前々から気になっているジェネティックハックル(毛鉤に使用する羽根を得るために品種改良、生産が続けられる綺麗なニワトリの羽根)のカラーがありました。
少し調べてみるとそれは何千羽に一羽の率でしか出現しないカラー。所謂レアカラーという事のようなんでありますな。
この度OSSANは縁あってこのハックルを手に入れてしまうことが出来ました。
本当に。
このフライフィッシングというものは底なしの魅力を秘めておるのでありますな。
よく言われるフライフィッシングの3つの楽しみ。
- 実際に魚を釣る楽しみ
- キャスティング技術に関する楽しみ
- フライタイイングの楽しみ
これらがそれぞれに更に細分化、複雑化してアングラーを魅了し、捉えられたものはその魔力によって離れられない・・・
とまあ、概ねこのようなことになっていくようでありますな。
OSSANは元来凝り性で、コレクター癖も少々持ちあわせておりますな。そんな迂闊極まるオトコがフライフィッシングに手を出してしまえば、わかっておる方々から見ればまさに「飛んで灯に入る夏の虫」状態であるわけでありますな。
まんまとその魅力にハマッてしまったOSSANはそれを知らない人、興味のない人から言わせれば「マジ、信じらんない」「どうしちゃったのアンタ?」「そんなもののために大枚はたいて・・・ご苦労さんです」「そんなお金があるならお家に入れて!」「私と子供とニワトリの羽根!どれが大事なのか答えなさいよ!!」・・・・
等など、反論のしようのない言葉を必死に聞こえないふりを決め込み、散財を繰り返し、日々自身と細君に内省と言い訳を繰り返す日々を送っておるのでありますな。(マテリアルの増殖はとうとうバレました。当たり前かwww)
しかし!!
まだ止まらない、やめられない!!
もうこうなったら開き直ってやるぞ!!(だからダメなんじゃ・・・)
と、いうわけでまたもやっちまいましたな;;
ホワイティング・ユーロハックル クリー・・・!
いえね、だってこいつは「めったにお目にかかれない」「レア・超品薄」「何千枚に一枚」「次回入荷未定、乞うご期待!」な物なんでありますよ?
購入できる「その瞬間」を逃してしまえば「ああ、このフライにはあのハックルが有ればなあ・・・」とず〜っと思い続けなければならないではないですか・・・
OSSANはやらないで後悔するよりもやって後悔する方を選びます。
今までそうして生きてきました!!(大体うまくいってない)
そしてこれからもそのように生きていきたい!
たとえそれが「漢のカード三回払い」となろうとも・・・!
このクリー(cree)というカラー。一本のハックルに白、茶、黒の三色が綺麗に並んでいるものを指しますな。
一説には白、クリーム、ジンジャー、茶、黒の五色が入っていないとクリーとは呼ばない。と宣うファーマー、生産者様もおられるということであります。
そしてOSSANの大好きなスタンダードパターンのフライを巻くのに、「手間を少しだけ省くことができる。」と言う効果を持っていたりもしますな。
所謂キャッツキルパターン(フライフィッシングが英〜米へ伝わり、ニューヨーク市郊外のキャッツキル山地で盛んにフライパターン、釣り方が研究されたゆえの産物たち。フライフィッシングの長い歴史に埋もれなかった優秀なパターンが揃っておりますな。)等でハックルカラーの指定でブラウンとグリズリーを2色混ぜて巻きなさいと指定のあるものは、元を正すとこのクリーで巻くのが本筋であるとのことでありますな。
しかし、当時やはりレアすぎるカラーということで上記2色混ぜのレシピで紹介されてきたと言う歴史があるそうであります。
で、あればこのクリーを使用すればこれだけで事足り、ボリュームやファイバーの長さを気にする相手も一本のハックルのみで済む。というわけであります。
イライラが抑えられますな^^b
で、その指定のあるキャッツキルパターンの中でも「こいつは釣れるよ。フライが見えないけどなw」と定評のアダムスに挑戦してみることといたしましたな。
ふふふ・・・見えない?みえにくい?
ならばでっかいフライ巻いちゃうもんね。
OSSANの手に入れた個体は2015〜日本で輸入、販売されるようになったという”ユーロハックル”というものであります。
”ストークが長く、ハリのあるファイバーと#12〜#8の大型のハックルがたくさん取れる”という特徴を持ち、主に北海道のワイルドレインボーなどをターゲットにする時重宝するであろう。ということですな。
品種改良が進み、#14以下の小さなフライを制作するには良い時代になってきておるということでありますが、逆に大きなフライを必要とするフィールドや、それが好みのタイヤーさんにとっては困った状況になりつつもある・・・ということであります。なんともはや・・・
OSSANとしましては・・・
う〜む・・・北海道ですか。行ってみたいですなあ;;
まあ、現状、老眼対策にはうってつけということですな・・・
ここで一つ問題があります。
アダムスのウィング指定マテリアルであるヘンネックハックルティップをOSSANは持っていませんな。
これのためにヘンネック(今度は雌鳥の羽根ですよ@@;コックよりも柔らかさがあるということであります。コイツもたしか¥5Kくらいしたはず)を購入してしまう思い切りと、使って良いお小遣いの残高は今現在のOSSAN、持ちあわせておりませんのでね・・・
サクッとコックネックティップで代用ですな。(オスだろうとメスだろうと、こんな時のために捨てずに取っておいたのだ!)
OSSANにとってドデカイ#10のフックを使用し巻いたアダムスはどうも白っぽい仕上がり。
ウィングももっと短く、太めのもののほうがバランスが良いような気がしますな。
ん〜〜・・・
これはボックスの飾りにしますなw
うむ。釣れそうですな^ー^
あちこちに掲載されるアダムスはもっとダークカラーのイメージが強いので違和感を感じるのでしょうか?
小さめのフックに巻いたクリーは密度のせいもあるのでしょうか良く模様が出てくれましたな。これなら良いです。釣れるイメージが持てますな。
フライを巻いてみないとわからないこと。
希少性やその価格と自身の巻いたフライの出来栄えは無関係なこと。使用するパターン、サイズによって印象が全く変わる事。イメージと違えばそのイメージはどんなものであるかを明らかにしなければならないということ・・・
このクリーに限らず、毛鉤用ニワトリの羽根はやはりさまざまな楽しみや苦悶、逡巡、昇華、絶望や至福を秘めておるのでしょうな・・・
このハックルを手にしたことにより、気づいたことや再確認したこと、まだOSSANの知らないフライフィッシングの楽しみの存在を予感しております。
深すぎますなぁ。あきまへん、ガップリ捕まっておりますな^^;
皆様におかれましては是非、フライフィッシングとの「いい塩梅」での付き合いをお勧めしておきますゾ・・・