加水分解を起こしたベタベタのテント・フライシートにシリコンスプレーは効くのだろうか?

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9月のソロキャンプ時に約20年ぶりに持ち出したわが愛する2人用テント。

シェラデザインズ製 ハーフ・ムーンⅡプラス。

現場でいざ張ってみると懐かしい焚火の匂いが”かなりきつく”染みついてしまっているのは仕方ないとしても、フライシートにシャキッとした張りがなくなり、何やら手触りもペタペタと不快な感じに変化しておりましたな。

少し調べてみるとこれは

「加水分解」と言う状態のようであります。

加水分解(かすいぶんかい、hydrolysis)とは、反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のことである。このとき水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)とに分割して取り込まれる。反応形式に従った分類により、加水分解にはいろいろな種類の反応が含まれる。

化合物ABが極性を持ち、Aが陽性、Bが陰性であるとき、ABが水と反応するとAはOHと結合し、BはHと結合する形式の反応が一般的である。

{\rm {AB+H_{2}O\ \longrightarrow \ AOH+BH}}

加水分解の逆反応は脱水縮合である。

引用 Wikipedia

なるほど・・・・

よく分からんw

まあ、テントの場合はフライシート生地等に防水性を持たせるために施されたPUコーティングが空気中の水分や使用後に完全に乾かされなかった水分とあれこれ反応し分解されてしまうことにより機能的に劣化してしまった・・・

という状態であるということでありますな。

これはPUコーティングのされている生地では避けることは出来ず、5年、10年と使用すれば必ずこうなってしまうものであるとの事であります。

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さすがに手触りは伝えられませんな・・・ペタペタしてます;

ちょっとショックでありました。その昔かなり無理をして購入したテントでありますからね。

さてこれから復活させてやろうと思って連れ出した現場で「ワシ、もうだめだもんね」と言われてしまったのでありますな。

幸いにして当日は雨に降られることもなく、防水性が必要とされるシチュエーションとはなりませんでした。

「ダメと言ってもダメなんだもんね」と言って気にせず設営してしまいましたが、フロアシートに関してはそれほど劣化は進行していないようでありました。

防水性に関しては正直、当初からシームシーリングも面倒で施しておらず、(自分でやってね、とシーリング剤が付属していた)このテントの構造上(なんと床のシートが一体バスタブ型ではなく、角に縫い目がある!)全く期待もしておりませんのでもうあきらめているのでもありますが、この不快なペタペタとした手触りだけは何とかしたいものである。と思いましたな。

そこであちらこちら検索してみますとやはり皆さん同様の問題に悩まされており、概ね次のような方法で解決しておられるようであります。

  1. 加水分解してしまった生地を重曹で付け置き洗いし、コーティングをはがす。
  2. 良く乾かした後にPOLONーTというシリコン系撥水剤を塗布するため一度テントを張り、裏返したシートに塗布。更に乾燥させる。
  3. 仕上げにシームシーリング処理を施す。

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・・・・・

めんどくさいですな・・・・

上記方法を素直にこなすとなると、OSSANの生活環境では近所の公園かマンションの中庭などにテントを持ち出しての作業が必要となってしまいそうであります。

それは・・・

どう考えましても小学生を始めとする好奇の衆目に晒されることとなり、矢継ぎ早の質問や、避けようのないテント内への不法侵入。あまり重要と思えない日常天候的挨拶の強要などの集中攻撃を受けるのは目に見えるようでありますし、管理人さんや公園管理関係各所にも前もってオコトワリを入れなければならないような気もしますし・・・

どちらにしても面倒なことに変わりはなく、気が進みませんな。さらに乾燥の事も考えますと一日では終了しそうにありません。

OSSANのテントのフライシートはコーティングの剥がれにまでは至っておらず、全体に手触りがべたつくだけの状態であります。

取りあえずこの手触りだけ何とか出来ればよいと考えているだけなのでありますな。

ギアのメンテナンスと言うものはそのものに愛着がわいていく大事な儀式のようなものである。ということも重々承知しておるところではあるのでありますが、溶剤の購入、作業時間等を考慮しますとちょっと思い切った休日のスケジューリングをしなければならないようであります。

そのような時間の余裕があれば完全に寒くなる前にできるだけ釣りに出かけたいところであります。

しかしながら10月末にこのテントを再び使用するかもしれないイベントも控えており、全く手当をしないというわけにもいかない状況でもあるのであります。

そして併せて気になる記述もありました。

この手順をふんでも、この”ペタペタ具合は劇的に改善されるものでもないらしい”というところであります。

そうですか。それほどに苦労しても得られる効果は微妙ということでありますか・・・

あ~でもあろうか、こ~でもあろうか・・・

更に検索を続けていたところ、見つけましたな。

ものぐさなOSSANにピッタリと思われる方法が。

これですな☟

これを加水分解を起こし、ベタつくシートの裏面に直接塗布する。というもの。

スプレーのお値段もお安く、ダメもとで試してみることといたしましたな。

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フライシートのPUコーティングは生地裏面に施工されておりますな。

それほど汚れてもおりませんので(OSSANの感覚では)一晩ベランダの物干し竿に吊るして乾燥させた後、一気に塗布いたしました。

そうしましたらコレが劇的。即効。

不快なペタペタはあっという間に、「コレで貴女もサラサラ・ツヤツヤ。ライバルに差をつけろ!」等と高級シャンプー、コンディショナーなんぞのTVコマーシャルのようなキャッチを思い起こしてしまうほどの効果を発揮してくれましたな。

面白くなってつい余計にスプレーをし、その辺にあった雑巾で広い範囲に馴染ませる。という手順を繰り返しておったのでありますが、気が付きましたな。

どんなに念入りにスプレーした箇所も、完全にペタペタが解消しているわけではない・・・

ということであります。

嬉しくなるほどに改善はするのでありますが、指先に伝わってくる感覚はこの様な製品における新品時のサラサラ具合とは決定的に異なっている(当たり前か)ということであります。

しかしながら当初の目的としては十二分に改善された。とも言え、これ以上は深追いしないことといたしましたな。

おそらくこの方法を適時繰り返していくことで、我がシェラデザインズのハーフムーンは「完全にもうダメ」と言う状況となるまでその使命を全うしてくれる予感がいたします。

よしよし・・・・

次はテント本体のシームシーリングとフライシート表面の撥水処理を行う時間を捻出することと致します。

同様の状態にお困りの方が居られましたら、一時のタッチアップとしてこの方法はおすすめですな。

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何しろ”かけるコスト及び作業時間””その効果”のバランスがすばらしい!

愛するテントの寿命を伸ばすことができるのではと考えます。

さあ、貴重な休日。

釣具屋さんに出かけてまいりますな!(懲りないね・・・)

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