再・ロードバイクの足まわりを変更したこと。(無理しなければ)膝の痛みの発生がなくなりましたな。

休憩ポイントに立つ,釣りをする親子の像。お気に入りであります。

勤め先が(勝手に)連休を与えてくれましたが、いま外はひどい雨降りであります。

そして翌日は気温もまた下がるようで、まだまだフィールドへは足が向かないヘタレな私であります。

仕方ありませんので部屋の掃除や各タックルの整備を進めるとともに、溜まった下書きの一本を消化します。

取るに足らぬヤッちまった(買っちまった)ネタでありますな。

ロードバイクで使用しているSPDシューズが気に入らなくなってしまいました。

Twitterやインスタをフォローして下さっている方々には、もうお気づきの方も居られるかも知れません。

ロードバイクのペダルとシューズを変更しておりましたのでその顛末と雑感を。

それまでのシマノ製シューズだって、色々と考えた末に手に入れたものではあるのであります。

デザインも割と気に入っており、またSPDクリートである事からも、歩行時の快適性も及第点であります。

しかし元々サイズがピッタリ合っていなかったのか、自分の身体が変化してきたのか・・・

  • 力を込めると靴内で足が泳ぐように感じ、是正しようとベルクロを締め付けると甲の先端部の変形とその部分の足へのアタリが気になる。
  • 当初感じていた剛性不足と、足がシューズ内で微妙に動く事でペダリングパワーをロスしている感覚が強くなってきた。
  • 高温期に顕著だが足裏の指付け根辺りに、インソールを通してもクリート取り付け穴の構造を感じることがある。しかも気になりだすと我慢できない。
  • ベルクロタイプなので走行中の締め付け調整は困難。

概ね以上のような不満が発生してきたのであります。

SPDセットでの最後のライドでもありました。膝、痛かったなぁ・・・;;

昨年10月。手術を終えてのリハビリライドのつもりで走り出し、ついうっかり初の100㌔ライドとなってしまった日も、パワーロスの感覚が常に纏わりついてくるようでどうもしっくりきませんでした。

 走れる距離が伸びれば伸びるほど、シューズ内の違和感も増してきます。そして走行距離が70~80㌔を超えると、ペダル&シューズ由来と思われる膝への違和感が出てくるのでありますな。

「もしかしたら、このシステムと相性が良くないのかも知れない・・・」

考え始めると我慢できなくなってしまうのはいつもの事でありますし、このまま無理にライドを続けていくと、決定的な膝の故障をしてしまいそうで怖くなってきました。

なので再び、両方を変更してしまうことにしたのであります。

地道なストレッチやトレーニング等により肉体改造を目指すのが王道なのかもしれませんが、それはOSSANの性格上できない相談であります。

出来る限り、労力や時間を節約して目指す成果を手に入れたいと思うのは自然なことだと思うのです。

A案  辛いし時間もかかるけど、頑張れば金はかからず問題解決しそう。

B案  キツくないし時間もかからず問題解決しそう。頑張るのは財布だ。

・・と二案があった場合、秒速でB案を採択いたします。もちろんその金額やかかるであろう時間にもよるのではありますがネ。

ワタクシ、今更アスリートを目指そうという訳でもありませんので・・・。

様々な言い訳で内心を満たしつつリサーチを続け、サイクルシューズとしてはSHIMANO、LINTAMAN、Fizikというメーカーの、予算にあう3モデルへアタリをつけたのであります。

サイクルシューズも非常に高価なものでありますので次は失敗したくありません。

御徒町近辺にも数店舗を展開するスポーツ自転車専門店へ出向き、納得するまで試着してから購入することといたしました。

通販との価格差は(約¥4K位かな?)、試着及びスタッフを質問攻めにすることで元を取ることといたしましたな。

いつも通販ばかり利用していては、気が付いたらお店が無くなっていた・・・ってことにもなりかねませんからネ。

足のサイズを専用の機械で測ってもらい、初めて知る事実もありましたな。

生まれてこの方、ずっと幅広と思っていた我が足型は実はかなり細めだという事が判明してしまいました。足裏の形や、土踏まずのアーチの深さも確認することができました。

サイクリング用の靴下を貸してもらい、各メーカーの狙いをつけていたモデルのサイズを沢山出してもらって試着しまくった末に選んだのは

今では傷だらけですが・・・

Fizik  R4B UOMO BOA

というモデルでありましたな。

第一候補であったシマノ・RC7と言うモデルはやはり幅が広めでしっくりこない。

LINTAMANは足幅の調節自由度は秀逸なものの、ヒールのホールド感が希薄と言うことで嫌な予感がし、実際見てみるとデザインも当初予想していたより気に入らず・・・でありましたな。

そしてこのフィジークに足を入れてみると、前2モデルより圧倒的に「あ、気持ちいい!」と言う感覚が強かったのであります。

やはり個人的感覚なのでうまく言えないのでありますが、包み込んで吸い付いて、ホールドしたうえサポートしてくれる感覚であります(雑だなオイww)。

クリート位置の仮ギメをしているところですな。重要な作業です。

一般的な三つ穴タイプのカーボン強化ナイロン製とされるソール部分をはじめ、RT500LMより軽く、圧倒的に剛性感が高いですな。

ペダルの上で足全体が安定し、疲労が軽減されるイメージが持てます。

BOAシステムで締め上げる、小さなプラスチックの部品が当たる右足の甲にのみ少々の違和感を覚えましたが、左にはありませんでした。

しかし前後方向からも足全体をホールドしてくれる素晴らしい感覚があり、その一点のみを理由としてこのシューズを諦める気になれなかったのであります。

候補としていなかったモデルも試着してみるべきだったのかも知れませんが、ズラリと並ぶシューズの中により良いものを見つけてもこれ以上の予算は割けませんのでネ・・・。

歩きにくそうなのはもう諦めて、ライド中の圧倒的時間を占めるペダリング時の心地よさを追求しておくことにしたのであります。

RT-500LMも取っておいて、SPDペダルと共に散歩が予想されるライドに使っていくことに致します。

その都度ペダルを交換しなければならないのは確かに面倒ではあるのですが・・・。

~約1270キロ走行後のインプレ箇条書き~

  • つま先側の二本のベルクロの材質は安っぽく、締め付け力もオマケ的なものと感じます。一本で太めの方がよかったナ・・・。
  • バイクカラーに合わせてネイビーを選択しましたが、ちょっとしたことで傷つき、色が剥げてしまうので歩行の際など気を使います。
  • カカトの部品はすり減っても交換できないようですな。
  • 付属のインソールは土踏まずへ違和感を感じさせ、造りもペラペラのオマケ然としたものでありました。
  • シマノ・インソールも形状的に加工が必要そうで、流用は諦めました。新たなインソールを調達しなければなりませんでしたな;;
  • その結果、足とシューズの一体感が雲泥の差で良くなりました。
  • BOAのワイヤー(樹脂糸だけど)締め付け具合も良くできており、走行中の微調整もしやすくなりました。

実際に使用している時に、気がかりだった足の甲への違和感は感じることはありませんでした。予想通りの満足いく履き心地が手に入ったという事であります。

しかし当然、このシューズでは現在のPD-A600・SPDペダルは使用できないのであります。

ペダルも同時に新調する必要がありましたな;;

あまり良い想い出のないLOOKタイプ(シマノSPD・SLもですな)は真っ先に候補から外しました。

安価なモデルもラインUPされ、膝への負担が少ないと評判のTIME製のペダルを通販で物色していたのであります。

しかし悩みに悩んで、結局ポチったのは

いま写真を見て気付きましたが、「コンペティションには不向きであるゾ」と書いてありますな。固定強度は弱めであるということでしょうか。

スピードプレイ・ウルトラライトアクション

と言うペダルでありました。

  • レビューを読むと、どうもTIMEペダルはバネ部分が壊れやすいという記述が目立った。
  • 膝の痛みの発生を抑えてくれる事を期待するフロート機構が、スピードプレイの方が一枚上手に感じた(可動支点位置の違い)。
  • スピードプレイ・システムはクリートカバーを装着したまま歩行、ペダリングができる事。(比較的歩きやすく、クリート本体のすり減りを気にしないで済む。)

自転車用ペダルとしてはその特異な形状のせいでしょうか、それほど多くのシェアは占めていないように感じます。

ライド中に休憩に立ち寄る各所で、ラックに架けられた人様のバイクたちを眺めて見ても、このペダルをつけている人を見るのは稀であります。

まん丸ですが街乗り、ちょい乗りでロードは使わないので問題ありませんな。脱着はアーレンキーでおkであります。

しかし調べれば調べるほど、求める機能や自分の使用法に合致している気がして思い切ったのでありました。

~スピードプレイ・ウルトラライトアクションへの雑感~

  1. クリートの形状や面積の大きさも相まって足裏へ伝わる剛性感はさらに増し、ペダルとの一体感が素晴らしい。
  2. SPDほど歩きやすくはないが、一般的な樹脂製クリートむき出しのシステムと比較すれば歩きやすい。
  3. クリートの摩耗を気にせずに済むのは精神衛生、経済健全性上も大変宜しい。
  4. 交換用クリートカバーも安価なサードパーティー製品がある。
  5. ペダルの表裏を気にせずキャッチできる使い勝手は秀逸。
  6. ペダル中心を軸として、爪先側も動いてくれるのでダンシングが非常に楽になった。
  7. ライトアクションモデルを選択したことによる、フロート量調整機構が無い事は今のところそれほど問題と感じていない。
  8. ライド後半に疲れてくると、そのフロート量の多さも相まってリリースがうまく出来なくなることがある(これはそのうち慣れるかな・・)。
  9. ゼロ・モデルでよく言われているキャッチの硬さは感じない。
  10. ペダル自体は軽いが、シューズにくっついたクリート一式は一寸重いかな・・。
  11. 導入してからは膝の痛みを感じていない。

PD−A600+SH-RT500ML+カスタムフィットインソールの片側重量。

スピードプレイ・ライトアクション+Fizik R4b+sofsolefit・インソールの片側重量。

シューズ、クリート、インソールで88㌘。ペダルでは74㌘。両足分で計162㌘の軽量化も出来たということでありますな。

このシューズとペダルのセットで、今まで自転車を漕ぐ上で足回りに関して気になっていたことが、ほぼ解消できているように感じます。

本当に軽くクルクルと足の方向が変わるので、膝への負担が劇的に軽くなっていることを実感しています。

使い込んでいくうちに、現状感じる「?」な部分も解消していく気がしますな。長い付き合いとなる事でありましょう。

ついでに、何故そうまでしてなけなしの財布を叩きロードバイクの足元へ拘る必要があったのかも記しておきます。

膝に発生する痛みを解消させたかった事はもちろん第一ですがもう一つ。OSSANはロードバイクを漕いでいるとき、実は結構追い込んでおりますな。

ほぼ常時、「これ以上パワーを使ったら長くは持たない・・・」という運動強度の上っ面を維持する走り方をしております。

追い越していく、もしくはすれ違う方々はそんなOSSANを見て、「なんであの人あんなに遅いのに、ゼエゼエ言いながら口を開けて苦悶の表情してるんだろう・・・」と不思議に思われることでありましょう。

しかし長年の運動不足や加齢により衰えた筋力や心肺能力は、そんなに早く元には戻ってくれないのでありますヨ;;

「いい歳こいてそんな無理せんでも・・」とも思うのでもありますが、スピードが落ちればせっかくの爽快感も、フィットネス効果も弱まってしまうでしょうからな。

そしてそのような個人的極限状況のなかでは、身体のいずこへ感じる違和感も許容できなくなってくるのであります。

走る事以外のストレスを出来る限り排除したくなるのであります。

自身との孤独な闘いを続けている最中に、それ以外に気を取られたくないのでありますな。

チョットうまく説明ができないのでありますが、その苦しさに精神を集中させ続けたいのであります。

身体のどこかに痛みや不快感があってはならないのでありますな。

ようやく長距離に挑戦する為の準備が整いました。あとは出来る限り乗り込んで、更なるスピードと距離に耐えられる身体を造っていくのみであります。

そうすれば萎えた下肢も、衰えた心肺能力も少しづつ力を取りもどせるのではないかと・・。

しかし一つ問題がクリアされるとすぐに、新たに気になる部分が出てきてしまうのが自転車趣味の恐ろしいところでもあります。

Di2前提なのかな?これは無いでしょう・・・。コラムスペーサーは当初より1センチ下げました。

ハンドルを握るポジションの絡みもあって、このワイヤー・ルーティングが我慢できなくなってきてしまいましたな。

実はもう自分の中で答えは見つかっているのですが・・・。

しかしココを弄るのには、まだ初期投資を回収できていないだろう・・・と必死に物欲と闘っている。

そんな雨の休日なのでありますな。