フライタイイングに手を出すようになり、一番初めに買ったブラウンのダビング材。
しばらくは購入したままの袋からピンセットで少しずつつまみ出し、ヨリヨリ作業を行っておったのでありますな。
しかしコレがまあ、なんとも効率が悪いんですな。
ジップ式になっている小袋を開け、ピンセットを突っ込み、ごく少量の材料をつまみ出そうとしてガボっと一緒に出てきてしまう余分をいちいち小袋に戻し、適当と思われる量まで調整し、更にそれをスレッド(糸)に撚りつけやすくするためにほぐしていき、それを片手にさあ、ヨリヨリしようと思ったタイミングでスレッドにワックスをかけていないことに気が付き己のアホさ加減に少々イラッとするところまでがワンセット!!
というようなことをこの冬の間中繰り返しておったのですな。
これではイカン。
シーズンオフと言われる季節、相当数のフライを完成させねばならないOSSANとしましては上記のような非効率をいつまでも放置するべきではないと考えましたな。
こころの友100均ショップにていかにもペラペラ、ギシギシ、安っぽさの極みのようなプラケースを購入しダビング作業効率並びにストック状況及び利便性、更にビジュアル的改善というものに取り組んではおったのです。
しかしイマイチなんですな〜。
フタを開けると全てのカラーがフルオープン。
別に室内に突風が吹くわけではないので、不用意なくしゃみや人生のさまざまに対する大きなため息など以外に材料の飛散へ神経質になることはないと思うのですがどうも気になる。
しかも現作業では使用されていないケバケバたちが
「次はアレ巻いてみない?」
「あたしもそのフライのボディに使ってみなさいよ」
「良い色使ってるじゃねえか。そこに俺も混ぜてみちゃう?」
「あ、なに、戻すの?じゃあ今日はグレーちゃん家にお泊りしたい気分♪」
などと自己主張してくるようでどうも集中できず落ちついて作業ができないんであります。
これも調べるうちに専用のストッカーといいますか、ディスペンサーといいますか。種類は多くないものの製品としてさまざま販売もされておるようです。
各色分けられたスペースから蓋を開けずにアクセスできるよう小穴が開けられているプラケースがあることがわかりました。コレが良さ気ですな。
OSSANが気に入ったのはディスペンサーと呼ばれるもののようです。しかしそのような商品はどこも売り切れ。もしくは使うかどうか分からないカラーがセットになっておる商品しか見つけることが出来なかったのですな。
「フム、このプラケースにドリルで穴を開けてしまえばいいんですな」
この時点ではアイデアだけパクるつもりで居りました^^;
そうですな。ドリルと言わずともキリのようなものでも良いかもしれません。かっこ良く仕上げることができれば。
本格的なシーズンの訪れとともにタイイング環境の改善にも不断に取り組んでいかなくてはならないのですな。
しかしドリル・・・買う?このケースをいくつ作るつもり?コスパ計算した?どうせ不相応ないいモノ選んじゃってほとんど使わないんでしょう?
・・・・・
そんなこんな逡巡を繰り返すうち、ふらっと花見ついでに寄った行きつけのショップでまたも発見してしまいましたな。
うむ、まさにコレですな。
OSSANはドリル購入までの製品リサーチ及び手間、扱いの知識習得及び作業時間などをカネで買うことに致しましたな。
直径4ミリほどの穴からピンセットで少しずつ繊維を引き出すことが可能。
まあまあコンパクトに12色のカラーが収まり、いい感じですな。画像を調べてみるとWAPSI社が出しているダビング材セットに使用されておるもののように思えますが、何も書いてありませんので詳細は不明ですな。
気に入りました。どうせ後々スペースも足りなくなると思うのでまた欠品にならないうちに買い占めてしまおうかしらん・・・?
いやいや、その頃にはまた新たな問題点を発見し、今度こそプチDIYしたくなるかも知れませんしね、悪い癖ですな。
それより問題はですな・・・
ダビング材にドライ用、ウェット、ニンフ用などの使い分けがあったことを今になって知ってしまったということなんですな。
今まで巻いたフライ・・どうするのだコレ・・・
もうね、自分で言うのも何ですがOSSANさすがですな。迂闊にも程があるっちゅうもんです。
否応なく悶絶するよう、細胞レベルでプログラムされておるようです;;