新たなスリングパックを入手しましたな。
ORVIS・Pack Series Sling Pack
(オービス・パックシリーズ スリングパック)
であります。
思えばフィッシング用パックとしては、スリングパックが初のものでありましたな。
近頃はすっかり出番がありませんが、軽快・運動性を重視する釣行では起用検討されるパックであります。
紆余曲折を経つつ、今季はフィッシング・ベストやヒップパックを試してまいりました。
それらの総括が済んでいないにも関わらず(もうチョット使い込んでからネ)、何故新たなスリングパックを入手しなければならなかったのか。
結論は最後にとっておいて、うまく概要がまとまっている公式の動画を載せておきますな。
「なんだよ、このページ読まなくても良いじゃん!」
まぁそう言わんでくださいな・・・細部をチェックして参りますw
サイズ・カラー
このパックシリーズには、容量18Lのガイド、11Lのレギュラー、5Lのミニという3サイズ。
それぞれにサンド、カモ、フィッシュウェアというカラーが設定されていますな。(ガイドのみ2色のようです)
その中で選択したのは、レギュラーサイズのフィッシュウェアであります。
スリングパックの構造上、あまり重いと身体が痛くなってしまうのは経験済みですし、かと言ってミニの容量では心許ない・・・
そのように感じた故のサイズ選択でありました。
そして自身の釣行中の身なりを思い返してみると、ウェーダーを含め上から下までアースカラーなのであり、如何にも釣り人然とした出立ちであります。
魚に極力警戒されないようにとの考えでこうなってきましたし、それで全く困ることもないのでありますが、まぁ地味ではありますな。
パックくらいは遊び心があっても良いだろう・・・と、このフィッシュウェアというカラーを選びましたが、いざ手にしてみると少々微妙な気持ちとなっております。
想像していたよりも、オレンジ色の発色が毒々しいですw
良いトシこいたOSSANが、このようなハデなパックを背負っているところを想像してみますってぇと・・・
魚にではなく人間に警戒されてしまいそうでありますな;
ベルト
ベストフロント・スリングと異なり、ショルダーベルト部にポケットはありません。
各社のスリングパックを見ると、こちらの方が主流なようでありますな。
更なる軽快性や操作性の向上と引き換えに、フライボックスへのアクセスの簡便さを諦める必要があります。
しかしヒップパックも使用してきたことで、ボックスを収納したパック部をスムーズにフロントへ回すことさえできれば、許容できると考えるようになりましたな。
そのベルトは薄すぎず厚すぎず。
材質的に(600Dコーデュラ+内部パッド)少々の張りとコシがあり、常識的な重量範囲に収めればマア大丈夫ですかな・・・?
街用バックパックのショルダーベルトという印象であります。
欧米メーカーが大好きな、樹脂製のツールドックが備わっていますな。ジンガーを介してクリッパー等を装着します。
恐らく使うことはないであろうグラスループと、動画ではフォーセップをホールドしていたループ。
後ろ側には樹脂製Dリング。順当にネットをぶら下げて使います。
パックの回転を抑えるサブベルトがついておりますが、ちょっとバックルが小さすぎますな。
脱着する頻度が高い部分にも関わらず、素手でないと操作が難しいのであります。
このバックルはもう一工夫欲しかった所でありますな。
ティペットホルダー&外側ポケット
「ティペットウィペット」と呼ぶ、立体的なティペット・ホルダーが外部に備えらえておりますな。
ポケット容量を多少犠牲にしてでも、ティペットスプールの収まりの良さを優先しているようです。
この部分は布張りとなっていて、スプールが当たっても音が鳴らないようになっていますし、スプール交換の際の作業性までしっかり考えられているようですな。
使い勝手は悪くありませんでした。
ファスナー開閉のスムースさはポケット形状の影響か、YKK製の割にはイマイチかなと感じます。
カーブの部分は両手での操作が必要でありましたな。
個人的には大事なことだと思っていますが、パック内部は明るい色になっています。
収納物を判別しやすくするためですが、こうなっていないパックは沢山あるのですな。
ワタクシの好みを言えば、明るいオレンジ色にして欲しかったところであります。
内部の仕切りポケットはリーダー・パッケージを収めるのに丁度位な大きさのものが2つ。その内側にファスナーポケット。
対面にメッシュ生地を使った長方形のオープンなものが一つ。このスペースでの整理整頓能力とすれば十分であります。
メインコンパートメント
内部は一気室。キーハンガー付きの小さなメッシュポケットが一つ作られていますな。
開口部内側となる上部にメスのベルクロテープが付いていますが、どのように使うものかわかりません。
内外を貫通している穴があり、外部にぶら下げるツールを固定するためのループが備わっております。
上の動画でもそのように使われていましたが、バックアップの意味も含めて自分もニッパーを装着しておこうと思いますな。
想定している運搬物は
- フライボックス数個
- エイドキット簡易バージョン
- 軽食&おやつ&ペットボトル
- コンパクト・レインジャケット
- 身の回り品(財布や車の鍵など)
- 厳選した小物類(ベストのように何でもかんでも持っていかないつもり)
あたりでありますな。
今のところ長丁場となりそうなフィールドでは使わないつもりなので、容量はこの11Lで十分足りると考えております。
前々から思っておりますが、このメインコンパートメントを(一部登山用ザックのように)薄い生地+ファスナー等を用いて2気室にできるようにしてくれると非常に助かるのですな。
スペース効率的にも荷物の収まり的にも、重量バランスを取るのにも有利に働くと思うんですケドね・・・
細かなポケットを増やすのも良いでしょうが、フィッシング用2気室パックを発見したらまたウッカリ買ってしまうかもしれませんw
その他
ショルダーベルトの前部に小さなものと、メインパックの蓋下部には大きなメスのベルクロがついていますな。
海外ではここへ直接フライを刺して使うようです。
ですが不用意に手が触れてしまったり、何かと干渉してフライが壊れたり無くしたりするのは嫌なので、ワタクシはそのように使いません。
ショルダーベルト下部にはハンドル・ループが作られており、操作性も中々であります。
背中の通気性を確保するためのフォームが入っていますな。
暑い季節にベルトを絞って、パックを身体にピッタリフィットさせた際には効いてくるでしょう。
使用されているメッシュ生地の耐久性に若干の不安がありますが、よく考えられた配置・形状だと感じます。
各部のチェックはこんなところでありましょうか。
ではここから本題ですw
(オイ・・・!)
なぜ新たなスリングパックの入手という暴挙に出てしまったのであるかですが・・・
それは、このORVIS パックシリーズ スリングパックが
左肩掛け専用である!!
からであります。
「え・・・それだけ?」と思われますかな? そうです。ソレだけなのであります。
しかしたったそれだけのことなのに、今まで見つけられなかったモノなのであります!
左右兼用スリングパックは存在を確認しておりました。
しかし「左肩掛け専用スリングパック」は、ワタクシが知る限り無かったのであります。
なので、カタログでこのパックを発見した時は興奮しましたな。実物もチェックせず予約を入れてしまいました。
以前にも触れたことがありますが、ワタクシはどのようなショルダーバックに関しても、全て左肩にかけるのがシックリくるのです。
この方向と動作でパックにアクセスできる事は、自身にとって非常に重要なのであります。
背部パックへフライ・ボックスを収納するしかないとしても、身体に染みた動作はやはりスムースであり、メンドクサさが大幅に軽減されるのでありますな。
先日の千曲川釣行でシェイクダウンを済ませ、概ね快適な使い心地を確認できたところであります。
再びフライボックスの運用を見直す必要もありそうですが、来季はこのスリングパックとフィッシングベストを中心に使っていく事となりそうですな。
ただ、心配なことがあります。
夏頃から発症している、左肩の五十肩がこれ以上悪化しないか・・・
と言うことでありますな;;
(昨今の国際流通混乱で、暫く入荷はないかもです;;)