迷った末に、TMCバイスⅡをお迎えしたこと。サイズ感等を書きとめておきますな。

大晦日まで夜勤に追われたワタクシも、なんとか無事に新年を迎えることが出来ました。

今年も猪突猛進且つ商売繁盛家内安全で参りたいと思いますので、変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。

早速でありますが、OSSANにしては少々思い切りましたな。

タイイング・バイスを新調することにしたのであります!

フライをタイイングする際に、作業の中心となるのがこのタイイング・バイス(釣り鉤を固定する万力)でありますな。

これまで使用していた、TMC・ソリッドバイスのジョー(フックを摘んでいる部品)に溝と言いますか、欠けと言いますか・・・少々気になるクセがついてしまっておったのであります。

ソリッド・バイスのジョー。クセがついてしまって、完全に締め付けても先端部に隙間が出来てしまうようになっています;;ちなみにダスト受けはプラ製のタッパーですな。

#14前後のフックを固定するには、その太さもあって挟む位置に気を遣えばそれほど困ることもありませんでした。

しかしそれより小さなフックでは、巻いている最中に予期せず外れてしまうことが多かったのでありますな。

リズムを掴んで楽しくタイイングをしている最中に、

ピイィーン・・・;;

とフックが外れたときの精神的ダメージは計り知れないものがあります。

ジョーをヤスリ等で削ってキレイに修正すれば改善するのでしょうが、なかなかその気になりませんでした。

その他の部分にも「どうもシックリこないなぁ・・・」と感じていた部分もあり、いっそのことと、新たなバイスを手に入れてしまうことにしたのであります。

そう決めてからは相当な時間を迷いましたな。

歴史と実績に裏打ちされる、レンゼッティやダイナキング等の定番品が気になるのは当然なのでありました。

ですが落ち着いて考えてみると、OSSANの釣行回数は年に数度。そのために巻くフライの数だってタカが知れているのでありますな。

その為に、驚くほど高価なそれらへ投資して良いものかどうか?

店舗のショーケース内で輝くバイスを眺め、アアでもあろうか、コウでもあろうか・・・。

官能的であろう使い勝手や、傑作になること間違いなしのフライの出来などを妄想し、逡巡しておりましたな。

何も買わないのでは申し訳ないと、緊急には不必要な小物やマテリアルを手にして店を出る・・・ということを繰り返しておったのであります。

そうこうするうち、決心いたしましたな。

妥協するのはやめよう

重要なもので、今後相当な長期間をともに歩んでいく道具なのであります。

迷った末に、コレと決めたらソレが例え十万超のバイスであったとしても、気にせず買ってしまうことにしたのであります。

なぁに、きっと細君はバイスが変わった事など(たぶん)気がつきませんな・・・!

フライを巻く時間というものは、それなりに疲れもしますが、実はとても気分の良いものであると気が付きました。

フトした瞬間にいつかの光景が蘇ります。せせらぎの反射や気温、頭上を渡った風の音、森の匂い、身体の痛みやひたすらに心地よい揮発感さえも。

思わず手を止めて、溢れてくる記憶に恍惚としてしまうのでありますな。

そしてその感覚は、ラジオから好きな曲が流れたり、視界の隅を鳥が横切ったり、お菓子の匂いに気が付いたりするような、ほんのチョットした事で霧散してしまうくらいにデリケートなのでもあります。

そのような敏感で、得難い心地よい時を、できる限り長らえてくれるようなバイスを手にしようと決めたのであります。

そしてある日届いたのは、

台座の白い部分はフックを置いておけるマグネットになっております。黒はホコリが目立ちますが、うまく存在を消してくれる・・・カナ?

TMC・バイスⅡ

なのでありました。

散々に迷った挙げ句、TMCからTMCへのグレードUPと相成りましたな。

身の程知らずも甚だしいのは重々承知で・・・

ダイナキング・The Excalibur、レンゼッティ・プレゼンテーションシリーズ、C&F・CFT-9000等の、流通の確認できるライバル機種(と、勝手に決めておりました)たちとの比較において、タイイングポジションの調整幅が一番大きそうだったことが決め手であります。

アームと、ジョーの付け根の両方に関節が設けられていますな。

コレが決め手でありました。

レンゼッティ・PR3000。なんとも言えず美しいです。

レンゼッティはどうしようもなく美しいと感じますが、可動部が少なく見えます。

ダイナキング・エクスカリバー。実際に見ると巨大に感じましたな。

ダイナキングは無骨で質実剛健な印象。きっと飽きも来ず、永きに亘ってその役目を完璧にこなしてくれるでしょう。

しかし最近の歯医者通いのせいもあってか、いつからか医療機器のように見えてきてしまいました・・・。

C&F・リファレンスバイス。独特ですな〜。

洗練されたデザインと感じる、C&Fのリファレンス・バイスも似た動作が可能なのでしょうが、特徴的な見た目のリンクアームの複雑そうな様子が少々心配になってしまいましたな。

その可動域に関してはティムコさんの公式ページを見ていただきたいのですが、フライを巻いている途中で簡単に、しかも相当大きくポジション変更が出来そうである・・・と感じました。

作成途中のフライを様々な角度から観察できること(そのための作業的ストレスの少ないこと)は、フライ全体のバランスを整える為に重要だと感じております。

これまでも必要に迫られ何度もフックをバイスから取り外すこともありましたし、作業によっては途中で微妙にフックの固定位置をずらす事もありました。

これらの手数が必要なくなるというのであれば、相当な高効率化が図れるということなのでありますな!

ところで、ハナシは変わりますが・・・(また始まったよ!)。

このタイイング・バイスというもの。何故公式ページにさえバイス各部の寸法が示されていないのでしょうか?

人それぞれに上背や手の大きさ、好みのデスク面の高さ等も違うと思うのです。

タイイング姿勢が均一でないからには、そういう情報って大事なんじゃないかと思うのです。

街なかの釣具屋さんは減少の一途をたどり、バイスの実機を目の前にアレコレ吟味できる環境にない人は多いのではないかな〜・・・とも思うのであります。

ショップは在庫しても”いつか売れる”であろう商品しか置き難いでしょうし、フライフィッシング(タイイング・ツールも)にスペースを割いてくれている店は更に希少な気がします。

だからこそ、そのような情報がインターネッツ上に見つからなかったことは少々驚きなのでありますな。

通販購入する皆さんは、見つかる画像等から推測してるのでありましょうか?

再・ほんの数ミリでエライ違いなのであります。

ロードバイクのポジションを調整するのは結構シビアです。クリート位置やサドル高に至ってはミリ単位であります。

たったそれだけの変化で、乗り心地や漕ぎ心地はガラッと変わります。

できる限り長い時間出力を維持し、関節等に負担がかからないポジションを探るために、季節ごとに微調整します(もしかしたらOSSANだけかもw)。

それでも大元のフレーム・ジオメトリがマッチしていなければ限界がありますな。

長時間を向き合うことになるタイイング・バイスにも、完璧なポジショニングを求めたい!!

と思うのであります。

自分の好みの姿勢やフライとの距離感を実現できそうかどうか?

その目途が欲しいのでありますな。

ここまで書いてきて不安になってきましたな・・・。

そんな事が気になるのは、もしかしてワタクシだけなのでありましょうか?

各部部品のサイズを変えたバイスを取り揃える・・・なんてことが絶対不可能なのは分かりますが、せめてザックリとしたサイズくらいは明示しておいていただきたいなぁと思ったのであります。

新たなバイスを選定するに当たり、ここらへんが非常に悩ましかったのですな。

なので今後、どなたかの役に立つかも・・・との思いもあり、TMCバイスⅡのザックリした寸法を記録してしまうのであります。

ソリッド・バイスとTMCバイスⅡの比較はまたの機会に。

自分が一番気になっていたのは、高さの調整幅がどの程度のものなのか・・・でありました。

デスク面〜(ティムコさん推奨の使用法である)水平にしたロータリーシャフトのTOP部までは

190mm〜240mm

でありました。調整幅は50mmということであります。

アーム部分の振り幅は約40mmありますので、フライを保持する高さは概ね

110mm〜280mm

ということになります。

言うまでもありませんが、これら調整範囲の上限、下限付近でのタイイングはあまり現実的ではないと思いますな。

ベース(台座)のサイズは

縦100mm×横170mm×厚さ11mm

であり、その重量は

ベースのみで1.4kg、上モノ装備状態で2.0kgであります。

デジタル体重計で計ったものなので誤差はあるでしょうが、これだけの重量があればタイイング中に意図せずバイスが動いてしまうことは無いかな?

キリが無いのでこれだけにしておきますな・・・。

実際の使い勝手等については今季のタイイングが終わってから書こうかと思っておりますが、少々イジってみた感覚はなかなか良さそうであります。

いや、悪かったらとても困るんですがw

さ〜て、何から巻き始めましょうかね?

2020年の始まりでありますな。

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