ライン関係の話しをもう一つ。
フライとティペットを結ぶのには、ずっとインプルーブド・クリンチノットを用いておりました。
しかし今季は要所要所で、異なる3通りのノットを試しておったのですな。
ossanはよくフライを無くします。
根掛かったのでも立木に引っ掛けるのでもなく、普通に釣りをしていて、フト気付くとフライが無くなっていることがあるのです。
そんな時は大抵ティペットの先端が縮れており、単にノットがスッポ抜けている・・ということが読み取れるのですな。
せっかくのヒットをバラした時に、その様子を見てしまった時の悔しさと言ったら・・!
インプルーブド・クリンチノット(引用:VARIVAS)
相当に気をつけてノットを締め込んだつもりでも、忘れた頃にそれらは発生するのであります。
いっときはノットに瞬間接着剤を施してみたりしましたが、確かにスッポ抜けは激減するものの、フライを結び変えるたびに手間を取られるので半日で閉口してしまいましたな。
そんなマメな性格でないことは、自分でよく分かっておりましたがね;;
このインプルーブド~が特別そのような特質を持っているのでもなさそうなことは、フライフィッシャー誌の実験でも触れられておりました。
どうやら釣りを続けているうちに、ノット自体の締め付けが緩んでくるのではないかと疑うようになっておったのでありますな。
そんなこんなで今季試していたのは、
ユニノット(引用:シマノ)
パロマーノット(引用:シマノ)
ジャンスィックSPノット(八丈掛けとも。引用:lumicashop)
の三種でありました(引用ばかりでスイマセンね;)。
結果、上記三種のノットでは、フライのスッポ抜けは発生しなかったのですな。
もし切れても結び目自体がブレイク、もしくはティペット自体が切れる経験のみでありました。
「いつの間にかフライが無くなっている」ということが起き難い・・・という結果なのであります。
シーズンを通して体験してきたことなのでありますな。これは認めねばなりません。
気が進まないのは山々でありますが、20年以上に渡って慣れ親しんできたノットを変更する決意をいたしました。
今後は#16以下の、小さなフックサイズではユニノットを。
それ以上のサイズでは、何れも強度に定評のあるパロマーノット、もしくはジャンスィックSPノットも使っていこうと思います。
デメリットは無駄になるティペットが比較的多くなってしまう・・というあたりでしょうか?
気持ち的な部分を抜きにして、こうして書いてみればたったそれだけのことなんですがネ・・・
やっとの事で辿り着くフィールドであります。
滅多に恵まれない貴重なヒット(ヘタクソ;;)を、「ティペットのスッポ抜け」などというツマラナイことで逃すわけにはいかないじゃありませんか?
なので来季からはノットを変更します!
という、短いお話でありました。