会社から無理やりむしり取った感のある5日間の夏休みのうち、我が宿願であるファミリーキャンプを3泊4日で決行してまいりましたな。
しかしながら場所の選定にも様々な紆余曲折がございましてな・・・
OSSANはなるべく低規格、ワイルドなキャンプ場が希望であったのであります。
しかし細君としましては「初めて子供を連れて行くのであるから、それほど不便でないところ。場合によってはバンガローでも良いんじゃない?」などと・・・
ニューテントであるコールマン・ラウンドスクリーン2ルームハウスを前にしてどの口がそのようなことを!?
・・・というなんとも意見のすり合わせようのない状態と一時はなりかかってしまったのであります。
ですがね、これまで一心不乱に(ニコンの機材を手放し出来たお金はほとんどキャンプ道具に化けてしまいましたな・・・;)このキャンプの準備に邁進してきたOSSAN。今回ばかりは押し通しましたよ。
何しろ娘が誕生する以前、もっと言うと結婚する前から憧れておったファミリーキャンプでありますからな。
ここで腰が引けては一生後悔する!(ような気がしたんですな)
- もう絶対に標高が高い場所。暑いのも湿度が高いのもウンザリですな!
- 温泉が近場にあること
- トレッキング的体験ができ、尚且つ危険でないこと
- 大混雑でも、秘境すぎでもないこと(子連れでありますからな・・)
- 星空が見たい!空が開けたサイトであること
等を条件にキャンプ場選定を進めていき、最終的に
奥日光湯元キャンプ場
に決定いたしましたな。
細君としては子供向けアクティビティの豊富そうな丸沼高原キャンプ場に惹かれておったようでありますが、このお盆の超ハイシーズン。
予約の必要なキャンプ場は軒並み空きなしの状況でありました。
湯元ですよ・・・
湯ノ湖、湯川ですよ?
釣り、したいですなあ・・・ブルック・トラウト・・お目にかかりたいですなあ・・・
しかし!
今回ばかりはグッと堪えましたな。
二兎を追うもの一兎をも得ず。
しかし無理をしてFF道具を持ち込み、早朝のいい時間だけ「ちょ〜っとお試しにイジりたいなあ・・・」なんぞと思ってもそこはOSSANの事。
飯を食うことも家族のこともウッカリ忘れ、ようやく帰ってきたと思ったら夕方でした。
当然、真新しいテントは既にもぬけの殻。
これまた買ったばかりのキャンプテーブルの上には
「お世話いたしました。娘と実家に帰らせて頂きます。」(母)
「パパのバカ!」(娘)
・・・と置き手紙が。
その夜はどこからともなくOSSANの咽び泣きの声がキャンプサイトに響き渡る・・・
そのような状況はこの楽しい夏休み期間としましては、いくらなんでもあんまりなわけであります。
ここはキャンプのみに集中しなければならないのでありますよ。今回は潔くロケハンの腹づもりでありますな。
いかんですな・・・この調子で書いていきますと3泊4日分。おそらく5回✕5K文字以上でも終わらない気がしてきましたな。
ですのでここからは時系列ほぼ無視、昼夜ごちゃまぜで飛ばして参ることと致しますな。
このページ、ものすごく読みにくくなります事お覚悟ください!(あ、待って。少しは役に立ちそうなことも・・・^^;)
湯元キャンプ場は冬季スキー場を開放しているキャンプサイトでありますな。
入場する前に日光湯元ビジターセンターで受付を済ませます。
対応していただいたスタッフさんは若い男の子(バイト君かな?)。初の利用であることを告げると、たどたどしくも一生懸命に説明してくれましたな。
女性スタッフさんも気さくな方で何故か一寸ホッといたしました。(こういう所謂箱モノであんまりいい思いをしたことがありませんのでね)
展示物もなかなかに楽しく、娘はキツネの剥製の手触りに喜んでおりましたな。
キャンプ場は完全オールフリーサイト。敷地は広いですがほとんどが斜面なので(当たり前ですな)快適な場所は見た目よりかなり少ないですな。
ごみは完全持ち帰り。スチロールトレー等はなるべく購入した場所で開封し、もらった薄手のビニール袋に移し替えるなどして捨ててきたほうがよろしいかと。
なるべくゴミを出さない、持ち込まない工夫が重要となりますな。
我が家は3泊分のごみをスーパーの中型手提げビニール袋二つ分に収められましたな。(可燃と缶)
買い物、買い出しつながり情報でもう一つ重要なことが。
湯ノ湖、中禅寺湖近辺にスーパー、コンビニはありませんよ。
(2016・夏当時)
中禅寺湖には小さな商店が一軒あるのですが、必要なものがあるとは限りません(この時は食材もでありますが、クーラーバッグ用に板氷が必要でありました)し、実際行ってみましたが何も購入することなく(いろは坂をわざわざ下って)日光市内まで戻りましたな。
連泊する場合は特に気に留めておかねばならないですが、買い物ができる街として
JR・東武日光駅近辺が最後の買い出しスポット
であると考えて間違いありませんな。
計画の詰めが甘く、かなりの時間をロスしてしまいました。
キャンプ場の設備としては炊事場が一箇所のみ。
トイレは場外の公衆トイレ利用です。ここらの不便さを楽しめるかどうかで評価が大きく変わってきますな。(キャンプ場混雑時、特に朝はトイレットペーパー不足に陥ることがありましたな。持参が無難であります)
お風呂は場外に出てすぐの国民休暇村・日光湯元を利用しましたが、その他にも湯ノ湖沿いに沢山の宿があり日帰り利用が可能でありました。
泉質は辺りに時折感じる独特のにおいからもわかる通り硫黄泉。よく温まり、コリと疲労が溶けていくようでありましたな。(結構強い感じですな。湯あたりには御注意ですぞ)
サイトにはいたるところ鹿のフンが落ちております。OSSANのようなズボラな性格の人種には不潔にも、小汚くも感じられない程度でありましたがね、コレをどう処理するか。
または気にしないことにするか。精神的ストレスも変わってまいりますな。
OSSANは後者でありました。
車はサイトへ乗り入れられませんのでオートキャンパーは荷物の移動に大変な労力がかかると考えたほうがよろしいですな。駐車場出口は階段となっております。
駐車場から相当の重量のあるキャンプ道具を家族3人で斜面を3〜4往復。
全てのキャンプ道具を運び終え、久しぶりに心拍がヤバイくらいに上がった(標高1500Mであります)OSSANはしばらくの間、もうすぐにでも缶ビールを開けてしまいたい衝動と闘いつつも文字通りヘタリ込みましたな。
後で気がついたことでありますが、アルミ製の小さなリヤカーも準備されておりました(先に教えてくださいな><;)。
しかしこの広大な規模にたった一台であります。行かれる方が居られましたらこの点お忘れなきよう。
気分の良い高台に比較的平坦なスポットを発見しても、水場とトイレが遠くなることに留意しつつ幕営場所を決定しなければなりませんな。
大きめの岩も所々顔を覗かせております。
コールマン・ラウンドスクリーン2ルームハウスは3人家族では余裕の居住性。設営の労力を考えますと欲張って合体技のテント構成にしなくて正解でありましたな。
インナーテントは床の形状がイマイチ気に入りませんが、バンドックと言うよくわからないメーカーのベッドを3本設置しても余裕であります。