OSSANの仕事に、暦は全く関係ありません。
盆暮れ正月、ありません。
GWだからと言って休みがあるとは限りません。
ですが、小学生の娘を持つ身。
この期間中に発生したのがたったの2連休だったとしても、どこへもお出かけしないと言うことは許されないということでもあるのであります。
せっかくの心地よい季節ではありますが、わざわざ混み合う釣り場へ家族を打ち捨てて出かけてしまうということも許されないのでありましょう。(あとで何を言われるか・・・)
突如としてファミリーキャンプを敢行してしまうことといたしました。
時は空前のキャンプ・ブーム?のようでありますよ。
キャンプでブームって変なの・・・
と思ってもおるのでありますが、自分自身がこの歳になって再開しているのでありますから何を言ってみても説得力なんぞはないわけで・・・
その辺りの鋭い考察等は敢えてしないのであります。
何にせよ都市部に暮らす人々が、非日常としてのアウトドアをそれぞれのスタイルで楽しみ、ストレスを発散し、行く先々の経済に貢献し、そこに住む人々を始めとする人的出会いと良好なる交流を図り、日本という恵まれつつも荒廃してゆく貴重なフィールドの価値やシアワセを再認識し、己の生かされている類まれな地球という環境やひいては宇宙の摂理にまで想いを致し、万物八百万の神々に感謝の祈りをささげつつ、今後の人類のあるべき姿というものに対しマリアナ海溝よりも深く広く洞察していってしまうという姿勢は決して無駄にはならないと信じるのでありますなぁ・・・
などとは、OSSANは全く考えていないのであります。
ワタクシのキャンプにおける大目的としては二つ。
うまい酒を飲むこと。
焚火を眺めること。
これだけなのでありますな。
もちろんそれらを含め楽しむための条件としては様々あるわけでありますが、メンドクサイのでこれまた触れなかったりしてしまうのであります。
昨年の雨に祟られた秋キャンプ(エントリーしていないだけで行ったのであります。何故書かなかったのかはご想像にお任せしますな・・・じゃあ書くなよという声は聞こえません。)以来のファミリーキャンプでありますな。
行くと決めたのは4月も終わりに近づいてから。
ゴールデンウィークというトップシーズンに、そうそう予約なんぞ取れないだろうなあ・・・と予約不可のキャンプ場へなだれ込む決心をしかけておったらば、ありましたな。
フリーテントサイトということでありますが、一泊の予約ならばなんとかなりそうであり、あまり深く考えずに即決いたしました。
基本、カフェを営業しておられ、敷地の広さを活かしキャンプ場を併設されておられるという形態であるようであります。
このカフェで行われている”ポーセリン・アート”(食器への転写シールを使用した絵付け体験)などが、工作好きな娘に対するキャンプへの誘い文句として役立ったのでありますな。
結局その体験は時間もとれず行われなかったのでありますが・・・
なにやらオシャレな雰囲気。とてもOSSANには似合わないと言えるのでありますがいつものように気にしない方向であります。
キャンプにしても釣りにしても、GW中の大混雑は覚悟のうえであります。
しかしこれは・・東北道から降りて後も、やはり観光地としての那須は大混雑なわけでもありまして・・・
トータルで到着まで4時間程を費やしてしまいましたな。
仕事が休みだからと言って一日が36時間になってくれるわけもない人生において、これはイタい時間の浪費なのであります。
この日、那須倶楽部さんには約30組ほどのキャンパーが訪れておるように見えましたな。
一泊でありますので、体力温存のため”ラウンドスクリーン・2ルームハウス”のみで・・・とも考えましたが昨年の道志ソロキャンプから一度も広げていない”テンマクデザイン・ムササビタープ焚き火バージョン”も虫干しのために広げることといたしました。
夜露避けの物置として使用。
これはコットン混紡生地を使用していることもあり、カビの発生などに気を使う必要がありますな。
その分、焚き火から爆ぜる火の粉に強いということなのであります。
さて、コミュニティ・ガーデン那須倶楽部さんは
- サイトは芝です。養生中のサイトは土がムキ出しの箇所も有りましたな。
- 設備は炊事棟、トイレのみであります。お風呂、シャワーなどはありませんな。シンプルであります。
- 敷地内のビオトープも懐かしく感じ、いい雰囲気。もう少し季節が進んで昆虫たちが現れると子どもたちにはたまらない遊び場となるでしょう。
- 荷物の積み下ろしの際はサイトまで車の乗り入れ可能でありますが、その後は駐車場へ。
- 段状の上方のサイトへは静止状態からのFFミニバンではタイヤが空転してしまい、登れなかった時がありましたな。
近頃のAC電源完備、家族風呂設置。ビリヤードボーリングスマートボール卓球台射的場及びストリップもあり。マッサージも有りますし、ダーツ・バー、ナイトラウンジもご用意。この際コンパニオンも呼んじゃいましょうかシャチョーサン!!
・・・的な至れり尽くせりなキャンプ場とは一線を画しております。
そのような志向の方々は決して利用してはいけませんな。
広大ともいえない敷地でありますので、「夕食後みんなでわいわいカラオケ大会とかが無いとキャンプに来た気がしないんだよねワシ!」
というような方々も来てはいけません。
きっとご満足いただけないことでありましょう(←だれだオマエ)。
あくまでマッタリと、まさに合唱をするかのようなカエルや鳥たちの競演の声に耳を傾け、渡ってゆく風に癒され、ワインを透かして見える焚き火の優しさに心底感動し、日中のアクティビティにより痛む足腰に感じる寄る年波も「まあ、仕方ないな・・・」と鷹揚に受け止めグラスを静かに傾けるOSSANのようなナイスミドルしか来てはいけません。
とは言っても、そこは那須でありますな。
子供たちと一部の大人(細君含む)が目の色を変えて挑んでおりました
源泉かけ流し温泉施設。お菓子の城 那須ハートランド、
スーパーマーケットだって車で10分弱の場所に、
ダイユー那須高原店。
何故かゾウもいる
・・・と、もう何でもあるのでありますな。
色々な準備が必要となるキャンプでの一泊二日では、必要物資の入手に困ることの無いのは良いとしても、アミューズメントも気になる店舗も多すぎてとても時間が足りないのでありました。
那須でのキャンプは夏が過ぎて、人も疎らとなる頃がベストシーズンかもしれないですな。
便利で、遊ぶことにも事欠かず、家族連れには丁度いいエリアなのではないですかな。ああ、紅葉も綺麗なんでありましょうなあ・・・
23時をとうに過ぎたというのに時折聞こえる国道からの騒音とカエルたちの大合唱を、すっかり寝静まったキャンプ場で一人、焚き火をまえに聞くともなしに聞き続けておりました。
あの重奏はいったい何種類のカエルたちの成すものであったでありましょうか。
明るい月夜のもと高く低く、予感がありつつも楽しげに。
ここにOSSANが耳を傾けているなどと皮膚を湿らせる一滴の雫ほどにも気づかずに。
パチンッと時折爆ぜる焚き火の音が思惟の句読点のようであります。
やはりキャンプの夜の”焚き火酒”は幸せ過ぎて、どうにもアルコールがすぎてしまうようでありますよ。
さてさて。
そろそろ帰りの大渋滞の覚悟も決めなければいけない時間となりました。
明日、日中のスケジュールはもうOSSANにとってはオマケなのであります。
十分、目的は達成されましたな。
今夜はこのへんにしておくことといたします。