自転車買い取り業者にCinelli製MTBをはじめ、スペースを占有していた自転車のパーツ諸々を引き取ってもらいました。
その数日後には注文していた新たなMTBが我が家にやってきましたな。
「そのような段取りの良さを家庭内でも発揮してください。」
「・・・・」
思わず黙り込んだOSSANであります。
しかし!
ワタクシには新たにやってみたいことが出来たのであります。
数年以内にチャレンジしなくては、時間の経過とともに徐々にハードルが上がってしまうであろうことであります。
それは何かとクドクド話し始める前に、コレを見ていただきたいのであります👇
BLACK・BURNという、自転車のキャリア(荷台)やバッグ等のサイクル・アクセサリーを作っているメーカーのイメージビデオであります。
もうお分かりですな?OSSANはワクワクしてしまったのでありますよ。
これを発見した時、
うらやましい・・自分もやってみたい!
と素直に思ってしまいました。
自転車でキャンプ旅行・・・と言うと、学生期間のみに許されたアクティビティなのでありましょうか。
残念ながらワタクシにはそのような、余裕ある学生生活と言うものはありませんでしたな。食うや食わずで精いっぱいの青春時代でありました。
でも見てください。このPVでは見事なOSSANがそれをやってのけているではありませんか!
今だって決して余裕のある生活などではありませんが、あの頃に出来なかった冒険というものを、人に迷惑をかけず状況が許しさえすれば、ワタクシが行ってもどうやら許されるかも知れない・・・という事ではないでしょうか?
思い立ったら止まれません。
フライフィッシング+キャンプ+自転車ツーリング
という、好きなコト全てを同時にやってみてしまう計画をたててしまうのであります。
そのためにはロードバイクのDeRosaも、ミニベロのBD-1も完全に不向きなのでありますな。新たな自転車を手に入れなければなりません。
しかし保管場所の限界もあって、細君のMTBを更新するという理由にこじつける必要があります。
めったに自転車に乗らない細君と、共用できる自転車を選択せねばなりませんでした。
- キャンプ道具、釣り道具が積載できること
- 未舗装の林道くらいは平気な悪路走破性
- スーパーへの買い物等にも使えること
- できればフェンダー(泥除け)やスタンドも欲しい
- とにかく頑丈で20年以上使用に耐え、その間飽きがこないこと
- メンテナンスの箇所、必要性が少ないこと
以上のような欲張った条件を満たさねばなりません。当然そのものズバリの自転車は見つからなかったのです。
さんざん迷った挙げ句、👆KONA・UNIT−XというMTBをベースにカスタムしていくことにしたのでありますな。
本当は👆のようなバイク(現代版ランドナーといったところですかな。)が欲しかったのですが、ドロップハンドルでは細君に何を言われるか分かりませんのでな;;
カスタムして弄り倒す前に、このUNIT-XがどういうMTBであるのかを記録しておくのであります。
レイノルズ520クロモリ(531の台湾OEMパイプとのこと。以前のプジョー・ロードバイクと同様ということですな)チューブが使用されていますな。
前後共に、サスペンション無しのフルリジッドバイクです。
複雑なパーツを極力排したいが故の選択であります。
その代わり、29㌅のセミファット規格(要するにデカくて太いタイヤ)なのでエアボリュームが大きく、クロモリフレームと併せて振動吸収性に期待できるのであります。
WTB製リム&タイヤがバンドルされており、チューブレスレディ(現状はチューブ入り)規格でありますな。
更に乗り心地が良くなるという事なので、しばらく遊んだらチューブレス化するかもしれません。
コンポーネントはSRAMのSXというもの。なんとリアは12段変速(!)11−50tで、フロントは36tのシングル。
より単純な機構となり、操作や調整、清掃の煩わしさも軽減される(はず)。
初めてのSRAMコンポなので、出先でのトラブルに対処するための知識をイチから覚えなくてはならないのが面倒です。
ブレーキはこれもSRAMのLEVEL-Tという油圧ディスク。
これも廉価版だからでしょうか、レバータッチは数年前のデオーレの油圧ブレーキの方がカッチリしていて好みでした。
しかし制動力には不満なく、荷物満載状態のツーリングでも問題ないでありましょう。
KONAオリジナルのハンドルはなんと720mm(!)の物が付いていました。街乗りでは歩行者や自動車等との関係で危険だと感じました。
トレイルで車体をねじ伏せるためのスペックなのでしょうが、主に街乗り~舗装路主体のツーリングを想定するワタクシ的には完全にオーバースペックです。
カットするか、ハンドルそのものを変更してしまうか考え中でありますな。
ちょっとだけ近所を乗り回した感覚では、タイヤのボリュームもあって全体的に大振りで、取り回しが悪い印象ですな。
昨年までの27.5in+タイヤのモデルだったら良かったのでしょうが、パーツやその他の規格変更もあり、この2020年モデルにしたのであります。
フレームサイズでもかなり悩みました。
ジオメトリ表で見る限り、スタンド・オーバーハイト(跨った時の股間とのクリアランスになります)が少々高めなのであります。
ロードバイクを購入したショップにUNIT-XのMサイズが入荷した情報を見つけて跨りに出かけ、己の短足に絶望しつつその場でSサイズを注文したのでありますな。
細君との兼用自転車なので、ここらへんはどうしようもないことであります。
そのデメリットは見た目が少々残念になることと、シートチューブにもあるはずのボトルケージ取り付け用ダボが省略されてしまう事でしょうか。
このフレームサイズでダブルボトルでは無理がありますので、これで良いのかも知れません。
前後のエンド幅とクランクは、これからスタンダードとなると言われているブースト規格(前:110mm、後:148mm)のスルーアクスルであります。
剛性感ガチガチのゴキゴキのバキバキです。
正直ここまでの剛性が自分の使用用途に必要か・・・と言うと全く無い気がしますな。
「荷物を積載した時にソレが活きてくるのだ!」と考えることにしておきます。
KONAという自転車メーカーはカナダ発祥。現在バンクーバーと、アメリカのワシントンに本拠地を置いているそうであります。
以前から日本でも販売されていることは知っていましたが、走っているところを見たことがありません。
そういうメーカーなのでありましょう。被らなくて良いかも知れませんな。
物量で押してくる大メーカーと比較すると、パーツアセンブルにコスト削減の為の妥協が少ない気もします。
このUNIT-Xを選んだのもクロモリ・リジッドフレームであることと、最初から装着されたパーツに不満が出にくいだろう・・とも考えたからであります。
こんなところですかな。
・・・しかし考えれば考えるほど、やはりハードルが高いですな。
無理をしなければ体力的には何とかなるとしても、計画を実行するにはどう考えても、最低数日間が必要であります。
日程、釣行場所、幕営場所、コースの選定や未知なるパッキング技術・・・諸々の準備にも相当のエネルギーが必要そうであります。
普段の行き当たりばったり的「ナントカなるだろw」という感覚では、絶対にうまくいかない気がします。
しかしまあ、いずれにしろ来年以降の話になるのではありますな。
今となっては想う事ですら虚しい、長期北海道キャンプツーリングなどを夢想しつつ、冷たい雨の降ってきた冬至の休日を見送っているワタクシであります。
後日記① キャリア&スタンドを取り付けました。
後日記② ハンドル、サドル等を交換しました。
後日記③ スリックタイヤに変えました。