多いわけではないようですな。
舶来モノも視界に入りましたが求めるスペックと異なったり、山岳渓流的な場所であまり高価なロッドでは、釣りの最中に余計な雑念が入り込む気がして今回は避けることにいたしましたw
TIEMCOのロッドは初めて手にしましたが、このJストリームというモデルは10年振りにモデルチェンジしたそうであります。
随分前にショップで触れた時の記憶より、張りが増している気がしましたな。かと言って、ピンピンとした印象でもありません。
ロッドの曲がりを活かしたい時にも扱いやすい、素直なミディアムアクションの範疇だと思います。
もう数度フィールドへ持ち出しておりますが、非常に気に入っております。
増水の中での尺オーバーの魚の突進にもコントロールに余裕を感じましたし、メンディング等のライン捌きの感覚もしっくりくるものでありました。
感覚の話ばかりで恐縮ですが、知識がないのでこれ以上書きようがないのでありますなw
バックアップとして常時持ち運ぶには、これら6ピースのいずれかのロッドを、渓相を観察した上で選択していきます。
6ピースロッド同士の組み合わせでの釣行は、それ程頻度の高いこともないと思いますので、このJストリームの(比較的)気安い価格設定はとても助かります。
メインロッドとして使用した際も全く不満はありませんでした。
マルチピースロッドに対するネガティブな印象も、昨今のプロダクトに対してはすっかり当てはまらないものになったのですな。
きっと長い付き合いになるロッドであります。