イヤハヤ世の中も色々起こっておりますが、我が人生も日々にして様々なのでありまして。
なかなかページを更新することが出来ずにおります。
とは言えシーズンは始まっておりますので、ヘロヘロ&ヨタヨタになりつつも各方面へ出撃はしておるのでありますな。
今日は昼頃から雨の予報でもあり、どこへも出かけず体力回復ついでに・・・と言ってはなんですが、忘れないうちに釣行ダイジェストをまとめておきますな。
正月の箒川C&Rでギャフン
初釣りには塩原の箒川C&Rへ参りましたな。日差しに恵まれた正月明けでありましたが、いかんせん暴風が吹き荒れておりました。
吹く方向の定まらない風にラインが翻弄され、スイングさせていたウェットフライは勢いよく水中から飛び上がります。
我がフライが、伸ばしたフライラインごと鯉のぼりよろしく風に靡いたまま帰ってこない・・・!
これでは釣りになりません。早々に退散し、家でお雑煮を啜ることにいたしましたな;;
タイイングもしておりましたな
2月中はとにかく寒いので、お約束の浅草・ハンドクラフト展へ出かけたりはしましたが、概ね家でのタイイングへ全集中しておりました。
必ず使うフライの必要弾数をこなしつつも、これまで入手してきた書籍のページを繰って、気になるパターンにもどんどん手を出していきます。
するとスレッドワークやマテリアルの扱い等にも新たな発見があったりして、効率は上がりませんが、これはこれで中々有意義な時間となりましたな。
しかしながら、窓外の陰鬱な冬空を眺めながら部屋に垂れこめ、アアでもあろうかコウでもあろうか・・・ず〜っとフライを巻き続けていると、精神衛生上たいへん危険な状態になることがあります。
脳裏で夢のようなフィールドを彷徨っている時は理想的状況なのですが、そのような世界にうまく入り込めない日もあるのですな。
理由は定かでありませんが、そうなってしまうと途端にタイイングがつまらない「作業」となってしまうのであります。
新たなインスピレーションなど求めるべくもなくなり、フトすると大声で叫びつつ駆け出したくなる衝動に駆られたりします・・・(単にヤバいやつじゃん;;)
そんな危うい状況をコントロールするべく、ついつい使い勝手が気になっていたメーカーの中古バイスや、必要性の薄いフライ・リールなどを入手してしまったりなど・・・
やはりFFは危険な趣味であります! なので、皆さんももっと突き進みましょうw
お約束となった養沢で解禁
数ヶ月の辛抱を乗り越えてようやく迎える解禁では、やはり山女魚や岩魚たちを釣りたいものであります。
うまく日常の疲労から回復することの出来なかったワタクシは、養沢毛ばり専用釣り場さんへ参ることと致しましたな。
冬枯れで水量の少ない養沢は、幸いにして水底の茶苔も昨年よりは少ないようで、多くの人で賑わっておりましたな。
世界的な大混乱をもたらした感染症も、外出の自粛(ワシはここぞとばかり出かけてたけどw)やマスク着用の緩和、分類変更などを経てすっかり人々の日常から忘れ去られようとしているかに見えます。
多くの釣り人で賑わうようになった「平日の」養沢に身を置くと、不謹慎なのは承知で、どうも損してる気分になってしまったりするワタクシでありますな。
通い始めた当初はあれほどに苦労したこの養沢も、今はボウズなど想像できない慣れ親しんだ場所となりましたな。
どこに魚が溜まるのかがわかりますし、それらへのアプローチの引き出しも、いくつも持てるようになりました。
昨今のインフレに倣い養沢の料金も上がってしまったのは残念なのですが、自身にとって、いつ訪れても渓魚と遊ぶことのできる、割と近しいフィールドとなったのですな。
と同時に、以前のようにワクワクする場所ではなくなってしまったことも事実であります。
季節ごとに様々なハッチを観察できたりと、訪れるごとの変化を楽しめるフィールドであることに変わりはないのですが、気持ちの中へヒリヒリと切り込んでくるような刺激は少なくなっているのですな。
これはそのような刺激をフィールドに求めている事の裏返しと言えましょうな。
おそらく、未だに手に出来ていない標識ヤマメを釣り上げたら、一旦は足が遠のくものと考えております。
そしてこれも恐らくですが、足腰が今よりさらに衰え、自然渓流での負荷や危険に耐えられなくなったら、また通うようになるのではないかと予想しておるのであります。
中津川C&Rリベンジ
初めて訪れた昨年、夕方に起きた数度のライズを取れなかった悔しさを晴らすべく、中津川C&Rへも行っておりましたな。
中津川のある神奈川方面や山梨方面には気になっているフィールドがいくつもあるのですが、いかんせん中央&東名の両高速道の渋滞を覚悟しなくてはならず、なかなか足が向かないのが実情であります。
行きは早朝なので良いのですが、日帰りならその帰路は渋滞必至なのであります。本来なら2時間ソコソコで着く距離が、たっぷり4時間かかってしまうことがザラなのですな。
釣りを終えて疲れている帰路で長距離の渋滞に捕まってしまうと、睡魔との戦いは熾烈を極めますし、翌日の仕事にも影響が大きいのであります。
それはそれとして・・・いや〜今回もここはキビシかったですな。
数度のライズを見かけることはあったのですが、ポイントには人人人・・・当然平日釣行なのですが、狙うポイントは皆さん似たような場所なので入れ替わり立ち替わり・・であります。
前回の経験から、有望と思えるポイントで粘る作戦でしたが、これはハンパなプレッシャーではないでしょう。
相当に魚影が濃くないと、これだけの釣り人を満足させることは難しい気がしてしまいましたな。
そして魚影がそれほど濃くないのはわかっております。
ウグイのヒットに半ば心を折られつつ、午後になってようやくの思いで山女魚のヒットを捻り出すことに成功いたしましたな。
昨年見かけたライズの主と比べると随分と小さくなってしまったようでありますが、これで一応のリベンジは成功ということにしておきます。
その後は他に持ち込んだタックルのテストを軽く済ませたのち、そそくさとフィールドを後にいたしました。
それ以上続けていても、追加の釣果が見込めないことを確信でしていたからでありますな。まぁそれでも渋滞には巻き込まれたのではありますが・・・
中禅寺湖では2度ボウズを喰らうこと
実は昨年から、日本ではそこにしか生息していない「ことになっている」レイクトラウトという魚が釣りたくて、幾度か中禅寺湖に通うようになっております。
成熟した個体はM級になるとも言われる、本州の淡水では最大級のターゲットとなる岩魚の仲間でありますな。
いよいよ釣り上げることができた暁には触れようと思っておりますが、このレイクトラウトという魚には、いささか個人的思い入れがあったりするのであります。
と、ここまでの書きようでお分かりかと思いますが、まだ釣れておりません。
まったくの、完膚なきまでの、完全無欠の、非情なまでの、いっそ清々しくすらある、
丸ボーズ街道爆進中!!
であります。
もう本当にネ・・ピクリともしないのでありますよ。
SNSの情報では「そんなもんですw」という方も多くいらっしゃる一方、毎回のように見事な釣果を披露している方もおり・・・
やっぱり何かを間違っている気がしないでもないのですが、それを自身で見つけ出すことも「釣り」でありますからなぁ;;
なかなか一筋縄では行きそうにないのでありますが、まぁワタクシもスッポンのOssanと呼ばれた(ことはない)漢であります。
この釣りのために大分張り込んでしまった訳でもありますし、釣り上げるまで諦めるつもりはないのであります。
さて、一体何年後になることやら・・・乞うご期待でありますな。
北関東の渓
湖での釣りで完全に心を砕かれてしまったワタクシは、北関東にあるお気に入りの渓の一本を訪ねることにいたしました。
周囲にもそれなりの渓は存在するようですが、調査に向かう気持ちの余裕も時間もありませんでしたな。
とにかく渓魚たちに癒してもらう必要性に迫られておったのであります。
どこの渓でもそうなのですが、1シーズン振りに訪れる渓の雰囲気や印象が、良くも悪くも以前とはかなり異なることに今更ながら驚いておりますな。
それは流れや倒木のあり方であったり、魚の分布や気質であったり、周囲の植生の様子だったりもします。
訪れるたびに、この渓にも同様の変化を感じておりますな。
入ったポイントも多少はズラしておりましたが、岩魚の多かった流れから、サイズの揃ったおそらく放流山女魚ばかりが上がってくるのでありました。
そして辛うじて尺モノの雰囲気を感じさせていた上流部は、そのようなオーラを失っているように感じましたな。
ま、そのあたりは考えすぎでありましょう。タイミングが合えば、また来年も出かけてみようかなと思っております。
木曽でFF交流・強化合宿
今季初の泊まりがけ遠征として、木曽方面へも出かけてまいりましたな。
Twitter(現X)で交流させていただいている方々との、総勢6名でのFF交流&強化合宿でありました。
前日夜勤からの回復が追いついていない状況でありましたが、集合時刻の2時間前に到着してしまうほどには張り切っておりましたなw
初日の入渓点で、ボコボコにライズしている水面を見た全員のテンションは、初っ端からレッドゾーンまで吹き上がっておりました。
順調にファーストフィッシュを手にするお歴々を横目に、「ではワタクシめもw」などと悠長に釣り始めたのは良かったのですが、そのボコボコポイントで自分だけアブレるという、如何にもOssanらしいスタートとなってしまいました;;
焦りからか軽快なウェットウェーディング・スタイルとしたことが影響したものか、その後昨年来の「バーサーカーモード」を自動発動してしまったワタクシは、初めてみる美しい渓へ吸い込まれるように釣り上がっていったのでしたな。
木漏れ日の差す気持ちの良い渓の中をどんどん歩き、どんどん打ちます。
で、どんどん釣れればハナシは簡単・・というところですが、今回は珍しくもそのようになったのでしたな!
大きくとも20㌢ソコソコといった岩魚たちでありますが、滝壺の弛みや流れの合流、岩裏の巻き返しなど、教科書通りのポイントから次々と飛び出してフライを咥えてくれました。
これら岩魚たちは、そのサイズに似合わず引きが強く、あろうことか皆がみんな一様にローリングするのであります!
山女魚特有のファイトなのかと思っていましたが、本当に見事なローリング具合でありました。
20数尾を数えたところで、皆との距離が相当離れてしまったであろうこと、昼食をまだ食べていないこと、回復し切っていない身体が限界を訴えていることに気がついて、引き返すことにしましたな。
再び集まってみれば、皆それぞれに良い釣りを楽しめたとのこと。これで安心して宿へ向えるということでありますな。
以前にソロで来た時にも投宿したことのある宿へチェックインし、改めて部屋で集合するなり取るものもとりあえず・・・
コレですよ!!
水分補給すら忘れがちとなる好釣。
お日様が燦々と降り注ぐ下で高原の風に吹かれ、渋った身体を酷使して汗も振り絞って釣りをしてきた日の、最初に喉へ流しこむ冷えたビールの旨さったら・・・!!
これでもう少し湯船の温度が高かったら最高だったんですけどネw
そしてお楽しみの夕食・宴会&フライフィッシング談義であります。
イヤハヤ、これがまたすごかったですな。皆さんそれぞれにスタイルを持つFFアングラーたちなのであります。
語っても語っても話の尽きる気配はなく、部屋呑みに移行した後も、とうとう日付が変わってしまうまで語り合ったのでありました。
翌日は全く釣れなくなっているという事前情報通りの結果を仲良く共有し、それでも帰るまでにはなんとか一尾・・と場所移動。
それぞれ納得いくまでロッドを振り、来年の再開催を約して解散となりましたな。
奥日光・湯川
木曽合宿にて好調との情報を得て、ちょっと早いかなとも思いつつ、今季初の奥日光・湯川へも出かけてまいりましたな。
景色や、ブルックたちのおおらかな性格やその色彩、往復にかかる体力的にも、近頃はかなりのお気に入りフィールドとなっております。
一部だけではありますが、釣り方の勘所のようなものも掴めて来たかも・・・と感じており、あの恐ろしい「坊主」の可能性が少ないフィールドとなりつつありますな。
今シーズンも数度は訪れたいと思っております。
木曽の二日目で、繰り出したはいいけれど結局魚をかけられなかった(三度ほどバラした;;)バンブーロッドで釣りをしたかったのでありますな。
竹の良いところ、グラファイトの良いところ、グラスの良いところ・・・フライフィッシングの中に、それぞれのロッドを楽しめる要素が散りばめられていると感じます。
ただ、そのあたりは未だうまく伝えられそうにないので、近頃はタックル・インプレッションを控えていたりしますな。
併せて入手したはいいけど、未だ使用できていなかった往年の国産リールを試す機会ともいたしました。
すっかり下火となっている日本のFF界にも、かつてはこのような独自の美しいプロダクトを生み出す底力が滾っていたのだと、今更ながらに感心したり残念に思ったり・・・
この日、魚等のご機嫌は良かったのだと思いますな。つい夕方まで粘ってしまいましたが、木曽に続いての二十尾超。ただしサイズが;;
湯滝下の流れでギリギリ尺に届かない虹鱒が出たのが最大であり、ブルックたちもいつもより一回り小さかったかな?
ヒゲナガたちをバシバシ捕食して、もっともっと大きくなってほしいですな!
さてさて。
このような感じで解禁からこれまで、チョイと一段落ついた感がありますな。
しかし今がまさに渓流の盛期でもありますし、約一月後にはお楽しみの遠征も控えております。
この釣りの短すぎるシーズン。マッタリしてばかりもいられませんな。
少々減ってしまったボックスの中身を再び満タンにして、その時を迎える準備を万全にしておくことと致しましょう。