寒くて釣りに行けなかった季節の鬱憤を晴らすべく、最高気温19℃の予報の平日休みを活かし、神奈川県リヴァスポット・早戸さんへ行きましたな。
いや〜暖かくなってまいりました。
仕事のストレス及び疲れでヘロヘロヨタヨタになりつつも、先日デビューを果たした養沢毛鉤専用釣り場はOSSANにはちと難しかったようですな;
スタートが遅かったせいもあり(←寝坊したのはオマエだ)、あまり釣果に恵まれなかったのですな。な〜んとなく不完全燃焼気味です。
もう少しだけ暖かくなったら「ゆっくり時間をかけて遊び倒したい!」と思うフィールドでありました。
と、言う事で残念ながら昨年から続くウズウズ、ムズムズ「釣りたい欲求」はいまだ満たされておらんのですよ。
よし、ここは一丁、OSSANお気に入りのボコボコスポット、リヴァスポット早戸さんに突撃(慰めてもらうことに)致しましょうかな。
ここは宮ヶ瀬湖にそそぐ早戸川を利用した管理釣り場ですな。重機を入れ、定期的に岸辺を整備しているようです。
大きな石がゴロゴロしていますので歩きにくいですが、ウェーダー、長靴等が無くても釣りはできます。足首の危険が危ないのでハイカットシューズ推奨ですな。
宮ヶ瀬湖は残念ながら釣り禁止なんですね〜・・・惜しい。実に惜しい。早戸川の水は清く、水量も豊富です。ほかの流れ込みはのぞいてみたことはありませんが、きっととてつもないポテンシャルを持っていると思うんですがね。
禁止じゃ~仕方がない。いつも脇の林道を走りながら指をくわえてみております。(よそ見スンナ)
*ご注意事項
どうもこのあたり、地盤が緩いのか、林道に相当な大きさの落石があちらこちらに残っておりました。たまたま直撃なんてことはそうはないと思いますが、ブラインドコーナーとなっているカーブも多く、スピードの出しすぎは禁物ですな。
補足。釣りをしている最中にも対岸の岸壁から数度、崩落がありました。ウェーディングするような釣り場ではないと思いますが、お出かけの際は十分ご注意の程を。
リヴァスポット早戸さんはOSSANが自分の意志で初めて行った管理釣り場です。その当時はルアー使用でしたが、想い出深い場所ですな。
道すがら紅梅が満開。釣場付近の山々も桜の開花直前でしたな。
はちきれんばかりの桜のつぼみの色によって山々がピンク色に霞んで見えます。もう数日もしたら素晴らしい景色となることでしょう。
カスミか雲か~♪とはすばらしい表現ですな。
到着はゆっくり8時過ぎ。この季節、朝方は水温も低く魚の活性も低いと思われるのでこれでいいのですな。(だから上手くならないんだよな・・・)
予想通りスタートからお昼くらいまではライズも少なくポツポツとしか釣れませんでしたな。ライズに合わせ#18CDCダン(ナチュラル系)、#16グリズリーパラシュート(ダビングボディカラーはグレイ、ブラウン、グリーン)等試すも、ことごとく見切られる。もしくはバイトがごく浅いようで乗りません・・・
(ちなみにこの日ライトジンジャーの#18程のカゲロウ、ユスリカのハッチ確認。捕まえてマクロ撮影したかった><)
ならば、とお約束のGRヘアズイアーニンフ、グリーン系CDCピューパ、シルズミッジなどに切り替えますがこれも今一つどころか逆にアタック、当たりともに遠のいてしまいましたな;;
もしかして見飽きてるのかな・・・
そうこうするうちにもうお昼過ぎ。管理事務所に備えていただいているポットのお湯をお借りして¥100ローソンで仕入れてきたスープヌードル、チョコチップクッキーなどで腹をごまかし、(この間約10分。あとで当然ヨタヨタになる)後半戦突入です。
こんなとき、先輩諸兄はどうなされるのでしょうか。どんな戦術を繰り出しますか?
皆さんそれぞれに経験に裏打ちされる秘儀、奥義、最終兵器など様々な引き出しを持っておられるのでしょうな・・・
OSSANにはどれもありません。
釣れるとはわかってはおりましたが、折角巻いた様々なフライを試してみたいと今日は封印のつもりでいたビーズヘッド・リーチに手を出してしまうヘタレなOSSANでした・・・
フックサイズは#12。はい、釣れます。オリーブ、ブラック、オレンジ。どれでもそこそこ釣れます。しかしスレる、魚たちに飽きられてしまうのも早いと感じておるフライでもあるのですな。
3/31木曜日。ここリヴァスポット早戸さんはもうとにかく釣れるってんで平日にもかかわらずかなりの人出です。
「釣ったら全部持って帰って、全部食う。このプールの魚全部俺の物。お前の物も俺の物」的な完全漁師モード(漁師の方に失礼だな)な人。
「え~、○○くんすご~い。それ何匹め~?釣り上手なんだね~ふふふ」
「ふふふ。まあ、僕は学年ではちょっと知られたスポーツフィッシャーマン()だからね。ふふふ。本当はヌルい釣り場は来ないんだけど、今日は君が一緒だからさ。ふふふ、釣らせてあげるからね、ふふふ」的な全面的ふふふ風カップル。
「とーちゃん、かかった!引っ張られる!たすけて~」
「ばか言うなタケシ!自分で最後まできっちり勝負するのだ。とーちゃんはここで見ててやるから!いいか。負けるんじゃないぞ!」的春休み中のほほえましいファミリー。
等など大勢の健康的釣り客にくわえて、
「ああ、俺ってへたくそだなあ・・・でも釣りたいんだもんね。結局この時期までフライボックスいっぱいにならなかったなあ・・・しかし来月の支払いどうしよう・・・何がデフレ脱却だケッ・・・ちきしょう、あの子可愛いな・・・うはwきた~~w」という、どうも全体的に陰鬱な雰囲気が漂うOSSANが紛れているせいでなかなかポイント移動もままならない感じの混雑ぶりだったのですよ。
ルアーの方達が多いのですが、フライの釣り方とは仕掛けの投入後に攻めたい方法、必要とするスペース的にも相いれない部分が多く(OSSANは両方やりますからわかります)、ちょっと週末や連休とかにはお邪魔したくない感じでありますな・・・
移動できないまま一つのカラーで10匹弱も釣ってしまうとアタリも遠のく、自分も飽きてしまいますな。
そんな中で爆発したのがコレ☟
シルバーサルタンというフライですな。
ナチュラルダッククイル、ブラックボディ、ブラックハックル、シルバーティンセルでこさえた全体的に「ワシ、ブラック!!」という感じの精悍なウェットフライです。
どうも黒っぽいカラーは夏場のテレストリアル系パターン(陸生昆虫を好んで捕食する時期と言う事ですな)をイメージしてしまい、この時期は使用しないというイメージがOSSANの頭の中で出来上がりつつありましたが、なんのなんの。
さんざんリーチで釣っちゃ逃がしを繰り返した同じポイントで、#14で巻いたこやつは一時、ワンキャストワンフィッシュとも言える大爆発ぶりを発揮いたしましたな。
この日の釣果はトータルで50匹を超えたのですが(途中から数えるのやめましたw)その約半数以上がこのシルバーサルタンとなりました。
一体なにが魚たちのお気に召したのかサッパリなわけでありますが、こうしてまた一つOSSANのお気に入りフライが誕生いたしましたな。
何しろこのフライ。何が偉いかって、
材料費がお安くすむ!!
のですよ。
実は、これを使用する前にプロフェッサー、グリズリーキング、ダンケルドなど各ウェットフライも釣果を得ていたのですが、このダンケルドなるウェットフライに使用するジャングルコック・アイという羽がとてつもなく高価なものなんですな。(ケープで買おうとすると良さそうなものは2万弱!!)
こいつを気に入ってしまうとただでさえ火の車、絶賛自転車操業中のOssanの財政はまた一歩破綻に限りなく近づいてしまう!ということですぐに使用を控えました;;
ともかく、このシルバーサルタンというウェット・フライ。タイムアップの17時まで残り2時間ほど、同じポイントで釣れ続けるという底力を見せつけてくれたのですな。
それこそ腕が痛くなるほどの釣果を得ることができ、昨年からのウズウズムズムズ「釣りたい」欲求を霧散させることができたのでした。
幸せな疲労感の中で、早速こいつの各サイズをそろえるべく、魚の引きにくたびれ、プルプルと痙攣する腕に喝を入れ量産体制に突入していく単純なOSSANでありました。