昨年12月初頭(と数日前)。
我慢できず、チョットだけニューロードバイクに乗ってきたのでありました。
昔は冬山も大好きでありましたが、近頃は吹き出す汗さえ我慢できれば・・・等とめっきり寒さに弱くなりましたな。
寒い季節に無理をして膝、腰、肩など、アチコチが故障するリスクも避けねばなりません。
所謂年寄りの冷や水とならないよう、気をつけねばならないのでありますな。
初めて漕ぐカーボン製デローザ・SK・ピニンファリーナは、想像以上の快適性を持っておりました。
体に伝わってくる振動は非常にマイルドに感じられ、
「そうそう、大枚叩いてロードバイクを更新する気になったのは、まさにこういう乗り味を求めていたからであります!」
と、ニンマリできる走りはじめでありましたな。
あくまでも90年代のスチール製ロードバイクとの比較なのでありますがネ・・・
オーバーに言って、エラストマー・サスペンションが付いているのかと思わせるほどの差を感じたのであります。
コンポーネントやポジションは変わっておりますが、ホイール、ペダル、サドルはそのまま移植しておりますのでフレームの印象の違いは比較的純粋に感じ取れているはずであります。
以下、個人的インプレッションを久々の列挙でありますな。
- スマートな造形の印象に反して、ヘッドチューブ~フォークの剛性が高いですな。
- 乱暴なダンシング(立ち漕ぎですな)を行なってもビクともしませんでした。
- ハンドル操作に対してラグの無い、素直な旋回性能・挙動を示します。
- そのシルエットから身構えますが、ピーキーなところもありません。安心感のあるニュートラルなものです。
- BB386規格ボトムブラケットも大した剛性感であります。シッティングで漕いでいる限り、柔らかな板の上(?)に跨っているような感覚であります。
- 平地での平均速度は、新車に対する興奮分を差っ引いてもプラス3~4㌔ほどの差が出るように感じます。
- 明らかにバイクは効率よく(?)風を切っている感覚があります。その分、体に感じる空気抵抗が気になるようになってしまいましたな。
- 体ごと抉るようなフルパワーダンシングをかけると、リアトライアングルはワンテンポ遅れて、まるで魚の尾鰭が動くかのような印象を受けましたな。
- しかしこれは体重の増加したOSSANが、MEGA-G3構造以前のカンパニョーロ・ユーラスを使用していることから来る、ホイールの横剛性不足から来ているような気がしています。
そして少々疲れてきてチンタラ漕ぎモードに入ると、バイクとOSSANの圧倒的ポテンシャル差と申しますか・・・バイクから
もっと漕げ!オレはもっと早く走れる!!
と喝を入れ続けられているような感覚があるのでございますな。
そして漕げば漕ぐほど乗っていくスピードに良い気になって、未だポジションも定まっていないのに無理をしてしまいまして、
膝がぶっ壊れましたなww
40㌔ほどであったテストライドの帰り道、右膝の外側に激痛が走るようになってしまいました。
今まで経験したことの無い「あ、コレはヤバいぞ・・・」とすぐにわかる、足を動かすのに連動した激痛であります。
時速10㌔あまりで、やっとのことで家に辿りついた時にはもうほとんど脚に力を入れられないほどの痛みであり、「うはぁ・・・我が肉体もここまで衰えてしまってるんですなぁ・・・」と呆然としてしまいましたな。
しかもですね、この痛みがその後数日間収まらず、普通に歩くにも支障が出てピノキオのような(ご存知?)歩き姿となってしまい、「いゃ、もうこれは普通じゃないなぁ;;・・・」と。
暫くの間、悶絶の日常生活を余儀なくされました。
調べましたらね、どうもこれは
腸脛靭帯炎
(ちょうけいじんたいえん。ランナー膝とも。)
というもののようなのであります。
この痛みで診療等を受けると、使いすぎ・オーバーユースである⇒休みなさいということになっていくようであります。
しかし今回のOSSANは超久しぶりに、この寒い季節、ほんの少し本気で自転車と向き合ってみただけでありますので、オーバーーユースではないはずでありますな。
更に自己分析していきますと、
- ここ最近運動らしいこともしていないのに、低気温の中ウオーミングアップもせずにいきなり走り始めた。
- 普段のストレッチ等も上半身に偏っている。(肩こりや腰痛に対することくらいしかやっていない)
- 良としていたペダリング法はどうも大間違いであるらしい。(膝がトップチューブに擦れるくらい内転させている)
- 自他ともに認めるガニ股、O脚であること。
等などが要因となってこの症状を引き起こしたようであります。
O脚ガニ股などが主原因となってペダルを踏みこむ際、踝の内傾が起こりそれに連れ膝の運動軌跡も内側にゆがみ、膝関節とその脇を通る大きなじん帯が繰り返し擦れ続けた結果、炎症を起こしてしまうんですと。
多くのランナーや自転車乗り達を絶望の奈落へ突き落してきた症状であるのですと。
なんともはや・・・
調べものをするには便利な世の中となったものでありますな;;
確かにOSSANは、その精神同様身体も相当に歪んでいるものと自覚はしておりましたがね。
まさかこの歳になって自転車に乗るのに、初っ端からこのような難問と対峙しなければならないとは思いもよらなかったのであります。
これを拗らせると本当に病院通いをしなければならないとのことであります。
おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな (松尾芭蕉)
人生の夏もとうに過ぎているとは言え、釣りのための体力造り以前のハナシになってきてしまったではないですか。
こんなザマでは先が思いやられますな;
この問題に関しては長い戦いとなりそうでありますが、”自転車を漕ぐ”と決めたからには仕方ありません。
本日、外は大雨でもありますしネ。
じっくり、ゆっくりと取り組んで参る事といたしましょうか・・・
コメント
お早うございます。
うーむ、カーボンは入力に対する反応が早いということですな。かつしなやかさもあるということですかな?
そういえば、トレッキングポールもカーボンはソリッドで、アルミはテレスコピック式ばねがありました。(於:ブラックダイヤモンド)
購入はカーボンとなりました。
本体自体のバネ特性があるのは釣り竿で証明済み。軽さもグラスロッド時代から驚異の軽さに。6mの竿なんてグラスでは不可能ですもの。
ハイ3月は餌釣りです。
FFfreak様、こんにちわ!
カーボン繊維素材が釣りや自転車の世界双方にもたらした革新は、それ以前を知る者にとって信じられないほど大きなものですね。
指で弾いてみればコンコンと頼りない音ですが、フレーム構造物としては不安が無いという。
全く不思議なものです。
ただ、それらを受けての最新グラスロッドなんかもあるわけで・・・
ショップで試振りをしたその感覚がまだ腕に残っていて、どうにも忘れられません。
どうしようかなぁ;;
はい、「フライフィッシング マニフェスト」のシェリダン アンダーソン故人もそうおっしゃってましたね。
バンブーと同じ味がグラスロッドは持ってるよ。なおかつ安価で。と!
フライロッドの長さでならグラス素材は良い選択肢でありましょう。ワタクシ、フェンウィックFF856-5を持っておりますし。
この敷居が低いフライ釣り本に勝るものはないナーと笑いながら読みました。ストーキングこそが最も大事。ダッピングも効果あり、ただ草の上から静かに垂らすなど、高尚な釣りと思われるニオイを消しました。
スタディ トゥビ クアイアットこそ釣りと人生につながる教訓であります。
私も、餌釣り→ルアー⇒フライと来てるので、本来の目的:狩猟本能をいかに楽しむかの手段を経てフライがオモチロイとなってます。
そこに機械好きと非鉄金属(チタン・アルミ・カーボン・・・)好きが融合すると、乗り物~ウィスキーまで・・・
ムムム・・シェリダン・アンダーソン氏。
自他ともに認めるモグリの私、恥ずかしながら初めて知りました。著書に対する評価もなかなかに高い様子。早速ポチろうと思います!
小学生時代に親に頼み込んで手に入れたグラス製のガングリップ・バスロッド・・・(憧れのフェンウィック等という高級品ではないですな。確かビニール袋に入った’70年代の・・)の、ようなもの。
DAIWA製スピンキャストリール(クローズド・フェイスリールとも)とセットでありましたな・・
処分した覚えもないのに見つかりません。
ですがあのロッドの手触り、反力、重さ、頑丈さ等も何故か忘れられないんですよね・・・
いよいよマズイです^^;
何故に”少年”は”道具”に拘泥し、心を失い続けるのか!
何故に”経験”はそれを正してくれないのか;;
様々スタンスもありましょうし、自身は無様な態を晒しまくっておりますが、OSSANも一アングラーであることを謙虚に貫きたいところであります!
さてさて、明日は気温がグンと上がるようです。
ウズウズしてきましたな!
あー、ウズウズします。体の真ん中が。
かって、このおめでたい兆候はいつのことだったでしょう。
きっと、あれは半年前のことだった。
あの水辺のほとり、潤いの陰りでかぐわしき草の香に溺れてしまった時に違いない。
美しい彼女とひと時を共にしたあの刹那。
ようやくしてタモに入った尺物に脳がドーパミン出しまくりでした。
そりゃ、ファーストキャストにバルジングライズで、ブットい尺岩魚が背掛でかかったら40㎝級と思いますわ。