ロードバイクで使用している、スピードプレイ・ペダルのクリートカバーで紆余曲折しておりますな。
純正のカバーは約半年ほどで外れやすくなり、「あれ?」と気がついたときには片方のカバーを紛失しておりました。
スペアに・・・と思って手に入れたままになっていた、安価なサードパーティ製カバーに交換しましたな。
取り付けは純正と同様にカポっと嵌めるだけでありますが、
簡単にくっつくものは、簡単に外れる
のであります。
新品であるにも関わらず、どうかするとポコポコ外れます。イライラするのでロングライド時は最初から外して、ポケットに仕舞い込んでおりました。
しかしこれでは「カバーを付けたままペダルを漕げる」という、スピードプレイの利点を全く無視している状況なのでありますな。
カバーを付けないで歩けば非常に滑りやすいですし、更に高価なクリート自体が壊れてしまうのでこのままというわけにもいかず・・・
あちこちググっておりましたら、やはり工夫してらっしゃる方々の情報を得る事ができました。
なるほど、結束バンドで固定してしまうんですな。これならとりあえず、カバーを落下紛失してしまう恐れはなくなりそうであります。
しかしライド中に歩くと、やっぱり外れる・・・
気温が高くなると素材の樹脂はとても柔らかくなり、カバーはもうガバガバです。
ソロソロと気をつけて歩いても、数歩も歩かないうちに外れるようになりました。
自転車を漕いでいる最中にいつの間にか外れていることもあり、中途半端な状態でペダルとシューズ(厳密にはぶら下がったカバーの穴・・)が固定されてしまい、ヒヤッとすることも多かったですな。
非常に硬く感じるサイクリングシューズのソールも、ペダルの上で体重がかかると相当に撓むもののようであります。
よくよく観察してみると、篏合するべきクリートの金属部に対して、カバーのサイズが大きすぎるようでありました。
クリートへ引っかかるべき部分との嵌合力が元々弱いことに加え、高温とカバー自体の柔らかめな材質もあって、歩行で発生する負荷に全く耐えられないのであります。
使用するシューズソールの湾曲具合にも影響されそうですので、それらの相性である可能性もありますが・・・
強力な両面テープ等を使用するという情報もありましたが、ソレをどう取り付ければいいのか想像できませんし、人間の体重を両面テープでどうにかできるとも思えません。
色々と考えましたがだんだん腹が立ってきたので、ある日このクリートカバーは投げ捨てました。
そんな折、もう一つの中華製クリートカバーを発見。
形状も大して変わらないものですが、2本のビスでクリートに固定できる構造になっています。
こちらはもう丸一年使用しておりますが、意図せぬ脱落も起きず具合は良いようでありますな。
ただ、このカバーはすり減るのが早いようであります。
1〜2ヶ月も使用するとビスの頭が露出して、直接路面に接するようになりました。
ビスの頭が完全にバカになってしまうと二進も三進も行かなくなるでしょうし、コンビニなどに寄る際には少々気が引けます。
「これはチョット惜しいなぁ」と思わせる商品でしたが、やはり最適解とは言えないようであります。
スピードプレイ・ペダルは、とても良くできたシステムだと思っておりますな。
ペダル軸を中心として、つま先とカカトの双方がフロート動作できるのは素晴らしいです。
膝の痛みの発生を抑えられている、一番大きな要因がこの機構のおかげだと思いますな。
このシステムがいつ頃リリースされたのか思い出せませんが、それほど最近のことではなかったはずであります。
しかしその特異な形状からか、未だユーザーは増えていないようでありますな。
それが影響してこのようなリプレイスパーツも高価な純正品や、微妙なサードパーティに頼らざるを得ないのでありましょうか? 惜しいことであります。
そうこうしているうちに、スピードプレイ社はサイクリング用デジタルガジェット大手のwahooに吸収されてしまったようであります。
現在はwahooロゴが配され、グリスUPの必要のないシールドベアリング仕様となったようでありますな。
実はwahooお得意のセンサーと無線接続技術を投入した、パワーメーター付きモデルとしてリニューアルされないかと密かに期待していたりしますw
しかしワフーHPの写真から推測するに、現行モデルもこのクリートカバーの問題が解決されているようには見えませんな。
あと2セットほどストックしてしまったカバーを消費したら、その後はどうしますかな?
そのタイミングによってはペダル自体の変更も考えることになりそうで、悩みは尽きないのであります。