随分前になりますが、防水デジタルカメラを入手したことを長々と書きましたな。富士フィルム製のXP90であります。
以降はアチコチでの釣行記録を撮ってまいりました。
己の使い方にピッタリなケースを見つけたり、ぶつけたり落としたりしてもビクともしないタフさにも満足しておりましたな。
しかしある時を境に、フィールドへ持ち出すのが少々億劫になってしまったのであります。
その後手にしたiPhone11(防水性能あり)で撮れる写真に、思いの外満足してしまったからでありますな。
数年間待っておりましたが、どのメーカーさんからもXP90の弱点を(劇的に)補ってくれそうな防水カメラは発表されませんでしたな。
「防水デジタルコンパクトカメラ」というニッチ市場へ、リソースを振り向ける余裕はなさそうなのであります。
ちょっと高級な防水カメラに買い替える・・という手もありましたが、結局踏み切れずに参りました。
そうする間に、アチコチのフィールドで痛い目に遭ってきましたな。
崖からの滑落を辛くも免れつつも数度の水没・・・にも関わらず夢中で過ごした一日の夕方は、腕一本も上げられなくなる満身創痍。
年毎に我が肉体は多荷を拒み、足元は覚束なくなる一方であります。
情けなく悔しいことですが、紛れもない現実なのであります。
各々200g(たったの200g!!)あるスマホとカメラを、同時に持ち出したくなくなってしまいましたな。
しっかりした防水性能が備わり、トータルで判断すればその写りにも目を瞑れる。そして装備の軽量化も図れる・・・
となれば、釣行に持ち出す写真機材はもうスマホだけで良いと結論付けました。
カメラだからこそのホールディング性に若干の未練も残りますが、今後XP90を持ち出すのは、バックアップが必要となりそうな場所や行程に限ることにしたのであります。
例によってハナシは右往左往いたします。
この秋、そのiPhone11を娘に譲る必要が発生してしまいました。
3Gサービスの終了
という、思いも寄らない事由からであります。
初の携帯電話として娘に与えていたのは、自身が長く苦楽を共にしたiPhone 5Sであります。
これが3G世代機なのでありますな。
もう現役で使ってらっしゃる方は殆どいらっしゃらないモデルでありましょう。
バッテリーはヘタリ切って、新しいOSにも対応しなくなっておりました。
が、登校後は電源OFFで預けることになっているので、娘用としては十分だったはずです(それ以外にも色々と文句は言っておりましたがw)。
しかし契約しているau回線(MVNOですが)では、これから普及していくであろう5Gに電波帯域を譲るため、22年の3月いっぱいで3G回線サービスを終了するというのです。
他のキャリアではもう少し猶予期間もあるようですが、今更SIMロック解除〜キャリアプラン変更・・・などで延命する気にもなれませんでした。
約8年という長きにわたって働き続けた5sも、いよいよ携帯電話としての役目を終える時がきたのでありますな。
このように、防水コンデジの更新を諦めたことと、新たなスマホを入手する必要性が重なりました。
11は娘に譲り、防水カメラとしての機能を重視したい自分用にはIPhone 13proを購入することにしましたな。
巷では「指紋認証が無いの超不便!」とか、「大して変わってねぇ。12sのモデルナンバーで良いじゃん」などと、概ね不評のようでありますw
ちなみに、今回もアンドロイド機を選択する気はありませんでしたな。
ペアリングしていたスマートウォッチをほとんど使用しなくなりましたし、そのために入手したファーウェイがあまりにも唐突に使えなくなった(約1年半ほどで、ホントに突然バッテリーが1時間位しか持たなくなった!)ことで、すっかり信用を無くしていたからであります。
アンドロイドが悪いわけではないでしょうが、iphoneで享受してきた安心感は、フィールドにおいて重要なモノであると感じたのでありますな。
細かい機能等は他所様のガジェット系記事等を読んでいただくとして、ワタクシが釣行記録用カメラとして13proに期待するところをまとめますと・・
- センサー(画素ピッチ)が大きくなったので画質&ノイズ耐性に有利だろう
- 望遠側が光学式になるのは好ましい
- 超広角撮影時の画像歪みの改善に期待した
- ポートレートモードでの処理破綻の改善に期待した
- LIDARセンサー&手振れ補正機能で、暗所撮影の失敗率低下
- マクロ撮影が可能!(フライを撮影する等にも便利なはず)
こんなトコロであります。
11で気になっていた3及び4と、新たな機能であるマクロ撮影をテストしてみましたな。
先ず超広角での画像流れに関して。
フィールドでは対象を取り巻く風景も一緒に写真へ納めたいと思う事が多いのですな。
超広角撮影は対象を判別可能な大きさに写しつつ、同時に周囲の状況をも記録するのに、とても便利であります。
しかし11では、
一眼レフ用レンズでも発生しますが、このような周辺画像の歪みが気持ち悪かったのですな。
像の流れ方にもバラつきがあるようで、とても不自然に感じるのであります。
この辺の処理に関し、11⇒13proと世代交代することで改善されるのでは・・・と期待したのでありますな。
うん・・微妙。
同じ条件でないのでアレですが、ほぼ変わっていないように思えますな。
今後も超広角撮影をする際は、何が最遠部に写るのかを気にしたほうが良さそうであります。
でもマァ、良くできた超広角レンズ一本で数台のiPhone 13が購入できてしいますからナ・・・ここいら辺を求めるのは酷ということなのでしょう。
それよりも
マジな重量級機材でなくても、この画角をスマホで写せる!
という恩恵の方が、今のワタクシには重要なのであります。
次にポートレートモードの処理破綻について。
背景が美しくボケて整理され、主題が浮かび上がるような写真が好きな方は多いのではないでしょうかな?
ワタクシも好きであります。
このボケ具合をコントロールできる機能もXRあたりから備わるようになりました。
11で試した時は驚きましたな。
これならピンボケ写真の方がマシな気がします・・・
光学的にボケ具合をコントロールすると言うより、デジタル処理で主題と背景を切り分けようとしているように見えますな。
そしてその処理はうまくいっていないと・・・
この辺も最新のiPhoneProモデルであれば、あるいは改善されているのではないかと期待したのであります。
どう見えますかな?
細部を拡大してみると、やはり主被写体と背景の切り分けに失敗している部分がある事に気づきます。
このようなものを見てしまうと、ヒトの知覚と光学式レンズの映りの親和性というものは、とても良好なものだったのだなぁと再認識しますな。
上の写真はこの現象を再現させようと、わざと選んだものであります。
このようなシチュエーションでは、ピントをどこに持ってきて良いのかカメラ側が迷ってしまうことも多かったですな。
一応擁護しておくと、人物や物撮りでは比較的安定した写りを得られます(動きのあるものでは輪郭が怪しくなったり、ボケ味とか言うレベルでもありませんが^^;)。
デジタル映像処理へ積極的に取り組んでいると思えるApple が、今後この辺りをどのようにクリアしてくるのかに興味が湧きますな。
演算処理速度やAI技術も向上し続けていくでしょうし、画像処理ソフト(iPhone内で完結しないとイヤだけど)の進化にも期待したいところであります。
ですが現状、このモードをフィールドで使う際は余程気をつけねばなりません。
13proにだけ搭載されたマクロ撮影機能でありますな。
フィールドでゆったりとした時間を過ごしていると、植物や昆虫たちを始め、様々な小さなものを写真に収めたくなることも多いのです。
XP90のマクロ撮影はボタン操作での切替が必要だったうえ、寄れる距離も中途半端なものでありました。
11では最短撮影距離が長く、対象を画面いっぱいに写すことは不可能でありましたな。(小さなものを撮るときは離れてズーム・・という事をしておりました)
それが特別な操作をしなくても、シームレスに2センチまで寄った撮影ができるようになるというのですから、実は一番期待の大きかった機能であります。
早速ロードワーク中に見かけた花を撮ってみました。
我慢ならねぇwww
一見鮮やかに写っているようですが、繊細なディテールは潰れ色彩のグラデーションも粗く、まるで粘度の高い絵の具で塗ったような描写であります。
あまり出来のよろしくないと評価されるコンデジでも、中々ここまでにはならないのではないでしょうか?
光の具合や吹いていた風の影響、もしくは苦手な色調やコントラストだったのかも・・・と思って、屋内でフライを撮影してみます。
色調破綻が無いだけマシですが、スチロールの質感等で限界が低いことも見て取れます。
ファイルフォーマットが悪さをしているのかもしれないと思い、これも試してみます。
互換性優先JPEGフォーマットがこれで↑
RAW撮影がこれです↑
我が節アナでは違いがよくわかりませんw(さらにブログツールのプラグイン機能が介在しているはずです)
ここでは比較しやすくするために一切の調整をかけていませんが、それらへの耐性を考慮すればやはりRAWファイルが優位なことは間違いないのでしょうな。
モード切り替えは「設定」~「カメラ」~「フォーマット」と階層を降りる必要がありますし、ファイルサイズが馬鹿デカくなるので多用も出来ません。
「普段は効率優先HEIF。調整を追い込んででもキレイに残したい光景であればRawで・・・という使い方が妥当」
と言うところでしょうが、メンドクサイので多分やらないでしょう。
あと細かいことですが、被写体がマクロ撮影領域に入ると使用レンズが広角⇒超広角に自動で切り替わります。
ワタクシはカメラに勝手に働いて欲しいタイプなのであまり気にしませんが、画面上で感じるそのギャップは割と大きいです。
機材の挙動を全てコントロール下に置きたい方など、気になる人は気になるかもしれませんな。(今後のアップデートでOFFできるようになるそうです)
とりあえずのテストはこんなところであります。文句ばかり言ってますなw
11→13Proにスマホを更新した事による写真写りは期待したほど向上しなかった・・・という結果なのであります。
しかし防水性能を持ちレンズ交換の必要もなく、突き詰めた写真のクォリティさえ求めなければ・・・釣行時のスナップ機として十分に機能しています。
しかもそれらは200gと言う、スマホ一台の重量負担で可能である。これこそが防水コンデジをサブ機にしてしまう所以なのでありますな。
電波さえ届く場所であればSNSやWEBも閲覧可能で、GPSだってついています。
順番がおかしい気もしますが、電話もできるオマケ付き!
ですので「iPhone高すぎぃ!」と言われておりますが、ワタクシはそうは思っておりません。
思わないようにしております。