早川は芦ノ湖に源を発し、箱根、強羅、小田原と日本有数の観光地を掠め、相模湾へと注いでいる川でありますな。
ターゲットはブリブリ・コンディションのニジマスやヤマメ、サクラマスであります。
以前エントリでチラっと触れておりますが、今年の初釣行先として訪れておりました。
しかしキッパリと返り討ちに会ってしまい、ノーカウントとしておったのでありますw
どちらかと言えば鮎釣りで有名な川のようでありますな。
2018年からはその下流域に、期間限定ながらルアー・フライフィッシングの出来るC&R区間を設けたとのこと。
最下流エリアからは海が見えてしまう、なんとも稀有なフィールドであります。
数年前の出水により河原の藪が剝ぎ取られ、のびのびとラインを伸ばせる景色に変わったとの事でありますな。
この辺りは観光・市街地を流れている川であります。
幹線道路からは数本の生活道路を隔てているので、駐車場所や入渓ポイントがわかりにくい嫌いがあります。
そのあたりをフォロワーさんであり、地元アングラーでもあるクマゴローさんがレクチャーして下さるという機会を得て、リベンジに参ることとしたのでありますな。
ワタクシは基本的にコミュ障なので、お声がけ頂かないと複数人での釣行となりませんw
今回も千曲川でお世話になっている隊長さんが音頭を取って下さり、さらには凄腕師範の神さんも加わっての賑やかな釣りとなりましたな。
2週間前には入渓点もわからず、ウロウロと眺めた早川C&R区間を目指します。
また少し季節が進み満開を迎えた桜並木を眺めていると、なんとも言えぬ悦びが湧き上がってきますな。
これから入学式へ向かうであろう、誇らしげな様子の小学生と若い両親が連れ立って行きます。
温かく馥郁とした海からの微風も祝意を送っているようでありました。
そんな爽やかで眩し過ぎる情景の脇を、とにかく身体中に色んなモノをぶら下げた異様な風体の男が4人・・・
川面へ鋭い視線を配りつつ、ガサガサと河原へ向かうのでありました。
思い思いに散って釣り始めます。
C&R区間の最下流域からドライフライで様子をうかがいますが、ハヤのアタックがあるのみでしたのでニンフ&WETのルースニングに変更。
今年のうらたんと養沢でも使用したID883を持ち出しておりましたな。この選択にもチョット訳があるのですが、それはまた別のお話しで・・・
川の規模と開けた様子もあって、少し長めのロッドが釣りやすいようであります。
崩れかけた堰堤と流れの合流が絡む水深のあるポイント。「ここに居なければドコにいる!?」という場所へ、しつこくニンフを流します。
今季は時間が許す限り、釣り上がる距離に頼らない釣り方も模索するつもりであります(体力が持たないからw)。
ココぞと思える場所は攻め抜く所存でありますな。
そしてこの日唯一の結果に恵まれました。
スロー・アクション#3の長竿を絞りに絞った虹鱒は、がっしりとした体高に控えめな紅を掃いた32センチ。
今年はすでに大きなレインボーをうらたんでキャッチしておりますし、この早川でも(一応)釣果はありました。
しかし透明な午前の日に輝くこの魚をキャッチしてようやく、
ああ、今年の解禁ができたなぁ・・
と感じたのでありました。不思議ですな。
前回訪れた際の初釣果でも、岩魚・山女魚でもなく、このサカナなのでありました。
これから先経験を積んでいくことで、このような心境にもきっと変化があるのでしょうな。
なのでこの瞬間は、もう2度と訪れないのでありましょうな。
そんなことを考えながらフィールドに身を置いていると、普段から無口なワタクシのコミュ障レベルは更に跳ね上がります。
待ちに待った春の微風と日差しのもと、早くも満たされた心持ちで伸び伸びとロッドを振れるその幸福感に、完全に囚われてしまっておりました。
せっかく漁協の方々に会えたり、地元のクマゴローさんに案内してもらっているのに、気の利いた会話もできない己に嫌気がさしますw
この日の釣果は先述の通り一尾のみ。
しかし数度のバラシがあったり、遠くの釣り人の竿が曲がっている様子もよく見えましたな。
もう少し経つと魚たちの意識も上を向き、夏のポイントに付くようにもなるのでしょう。
となると、とても1日では回りきれないフィールドになりますな!
今後も放流は続くとのことでしたが、6月には鮎の解禁もあってC&R区間は解除されるようであります。
運用開始から、まだ日の浅いという早川C&Rエリア。
川と魚とこの地域を大事に思う方々に恵まれて、危険も少なく様々な表情の流れを楽しめる良いフィールドでありますな。
管釣りほどコストが嵩まず、重い流れで鍛えられた魚たちはマッシブ・バディ・・・!
これで東名の渋滞さえなければなぁ;;
スポーツマンシップを重んじるアングラーが集う、大人のためのエリアに育って行ってくれるとうれしいですな。
コメント
お早うございます。
あの早川でできるのですね。
ユーチューブで三月からアップされていた方のをみるとオモチロソウです。
多摩地区にいたのでマズ芦ノ湖で初めてフライを手にしました。道中の早川を見て渓魚がいそうだと・・・。
昭和52、3年ころ蘭学事始めよろしくFFに手を染め買ったモンタナマラブーで1匹釣ったのですが、感覚がつかめずその7年後から渓流ではまりました。
巻き方は後輩から教わり、パートリッジ社製 シマザキヤマメフックにパラシュートと古典スタイルを教えてもらいました。EHCはその当時隆盛じゃなかった気がします。
もしかするとあの不格好な毛鉤が虫らしくないと思っただけかしら??
私も今年初釣行で小さいながらも岩魚が釣れて心が躍りました。この寒い北国でもドライにさえ出るものがいました。
ニンフはこの時期主体なので集中して4月中にやります。インジケーターが消える感じが水底を想像する楽しさです。
FFfreak様こんにちわ。
山深いフィールドばかり目指してきた自分ですが、街中を流れる早川のFFも中々面白いものでした。
河原の石が大きいのでそこそこ体力も削られますが、何しろ危険が少ないのが良いです。
多くの釣り人を迎えるキャパも今後更に拡大していきそうですし、楽しみなフィールドになりました。
インジケーターフィッシングは元々好きですが、この釣行で更にブラッシュUPしていきたいと思いました。
イメージが湧いたので、もう十分なはずなのにまたニンフとWETを巻いております。
芦ノ湖も良さそうですよね。
今年の計画にはありませんでしたが、チョット調べてみようかなw