毎年のことではありますが、バタバタしているうちに年が明けてしまいましたな。
そして未だバタバタしているのではありますが、気分はすっかり冬眠中のワタクシであります。
来たるべき歓びのシーズンへ向け、そろそろフライの巻き貯めにも取り掛からねばなりませんな。
しかしその前に。
昨シーズン中に気になっていた些細なアレコレを微調整しておくことにしましたな。
フライ・ドライヤーを一工夫
ドライフライの水分除去ツールですが、昨シーズンはTMCのフライ・カチーフというものも使い始めましたな。
コレが思いの外(失礼^^;)高性能でしたので、すっかり気に入ってしまいました。
しかしこのフライカチーフは何の工夫もなく「布切れ一枚!」という体を成しており、使用する度にポケットから出し入れをする運用でイラっとすることも多かったのですな。
やはり盛期ともなって釣りのテンポが上がってくると、頻繁に使うツールは出しっぱなしで運用できる方が良いように思うのであります。
穴を開けて、ベストやパックの外部へぶら下げておく事にしましたな。
もう一つ。このクロスの大きさが、いまいちシックリと来ません。
水分吸収量に余力を持たせるためでありましょうが、それにしても少々大きすぎるように感じましたので、半分にカットしてしまうことにしましたな。
雨よけのためのもう一工夫を・・等とも考えましたが、これまでの釣りを振り返ってみると、雨の中でドライの釣りを継続することはほぼありませんでした。
スペアをジップ付きのビニール袋に入れておき、常時2枚を交互に運用するようにすれば、よほどでない限り困らないのではと考えておりますな。
フロータント・グリスの容器変更
様々なフロータントを試したいがために、BGR001グリスはしばらく封印しておりましたな。
ようやく手持ちのフロータントを使い切る目処が立ってきたことから、昨シーズンの途中で再びこのグリスを使い始め、やはり優秀であるなぁと思っておるところです。
しかし、すでに使用している方々には共感していただけるものと思いますが、このグリスの容器はとても取り落としやすいサイズ感と形状なのであります。
幸いにしてこれまで紛失を免れてきましたが、Ossanも幾度水泡に揉まれつつ流されていくこのグリスを追いかけたか知れませんな・・・
この問題をクリアしてくれそうな、既存メーカーのジェルタイプ・フロータントのチューブのような容器が無いものかと、方々をず〜〜〜と探しておったのであります。
グリス充填時に許容できるだけの作業性はあるか、絞り出す際に不都合は発生しないか、蓋はワンタッチで開閉できる物か、蓋と本体チューブが繋がっているものはないか、高気温になっても漏れたりはしないか、最後まで使い切れる形状であるか、ウェアやパック類への取り付け法はどうするのか・・・
残念ながら、それら全てを充足するものは今日においても発見できておりません。
ではメーカー製のチューブを再利用すれば良いではないか!!
(うはオレ天才ww)
えぇ、やってみました。他社の中身を入れ替えてですけどネ。
どうもうまく設計されすぎているのか、入れ替えたジェルを使い切る前にチューブは破れてオシャカになってしまいました。期間にして1.5シーズンほどでありましたな。
アレらはそのような、絶妙な耐久性しか与えられていないということであります。よく考えて作られておるのだなぁ・・と感心しておるところであります。
しかし感心してばかりもしていられません。今シーズンにはいよいよ本格運用を開始しなくてはなりませんので、ここは一つ妥協することにしたのですな。
これはリップ・グロスなどを小分けにして旅先などに持って行こうという、詰め替え用のプラ製容器であります。
このようなものは以前より百円ショップ等でもチェックしておりましたが、形状が気に入らなかったり、容量が大きすぎる物がほとんどでありました。
8mlという極小容量の物であること、比較的開口部が広めに作られているものを発見したことから、試してみる気になりましたな。
ネジ式のフタなので、それを取り落とすリスクは無くなっていないのですが、ホールド性は大きく改善しましたので一旦このまま使ってみる事にしますな。
いやしかし、こういうもののバラ売りというのはないモンでありましょうか・・・
インスタ・ネットのネット交換
渓流のシーズンが終わると、各地の虹鱒C&Rへ出かけることも多くなりました。
所謂管理釣り場とは異なり、あまりイージーにボコボコ釣れません(自分だけかも・・)ので、これはこれでなかなかゲーム性の高いFFの楽しみ方の一つであるなぁと思っております。
大型レインボーがヒットすることもあるC&Rエリアでは、ブローディンのラバーネットを使用しておりましたな。
しかしこのネットがですネ・・・・
見てくれは割とカッコ良いのですが、全体の大きさに比してネットの深さが浅く、50cmクラスの大物には対応できないのでありました;;
しかもハンドルの造りやネットの材質のためもあって重く、使い勝手はあまり良くありません。
湖の釣りを始めた(未だ魚は釣れておりませんw)こともあり、どうにかせねばと考えておりましたな。
銘木を使用した大きなランディングネットに憧れもあったりしますが、徒歩時の可搬性や細君に嫌味を貰わずに済む収納性、相変わらずの我が経済状況等も鑑みると、ハンディパック社・インスタネットの大きなサイズに落ち着こう・・・ということとなりました。
初めてインスタネットというもの入手しましたが、価格の割に作りがチープすぎですな。ちょっと定価では購入したいとは思えません。
趣味の道具として色々突っ込みたい部分が多いのですが、特に気に入らないのが純正ネットの目の粗さであります。
畳んだ時ケースへの収まりを良くするためかと思われますが、ネット自体が窄まった形状をしており、どう想像しても魚へのダメージも大きそうであります。
比較的安価でのオークション入手品へ追い銭をする決心がつき、純正オプションのメッシュ・ネットをポチったのはこの冬でありますな。
そしていざネットの交換を行おうとしたその時にも、問題が発生いたしました。
ネットのサイズが合ってない!
明らかにネットの方がガバガバですな・・・いや、でもおかしいです。
ワタクシはLサイズのインスタネットをオークションで落札し、Lサイズ用のネットを購入したはずであります。それなのになぜサイズが合わないのか・・
輸入元のWebサイト(アングル)をよくよく確認してみると、衝撃の事実が判明いたしました。
・・・これMサイズじゃんか;;
どうもLサイズとばかり思い込んで落札したインスタネットの本体がMサイズだったようなのであります・・・
メッシュネットをAmazonへ返品、交換依頼をしようかと思いましたが、ここでちょっと考えましたな。
「ランディングネット本体が小型、軽量であることに越したことはなく、魚は最大で70㎝(!)くらいまで対応できれば良い。
であれば、ネット径が狭くとも深さが十分にあれば、このまま使用した方がメリットが勝るのではなかろうか!?」
・・と、いうような希望的仮説に基づき、ちょっとダブついてカッコ悪い本体Mサイズ +メッシュネットLサイズの組み合わせで、今シーズンを試してみる事にしましたな。
実際どうなるかは魚を掬ってみなければわかりませんし、そのためには先ず釣らなければならないのでありますが・・・
C&R及び管釣り用ニンフボックスを交換
1日の釣行で必要なバリエーションと本数を収納し、なおかつ少しでも軽量な水中系フライを収めるボックスを求めて、CAPS社の樹脂製BOXを試しておりましたな。
少々のカスタマイズを施して、容量的にはドンピシャになったのです。が、入手当初から精度の悪さや材質的な脆さなどを感じ取っておりましたな。
そしてちょうど1シーズンを経た今季の始め、釣りの最中にヒンジ部分が壊れました。
それほどハードに使い倒した訳でもないフライボックスが、1シーズンで力尽きるとは一体どういう事なのか!
安価な商品とはいえ、それでもワタクシの昼弁当一食分より遥かに高価だったのであります!!
しかし予感通りの展開ではあったのですな。
かれこれ25年も前にプレゼントで頂いたコール・ハーンの革ブーツを玄関先で磨きながら、小一時間も考え込んでしまいましたよ・・・
通販を利用したので、予め質感等を確認して購入したものではありません。
フィールドで使用すること前提のプロダクトが、これほどに脆くて良いわけはないと思うのであります。
まぁ壊れたものは仕方ないですし、修理のために貴重な時間を注ぎ込む程のものでもないと諦めをつけ、サッサと中身を移し替えることにいたしましたな。
これまた頂き物のホイットレーのボックス。
重量を嫌って使用しておりませんでしたが、水中系フライをメインに据えるフィールドではあまり気にかける事もないかな・・・重量はCAPSと50〜60gほどしか違いませんでした。
内部のフォームを新品に交換したまま放置しておったのものを、このポジションに収まってもらうことにいたしましたな。
容量的には少々不安になりますが、気持ちの問題であることは経験的にわかってきたところであります。
1日しか確保できない釣行日に、そんなに沢山の種類のフライを試す時間はないのでありますな。
そういえば、樹脂製のフライボックスがいくつか手元にありますので、コレは良い機会であります。それら全てを再確認してみますな。
① 先ず入手のしやすさではダントツと思われるAXISCO製ボックス。
使い込んだ見た目の通り、FFを始めた最初期に入手したものです。最低でも7年ほどは経過しているはずであります。
コスレ傷や黄変は気になりますがヒンジ部はビクともしておらず、実用に問題はありませんな。
バリエーションも豊富で安価なことから、必要性もないのについつい増やしてしまう、油断ならないシリーズであります。
② 比較的最近のプロダクトであると記憶していますが、TMCフライカップ。
ここに並べるモノの中では、最も簡素な構造ですな。
百円ショップでも似たようなヒンジをもつカップが売られていますが、あちらはすぐに千切れてしまった経験があります。
このフライ・カップもあまりヘビーに、メインボックスとしての運用を見据えて作られているものではないことは明らかですな。
形状が丸いので、パックやベストのポケット内で収まりが悪いと思う事もあります。ワタクシはスポット的なフライ・バリエーションを持ち込むためのケースとして使用しております。
TMCさんはORVISブランドとの兼ね合いもあってなのか、フライボックス製作にあまり乗り気でないようです。
③ 80年代には、FFアパレルブランドとして一世を風靡していた(と思われる)アングラーズ・ハウス。
私はいつも遅れてくるオトコですので、代表作であるウェーダーなどにお世話になったことはありません。
しかしこのブランドのロゴ(ブラッドノットですよね?)が、なんとも言えずバランスの良いポップさを感じさせるので好きなのでありますな。
たまたまショップで見かけた際に衝動買いしたものでありますが、今でもFF用品を作っておるんでしょうか?
ヒンジの造りはAXISCOと類似のものですが、少々プラの硬度が高く感じ、衝撃には弱そうな手触りであります。
④ 「ありさんマーク」と言えば一般的には引越し業社でしょうが、我々フライフィッシャーにとってはこのマイラン製フライボックスのことです。
輸入元がUOSOに変わったからなのか、再びショップや通販で見かける機会が増えたMade in Swedenのボックスですな。
70年代からの長きにわたり支持され続けるフライボックスとは如何なるものかと気になって、一番小さなサイズ(1604)を入手したのであります。
これはまだ実戦投入していないのですが、その理由は分かった気がしますな。素材のプラの絶妙な硬度と粘り感。ヒンジに使用されている金属シャフトが太いこと・・・
他のモデルがどうかわからないのですが、使い勝手と丈夫さ等を総合すると、コストパフォーマンスが良いのでしょう。
なぜ蟻のマークでなければいけなかったのかと謎は残りますが、これを可愛いと感じてしまうのですから困ったものであります。
⑤ 現在メインで使用しているC&Fのウォータープルーフ・シリーズも、ヒンジ構造の部分ではこれらと大差ないボックスであります。
しかしフタにはロック機構があること、防水構造、風のある日も躊躇なくフルオープンできるフライのホールド力、豊富なバリエーション・・・
強度的にも全く不安を感じさせない堅牢さと精度を備えた、現時で最強のフライ・ボックスだと思いますな。
嵩張り感や重量などネガティブがないわけでもないですが、代わりに圧倒的と言える安心感があります。
まぁ前出のボックス達に比べれば、価格がン倍もするので当然と言えば当然ですな。
あ、ついでのつもりのフライ・ボックス再点検がインプレみたいになってしまいましたな・・・
その辺は別の下書きをずっと眠らせたままですので、いつになるかはわかりませんが、またの機会にUPしたいと思っております。
さてさて、今回はここまでですな。
今年も取り留めないことを捉えどころなく綴って参りますので、お暇を見て訪問頂けたら幸いであります。