さて、藁にもすがる思いでチョイスしたリバレイ・ストリームチェストパック。
もう流通在庫のみのようなので(←本当にそうなのか調べたわけではないですが。)実店舗の販売状況など調べずに最安と思われるお店を探し当て、通販でポチったのでありましたな。
商品が届いて手に取った第一印象は・・・
うは・・・重い>_<;
でありました。
多少は予測しておりましたがパタゴニア・ベストフロントスリングと比較してかなり重いですな。
中身を入れていない空っぽ状態での実測重量は
パタゴニア・ベストフロントスリング=486㌘
リバレイ・ストリームチェストパック=939㌘
でありました。(開封、数度使用後の計測ですのでメーカー公表値と多少誤差が有るものと考えてくださいな。)
素材(薄手ナイロンと厚手コットン)の違い。合皮の使用。金属リング類の使用等で持った感じはかなり重く感じるのですな。
ま、二倍ですからね・・・
ところがですよ。
実際にベルトを調節。身に着け方を調べて肩にかけてみると、それほど重く感じないのですよ。
一方の肩に重量を任せるスリングパックと違い両肩で均等に重量を分散させ受け止める事のできるチェストパックの方が身に着けた「印象」は逆に軽いのでありましたな。
うーむ、、、考えてみれば当たり前の事であったのかも知れませんが、OSSAN思ってもみませんでしたな。アホ丸出しですな。
生地の質感などはコットンを使用していると言うだけで特別、高級感や所有に対する満足感があるものとは思えません。
ファスナー等も何だか安っぽく、それが閉まっている状態でもどうも全体的に「ヨレてる」「かっちりした感じがしない」んですな。
こういうパックに対して適切な表現とも思えませんが、「精度が出ていない」と感じるのですな。
カラーリングも言ってみればブラウンがかったネズミ色です。(チャコールとも言うかも)トラッドスタイル・・・??無難と言えば無難なんでしょうがね・・・
「ん~~・・・失敗したかな~・・・」と正直なところ思いましたな。
しかしながら実店舗で現物をチェックできたとして購入を思いとどまったか?と言うと微妙なところです。
なんといってもサイズ感がOSSANにピッタリ来るんですよ。
ベルトで振り分けられた前後のパックの容量がなんともいい感じ。これ以上小さくても、大きくてもダメな感じですな。
入るからと言って欲張っていろんなものを入れてしまえば当然重いわけでありまして。
OSSANの限りある体力とヘタレた根性がそれを許すとは思えません。
この容量、構造ならば中の荷物の重量配分に気を配ればバランス良くツールその他を持ち運べるイメージが簡単に持てますな。
フロントパックには大、中、小のフライボックスを1個ずつ入れられる(ボックスの大きさによるのでしょうが・・)フラップ付きとファスナー付きのポケットがあり、仕切りが作られているポケットもあります。
で、その後ろに大開口するフロント・メインパック部分が位置しますな。
フロータントボトル、スペアリーダー、メジャーなどの小物を収納可能な大きさは十分すぎるほどに確保されております。
しかもパック裏のファスナー付きのメッシュポケットには長財布と小銭入れがしっかり収まるではないですか!(←釣り用の財布買えばいいのに・・・)
こいつぁ便利ですな!
バックパック部分はハンドバッグくらいの収納量と考えていいのではないですかな。
レインウェア上下等、カサ張るものはあまり入れたくない感じもしますが、最近の薄手の高級ウェアは無理すれば収納可能でしょう。
バーナー、ボンベ、サイズによってはシェラカップ等も、重量を考えれば入れる気はしませんがこれも可。
おにぎり2-3個、500ミリペットボトルももちろん入ります。全て一緒には無理ですがね・・・
このバックパックの中にも薄手のメッシュ生地で小さな仕切りポケットが設けられておりました。アクセス頻度の低い小物類もバラバラになることなく収納可能でしょう。かなり便利そうですな。
背中に当たる部分はメッシュ構造となっており、通気性を確保します。購入前にはこれを見落とし、把握できていなかったのでうれしい誤算でありました。
OSSANの少ないツール類をフル装備し、カメラ代わりのアイフォン、財布、オニギリ2個等を収納して管釣りに数度連れ出した感想としましては、
かなり気に入った!
んでありました。何しろ重量バランスからくる疲労度が段違いに軽いんですな。
勿論不満に思うこともあり、不安になるシチュエーションも同時にイメージすることができましたな。例によって列挙いたしますと・・・
このパックは上半身の
①運動量が少ないフィールドだからこそ使用に耐えられるんだと思いますな。
高低差の激しい、源流釣行など泳ぎ、岩壁のヘツリ、斜度の急な高巻などが予想できるハードなフィールドに持ち出すには危険を伴うこととなるでしょうな。
コットンが水をたっぷり含んでしまったら・・・考えたくもないですな。
荷物、ツール類を収納するとパック自体の幅があまりないため、前後にボリュームが増していくことになります。重いものが体の中心から離れます。
筋力の衰えが顕著なヨタヨタのOSSANには荷物によって体が振られるのはかなりの恐怖を覚えることとなるでしょう。
ま、そのような場所へ行く方々がこれを選ばれることはないと思いますが念のため。
これは多かれ少なかれ、どのような収納バックにも言えることだとは思いますがね。
ベルト類の取り回しの構造、素材強度、特性等を考えた場合、そのような場所へ行くことになったらOSSANはパタゴニアスリングをチョイスすると思いますな。
②このファスナーサイズでタブがついていないのは不親切では?
つまみにくい。扱いにくいですな。グローブ等していても片手で扱えるサイズのファスナーならば良かったですが、小さいです。
生地素材の性質上ファスナー取り付け部もよれてる&滑りも悪いので片手での開閉はできませんな。
コスト的に無理だったのでしょうかね?ジッパータブを追加予定ですな。
③ランディングネット固定用Dカンは非金属にしてほしかった。
パック側に固定となるマグネットがDカンに吸い付いてしまいます。
強度的不安が無いのはうれしいのですが、もう一工夫欲しかった。これもカスタマイズ法考え中ですな。
④フラップ部分のベルクロが位置的及び保持力的にいまいちしっくりこない
コットン生地がまだ馴染んでおらず硬く張りのあるせい。及びOSSANのフライボックスの大きさが原因であるのかも知れませんがね、どうもチイとばかり不安になりますな。
つい何度もちゃんと閉まって固定されておるか確認してしまいます。
生地に馴染みが出るころにはベルクロの寿命が来るかも・・・テープの使い方、使用量にも疑問を持っていますな。
⑤やっぱりショルダーベルトが細い
もう少し幅広で薄手の物が良かった。色味を合わせたバリスティクナイロンでも良かったのではないかなあ。
コシが無い素材なので荷物が左右に振られる印象が強い。まあ、肩が痛くなることは今のところはないので良いのだが・・う~む・・・
⑥金属製部品が無駄にゴツイ
重量増に直結する部分でもあるんですな。
でもこれを言ってしまうとデザイン的に違うものになってしまうのでしょうな。(チタンで・・いえ何でもありません)
その割には同様な素材感のティペットホルダーぶら下げちゃってるなあ・・・
デザインつながりでもう一つ。
合皮のパイピングは良いとしてその他の皮部分のデザイン、もう少し何とかならなかったですかな・・・色使い含めて何やら残念感がぬぐえませんな;;
いっそ、もっと軽量なビニル系素材で地面に置いた時の濡れ対策でパック下面を全てガードして頂きたかった。
まあ、デザイン云々言ってしまうと、コレを装着しているOSSANはどう見てもドラえもんを連想されてしまうでしょうから、どうでもいい事ではあるのですがね・・・
FFダンディは遠いですなぁ。。。
いやいやいや・・・!
なんだか文句ばかり並べておるのですが、気に入ったんですよ。「だからこそ」と言う愛にあふれた想いをくみ取っていただければと思いますな。
- OSSANにはちょうど良い収納力(現状は余裕ありまくり)。
- ベストではないので解放感と言うか、暑くない。(要・真夏の検証)
- 疲労感の少なさ。(前後バランスを考えた収納を心がける)
- ポケット数も多すぎずいい感じ。(入れた場所を忘れるから)
- コットンなのでピンオンリールなどを気兼ねなくどこへでも好きな位置に刺してしまうことができる(穴は開くんですがね)
- 両サイドのベルト金具をはずし、首を中心にパックを回転させることで体から離すことなくバックパックに不安なくアクセスできる。
- そして何よりお財布に優しかった!!(処分品扱い?)
求める全てを満足させる商品が無いということも重々承知の上でありますが、数少ないフライフィッシング用品メーカーさんとして頑張っていただきたいと応援する気持ちがあるのですな。
デザイン等は完全に好みの部分もありますしね。
OSSANは今後もデザインよりも使い勝手や機能性、お買い得感など実を取る人生を貫きたいと思いますな。(・・・で、アテが外れてまた悶絶する。と・・・)
はてさて、このパックはOSSANの良き相棒として育ってくれますでしょうか?
ゆっくりと、愛情をもって接していきたいと思っておりますな。