ソロ・キャンプ復帰の際に「色々と買っちゃった物たち」の中にガス・ストーブがありましたな。
本来であればPRIMUS 115フェムトストーブ という物を購入しようと考えておったのでありますが、あれこれ見ていくうちにコレは!という商品を発見してしまいました。
絶対の信頼を置くIP-2243なのでありますが火口の直径が如何せん大きく、シェラカップを直接かけて飲み物を温めたり、カップ麺を作るためのソロ用コッフェル等を載せるには少々オーバースペックでありますな。
2〜3人用の調理をする鍋などに丁度よい大きさ、火力なのでありますな。
IP-2243の本体重量は215㌘であります(所持品実測。ケースを含めると262㌘)。
一方、P−115モデルの方は56㌘(公称値)。その差は159㌘。
大きな差であります。
釣行時の昼食のカップ麺のお湯を沸かす為のストーブとして。(管理釣場等ではお湯のポットを用意してくださっている所も多くありがたいのでありますが、大抵そのお湯はぬるくて美味しくできないんですな;;)
キャンプ時、2243のバックアップストーブとして。
今後復帰する(かも知れない)トレッキング時のメインストーブとして。
更なる小型軽量なストーブを欲しておったのでありますな。
そしてソロキャンプの準備を進めている或る日、見つけてしまいました。
恐ろしいことが記載されております。
本体重量 25㌘!!
もうポチろうと決心しておったP-115の半分以下の重量であります。
「マヂか・・・・」
しかもそのお値段は千五百円(購入時)に満たない・・・。P-115の五分の一以下のお値段設定ではないですか!
「いや、待て待て。いくら安いとは言え彼の国製である。本当にチタンかどうかも疑わしい上、ガスを使用する機器としてそれはいろんなフラグが立っている気がするのは気のせいか・・・。
ホラ見ろ、チョット調べただけでメーカー名の違う、全く同様の製品が溢れている。もう明らかに怪しい。歌舞伎町やマカオのポン引きよりアヤシイ・・・!」
(参考に発見できた別メーカー名を・・・Sutekus、BRS、Soomloom 、Leezo・・・そうか、あくまでもメーカーはBRSってところなのか・・)
そうは言ってもですよ、初めて知る25㌘のストーブ。
実用になればそれこそ求めていた物に近いのではあるまいか。
あちこちのレビューを読みまくった末、「え〜い、ママよ!」・・ポチりましたな。
失敗しても惜しくない価格であります!(実はそんなことはない・・)
結果、驚きました。
確かに小さく、軽いです。多分荷物にまぎれてしまうと探すのに苦労しそうな程でありますな。
「そんなに軽いのが良いなら軽くしてやるアルヨ!」(←こんな口調の人見たことないですね)
もうね、それだけ。
突き抜けちゃってる気がしますな。
IP-2243と250サイズボンベのセットとこの中華ストーブ+110ボンベをセットした状態の大きさを比較すると上記写真のような差がありますな。
出力は2300キロカロリー。
3600キロカロリーの2243から比べればずいぶんと非力に感じるであろうと考えておりましたが、これも裏切られましたな。
気温18℃、常温の水約350mlがほぼ無風状態のなか、弱〜中火の出力で約2分で沸騰しました。
特筆すべきは火力調整がしっかり効く所。極弱火でもおかしな調節ノブの戻りも無く、2243より調整しやすいと感じる程であります。
これでこの価格。
耐久性に関しては未知数でありますが十分すぎる性能なのであります。
しかしながらここ迄突き抜けた製品としての弱みも見えてきましたな。
使用してみて今気づいている部分だけ列挙しておきます。(後に追加するかもです)
- とにかく風には弱い。これをメインにしようと考えるならば風防をどうするかもセットで考えなければならないですな。
- 最大直径85㍉とされるミニマム・サイズの五徳は三本足ですな。不安定さは推して知るべし。上に載せるカップ類のサイズ等によらず、常に気を使いますな。
- バーナーヘッドとボンベが近い構造であり、長時間の調理等には上モノからの反射熱などに注意が必要。
- 110ボンベと組み合わせて極小システム運用であれば接地面の安定性にも気を配るべし。
- 製品精度、検品体制などに不安がありますな。二つ目を購入しても同様の性能である確信が持てない。(個体差が大きいのでは。要するに信用できない)
以上のことを踏まえても、よくできていると言わざるを得ませんな。
使い勝手にさまざま思う所があっても、これは小型軽量であることに特化した製品であります。
それが満たされ安全性に疑問符がつかなければ、他のことは程々で満足するべきものなのでありましょう。
釣行時、またはギアの重量、サイズを気にしなければならない全てのアウトドア活動に用いるストーブに於いて強力な一つの選択肢であると言わざるをえないです。
ですが、まだOSSANは疑っておりますな。
こんなに小型軽量で、しかも安価な中華&チタン製ストーブがこのまま何事もなく十数年もその役目を果たし続けるなんぞ・・・
あり得ないのではないかと。
あってはならないのではないかと。
高価な日本メーカー製キャンプ道具(フライ・フィッシング道具の値段に比較すれば納得はし易いのでありますが・・・)がこれでもかと目に飛び込んでくる昨今。
その中にあってこれは久しぶりのヒットとなるかもしれませんな。
意地悪くあちこちに連れ出してまいることと致します。
世界に冠たる日本のメーカー様方!
これはウカウカしていられない事態でありますぞ・・・
コメント
はじめまして。
これすごいですよね。私も買いました。
人一倍中華製嫌い。というか欧米か国産以外、まったく信用していないワタシでしたが、
あまりにも評判がいいので、
まあ、使わないで難癖つけるのも卑怯だと思いアマゾンでポチリました。
というか今まで何回も痛いめに会いました。安物買いの銭失い。何度もしましたから。
でもこれは特別。
文句なしです。というか文句つけたいがつけられない。
ところで、
5000円や8000円するEPIやイワタニのバーナーっていったい何なの?
って感じです。
いがらし様、初めまして。コメント有難うございます!
そうなんです。正にそこ!
”安物買いの銭失い”
これは私のような、しがないサラリーマンにとって避けて通りたい最大級の問題なのです!
そしてこのバーナーは今現在も投資費用対効果としては認めざるをえない仕事をこなし続けております・・・
何とか文句をつけてやろうと毎回フィールドに連れ出して続けております。
しつこい性格でありますのでね・・・レビュー記事は10年後になるかもしれませんw
またまたこれ私も買いました。
2年ほど使用していますが全く問題ないです。
いいですね。
ガス詰め替えアダプタでも書いたのですが、標高2400m気温-10℃でこのバーナを使用しました。
この日は風が強くて何度か立ち消えしましたが私の設置場所が良くなかったかな。
ウインドスクリーン使用していますが、固定に簡易ペグが付いています、それが雪が固すぎて良く刺さらなかったんですよね。
とにかくウインドスクリーンはいいですよ、但し完全に囲ってはダメです。
ボンベに熱が入りすぎて危険です。
ウインドスクリーンはアマゾンで300円位で買いました。
後このバーナー結構うるさいですよね。
Hi様、さらなる情報ありがとうございます!
この激安バーナー、やっぱり侮れません。私もだいぶあちこち連れ回しましたが、未だに破綻することもなく働き続けています。
ただ、万一ソロ高所登山へ復帰できるチャンスがあったら・・・やっぱりプリマスを持っていきます。
まだ完全に信用は出来ないからですw
体力の減退もあり、とにかく装備重量を抑えたいのでそう言っていられるのもいつまでか・・・。
寒冷期(何かあれば生命の危険につながる季節)以外の、ライトトレッキングや釣行では使いでのあるヤツだということは間違いないと思っています^^