大抵はツマラナイ要因が絡み合い、思うように出かけられない日々はもうしばらく続きそうであります。
鬱屈する気持ちを少しでも紛らすため、MTBのタイヤを交換するのでありますな。
様々なパーツを取り付けつつ、街中でチョコチョコと乗っているKona UNIT X。
当初想定していたようには・・・と言うより、全く細君が使ってくれません。
まぁ、お伺いも立てずに選択してしまったことも事実ですので、少々反省をしておるトコロなのであります。
初めて乗せてみたときの感想は、「でかくてゴツくてカッコ悪くてムリ!」と散々な言われようでありました;;
「カッコ悪い」以外は、OSSANも概ね同意しておるところであります。
では、「でかくてゴツくて・・・」の部分を取り去ってやればよいのですな?
ワタクシも同様に感じているのですから事は簡単なのであります。
そう感じさせる主な要因である、29in×2.6inのセミファットタイヤを変えてやれば良いのでありますな。
元から装着されていたタイヤは、WTB(今更ですがウィルダネス・トレイルバイクの略。昔から何となく好きなメーカーですな)のRangerというモデルですな。
エアボリュームがスゴイので乗り心地は良いのですが、やはり舗装路では転がり抵抗もノイズも大きく、30キロも走ると腿をパンパンにしてくれます。
タイヤノブの高さや密度からして、ハイスピード・クロスカントリー向けのタイヤなのでしょう。
街乗りに適したスリックタイヤへ交換することにしました。
余談ですが、タイヤの選定には随分と長いリサーチを要しましたな。同じくWTB製ホイールのリム幅が30cと、結構なワイドリムなのであります。
リム幅(内部幅ネ)に対するタイヤ幅の適性値は1.4〜2.4倍とされておりますな。
この30cリムに組み合わせるべきタイヤの幅は、42c〜72c。インチ換算すると約1.7〜2.8インチと言うことになります。上限、下限値のものは避けたほうが無難とされております。
長い歴史のある自転車のホイールやタイヤに関する規格は、様々な事情でとても複雑かつ理不尽なものとなっておりますな。
その辺をしっかり書き始めると来年までかかってしまうので避けますが、目指すタイヤを探し当てるのは楽しくも骨の折れる作業でありました。
街乗り(兼ツーリング)用タイヤとして求める要件は
- 舗装路での転がり抵抗の少なさ
- 対パンク性能
- ユニットXとしてのイメージを損なわない、MTB然としたタイヤ幅
- コストパフォーマンスに優れること
等でありました。
が、欲張ってある程度のオフロード性能や軽量性まで求めてしまうと、比較的タイヤ幅の狭めなグラベルロード(流行っておるようです)向けのものばかりが目につきます。
良いなと思うものは650Bホイール規格のものだったり・・・29erは少数派になったのですかな?
結局、流通しているものに満足なものが見つからず、久しぶりの海外通販を利用する事になりましたな。
忘れた頃にスペインから届いたのは、同じくWTBの29in SLIK CONPと言うタイヤであります。
海外ユーザーが寄せているレビューを読むと、概ね高評価のようでありますな。
しかしロングライフなコンパウンドを採用しているのだ・・・ということ以外、重量も979g(カタログ値)もあり特徴に乏しいモデルですな。
WTB公式サイトではSoldOutとなっており、恐らくディスコンとなるモデルではないでしょうか?
WTBにはThick Slick(シックスリック)という人気モデルもありますしネ。
普段は舗装路のみを走ることになるので、いわゆるスリック・タイヤを選ぶことにしたのですな。
ただし、道の段差に斜めに侵入する時や点字ブロックの滑りやすさ等を勘案すると、多少のグルービングはあるほうが良いとも考えたのであります。
対パンクベルトが備えられているモデルでも無いようです。今後、インナーチューブにシーラント剤を注入できないかと考えておりますな。
細君が乗っている時にパンクして、自走不能になるリスクを軽減するつもりであります。
Unit Xとしてのイメージはどうでしょう?
タイヤ幅は2.6から2.2インチへと細くなりましたが、まだまだ「太いタイヤ履いてるなぁ!」という印象は健在です。
ロードバイクと異なり雑に扱えるイメージが重要と考えているので、このくらいが良いですな。
連日の猛暑が続くある日、それはもう滝のような汗を滴らせながら、超重量級巨大タイヤ(ついでに言うとバイク本体も重い)の交換作業を行ったのであります。
要したエネルギーはロードバイクのタイヤ交換の比ではありませんでしたな;;
すぐにでも冷えたビールを呷りたい気持ちをこらえ、帰宅した細君に鼻高々で
どうよっ!?
バイクを見せましたらネ。
ハイ? そう言えば、今月の生活費入れてください
MTBタイヤが変わった事など、まったく気付いてもらえませんでしたな・・・
試乗に行く気がすっかり失せてしまったOSSANであります。