一泊の予定ではありますが、キャンプ&フライ・フィッシングに出かけるべく準備を進めております。
情報収集ももちろんでありますが、様々なハードも用意しておかなければなりませんな。
今回最初に用意したものは
鉈(なた)であります。
釣り具じゃないんかいww
という声が聞こえてきそうでありますが、違うのであります。
那須でのファミリーキャンプに出掛けた際、乾燥不足で、かつ立派すぎる太さの薪しか手に入らず火熾しに苦労してしまったのでありますな。
手持ちのBUCK110フォールディング・ハンターでフェザースティックを作れば良い・・・とかいうレベルの薪ではありませんでした。
結局、炭熾し器で無理やり着火することとなってしまい、我が焚火道(?)における美学とはずいぶんと相反する状況となってしまったのであります。
ちょうど良い大きさの薪が必ずしも手に入らない・・・という可能性は今後のキャンプ及び至福の焚火生活においても十分予見される状況でありますので、この際それ等をどうにかしてしまえるナニモノカを用意しておこうと考えたのでありますな。
薪を割るのであります。
当然、バタ臭いものが好きなOSSANとしましては各種ハンド・アックス(斧)系も考えたのであります。
しかし今回は鉈にしましたな。
何故か?
ノスタルジーであります。
その昔、庭いじりも好きだった祖母が枝払いや藁編み等の作業、風呂焚き用の薪の小割りなど・・・ありとあらゆる仕事を、使い込んでチビてしまった赤錆だらけの一本の鉈でこなしていたのを子供心に”スゲ~なぁ・・・”と眺めていた記憶があるのであります。
裏山に入るとき、畑の見回りに出る時も手にしておりましたっけ。
内陸の厳しい夏の日に照らされて巨大に育ったキュウリ。
それを井戸水で冷やした後、ヘタを切り落として渡してくれた時も、その手にはあの鉈がありました。
渋々ながら受け取って口に運んで以来、野菜嫌いであったはずの都会っ子はキュウリも、トマトも大好きな少年へと変化していったものであります。
残念ながらあの時以上の感動的旨さの野菜たちにはその後一度も出会えておりません。
祖母の手の中で従順有能かつ八面六臂の活躍を続けていたあの鉈を脳裏に刻み、人生の折り返しも過ぎたOSSANはいま、自分の鉈を手に入れることといたしました。
形状の選択は正しいのか?
研ぎはどうするのか?
その重量は適正なのか?
そもそも使用頻度はどうなのか?
分かりません。
色々考えた末に、比較的安価な薪割りに適した両刃であること。
刃が走ってしまった時に保護される石付き形状である事、商品レビューがかなり良好であることも参考とし、これを選択いたしましたな。
高級な鋼を使用したものや、剣鉈と呼ばれるカッコ良くも恐ろし気なモノ。各地各職伝統の形状の物など様々であります。
しかしOSSANは山仕事の本職に求められる能率や機能性を必要とするのでもなく、これで熊さんと戦えるとも思っておりません。
十分ではないですかな。
その使い勝手はまた別の機会に。