サーモス 真空断熱ストローボトル・FFQ-600を導入しましたな。真夏の必需品となりそうであります。

今年の暑さは普通じゃないですな。もうず〜〜っと、関東の最高気温は35℃前後であります。

気温が32℃程度だと、最近は「ちょっと過ごしやすいかな?」などと感じてしまうようになってきてしまいました。

お楽しみの釣行後には当然のように日常及びお仕事が待ち受けておるのでありますな。

日々襲われる強烈なストレスの発散のためにも、仕事後にロードバイクを漕ぐことが多くなりました。

自転車趣味を復活させた目的の一つでもありましたのでこの辺り、中々うまくいっているようであります。

しかしながらこの熱波でありますな。

屋外でず〜っと日射に晒されながら行う運動でありますので、この暑さは危険極まりないのであります。

気温・日射等の外部からの熱と、運動による内部から発生する熱によってOSSANの身体はいとも簡単にオーバーヒートしてしまいます。

30分も走れば停まった瞬間、全身から

ぶぅわぁああぁ〜〜〜!!

と汗が吹き出します。

まるでお風呂上がりのようにビショビショ・ジョバジョバ状態であります。たぶん目撃したらドン引きです。

外気が35℃前後ともなりますと、発汗・気化熱による体温調整機能など全く役に立たないということを、身をもって体験しているこの夏なのでありますな。

おそらく今後も”室内でローラートレーニング”という選択をしないと思われるOSSANは、この危険な状況の中で少しでも体温を下げる必要性に迫られたのであります。

しばらく釣りには行けませんので爪はちゃんと切りますな・・・。

そこでサイクリング用の魔法瓶を導入することといたしました。

冷たい飲み物を摂取し、身体を内側から冷やしてしまおう・・・!ということなのでありますな。考えることがアナログです。

荒川サイクリングロードにある”キッチンとれたて”のサンドイッチ。二度と食べることはないでしょう・・・。

現在メインとして使用しているサイクルボトルは、CAMELBAK・ポディウム・チルというものであります。

飲み口が工夫されていて(ジェットバルブと言うです)、ボトルを手で握れば中の液体を飲めるようになっているスグレモノですな。

いちいち蓋の開け締めをしなくて済むのはかなり快適なのであります。

しかし30℃以上の気温の中を走行すると1時間もしないうちに中のドリンクはお湯となります。

日差しが強烈な日であれば、二時間後には熱湯と思える温度のドリンクを吐き出してくれます。

数個の氷を入れてみたりもしましたが、文字通りの「焼け石に水」状態でありましたな・・・。

前夜にボトルごと冷凍庫に入れたりしてドリンクを凍らせている方も多いようであります。

しかし直感や本能のみでこれまでの人生を送り、計画性の欠片もないような私がそのような前準備をするということはありえないのであります。

以前、一般的なサーモス断熱ボトルを釣りや自転車散歩に使用していたこともあるのですが、いつの間にか娘の物となってしまったのでしたな・・・。

しかしその時の、”冷たい飲み物をライド中に飲める”という感覚は中々に快適なものであったのであります。

ですので今回、思い切ってサイクリング用断熱ボトルの導入に踏み切りました。

気になるその保冷力でありますが・・・・

  • 冷蔵庫保管の6℃ミネラルウォーターで作ったハイポトニックウォーター。
  • 30×30×45ミリの氷を3個投入。液量満タン。
  • 気温30℃〜35℃へ上昇した日中。

の条件で、完全に飲みきるまでキンキンに冷たいドリンクを楽しむ事ができましたな。

時間にすると4時間程。全く問題ありません。

サーモスのオフィシャルページでは、”35℃で10℃以下を6時間キープ”を謳っておりますな。

しかもちゃんと研究されたのでしょうな。各部のスペアパーツがしっかりと用意されている辺り、非常に関心しているところであります。

なるほど、ライド中に”冷たいドリンクが飲める”というメリットは十分に享受できることがわかりました。

ではデメリットは無いのかと言いますと、そんなことはないわけで。

高価である。

このページを書いている時点でのAmazon価格で¥3200ほど。

前出のポディウム・チルが¥1900くらい。一般的なボトルでは千円以下のものも多い中で比較するとどうしても高く感じてしまいますな。

冷え冷えドリンクの快感にこの差額を出せるかどうか・・・ということでありますな。

重い。

サーモス公式では270グラムですな。

重量は実測で273グラム。

ジェットバルブは便利ですがすぐにカビますな。こまめな漂白作業が必要で面倒です。

一方、CAMELBAK ポディウム・チルは103グラム。

パーツ重量をグラム単位で気にする自転車乗りとしては、あまり面白くない現実であります。

これに液体分の重量が加わるのですから軽くはありませんな。ただ、平地を漕いでいる限りにおいてこの重量差が気になったことは未だありません。

ストローの反発力がちと弱い。

折り畳まれた樹脂製ストローの反発力によって最外部の蓋を跳ね上げる・・・というアイデアは構造上のシンプルさを生んでおり、「ナルホドなぁ!」と思うのであります。

しかし高気温の中ではそのストローが柔らかくなってしまい、蓋を跳ね上げる反発力が不足するようであります。

要するに蓋がうまく跳ね上がってくれない時が出てくるのであります。継続使用していけば更にその力は弱まるでしょう。

消耗品である・・・ということですな。

ドリンクを飲むのにエネルギーを使う。

実際に手にとって見ていただくとわかるのですが、このボトルは本当によく考えられたプロダクトだと感心してしまいます。

上蓋をロックしている部品が、出てくる液量をコントロールする空気穴の蓋も兼ねていたりするのであります。

ここに空気抜きの穴が空いていますな。よく考えられています。

ボトルを握ってドリンクを押し出す一般的なボトルより、ストローをチューチューするこの商品が劣っているとは思いません。

しかし息が上がっているような運動強度の場合、ドリンクを飲むのに息苦しさを覚えるのは仕方ないことであると言えますな。

ボトルケージとの相性問題。

サイクルボトルは握ってみると、当然ですがヤワヤワな質感のものが多いですな。

一方、サーモスFFQ600はガッチリしたステンレスボディなのであります。

ボトルとボトルケージ。どちらかが柔い素材であったほうが融通がきく・・・ということはなんとな〜く想像できるのではないでしょうか。

太さやキャパシティがうまく噛み合わなかったとしても、ボトルを無理やり押し込んだり、ケージをグニッと変形させてみたら上手く固定できた・・ということは多いと思いますな。

OSSANが使用しているケージは、価格重視で選んだiberaという聞いたことのないメーカーのアルミ製ですな。

安い割に(在庫の関係で価格変動がありますが、高値で買うもんではないです。)軽量で、見た目のシンプルさもまあまあ気に入っておりますな。

希望を言わせて貰えれば左抜き仕様のものも販売して欲しいところであります。(シートチューブにつけると左抜きになってしまうから。)

FFQ600ボトルはこのケージに対し細すぎるようでした。ですがケージはアルミ製ですので、曲げてしまえば良いのでありますな。

しかし「さあ、これで一安心!」・・・とは行かないのがこのブログの常でありますな。

アルミとステンレス・・・どっちも硬い。

「お前が気を利かせればいいのだ。」

「己を棚に上げてその言い草は何だ!」

似たような性格の二人が隣の席に座るとうまくいかない事が多い・・・なんて経験を何処かでしたことはありませんかな?

イベラ・ボトルケージとこのサーモスもまさにそうでありました。

ドリンクを充填して颯爽と走り出しますと、

かたかカタたかっカタかたかカタたかたかちゃあカタあぅあたたカアタたかあたたたカタあカタたっかちゃた・・・

滅法うるさいのであります!!

それはそうですな。常時振動のある自転車に装着してるわけでありますからな・・・。

しかし私にも経験値というものがあります。娘に奪われたサーモスからコレを奪い返しましたな。

ちょっと太めですのでライド専用になってしまいそうなところがチト惜しいかな・・・。

ペットボトルカバーとして近所の100円ショップで売られていたモノであります。

ネオプレンなどと言う良いものであるとは思えませんが、それに似たどこかで手触りに覚えのある材質でありますな。

ちょっとキツイですが伸縮性がありますので無理やり履かせてしまいます。

キツめの方が後々色々と具合が良いという事はよくある事であるような気がします。

キッチリと固定されますので、でこぼこ道に突入してしまっても落ちるようなこともありません。

完璧であります。

異音もなくなり、いつでも好きなタイミングでキンキンに冷えたドリンクを飲むことができるようになり、とても快適でありますな。

だからと言って、この猛暑の中でも快適にライドができる!・・・と言うことにならないのは皆さんご想像のとおりでありまして。

いくら冷たい飲み物を飲めるようになったとしても、外気温までを下げてくれるなんてことはないわけであります。先日のライドでは熱中症一歩手前となってしまい、ほうほうの体で家に逃げ帰りましたな・・・

やはりこの時期の自転車は無理をせず、早朝や夕方などの短時間にしておくのが良いようであります。

己の浅はかさを痛感している、今年の暑い夏であります。