前回の釣行で今年のOSSANの「うらたんざわ」は終了であった筈であったのでありますがネ。珍しく日曜日の釣行チャンス。
空前のフライフィッシング・ブーム(!)を勘案いたしますと、混雑を避けるためにもあまり規模の小さなエリアへは足が向かない。
更に珍しく今回は単独行ではなく、共に行く方のご希望もありまして、これがホントの今年最後のうらたん釣行であります。
今回、釣果等はアッサリといかせていただきますな。
テーマと言いますか目的としましては、
「フライフィッシングに於けるKUREシリコンスプレーの有効性はいかに?」と併せまして、
頂きものの「TENRYU製#4ロッドの使い心地はどうであるか?」でありますな。
魚達と戯れるためのモチベーションとしては、どうも今ひとつ不純な気がしてしまっておったのであります。
ですので、同行パパ友さんにヤマメクラシック2を先行してもらい、OSSANはその後から異なるフライ・パターンでついて行こうと考えておりました。
しかしさすがの日曜日。
真っ暗な早朝〜駐車場エリアにて準備をすすめるうちにも様々な地域のナンバーを付けた車が来るわ来るわ・・・
区画エリアを少しルアーでいじってから釣り上がると言うパパ友さんをクラシック入り口で釣りながら待つことにしていたOSSAN。
しかしナイスミドルお一人に追い越されてしまって平常心を失い、ましてや魚の泳ぐ川を目の前にしますと・・・
おわかりですな?
愚かなOSSANはまたも当然のように遡るのであります。
勘が働いておったのでありますよ。
昨日の暖かだった土曜日のプレッシャーは相当なものであったでしょう。
前回の様子とは打って変わって区画エリアでの反応は非常にシブいものでありました。クラシックもおそらく同じようなものでありましょう。
夜間のフィッシングプレッシャーリセット・ボーナス(朝マズメって言えばいいのに・・・)を逃してはなりませんな。
本日のOSSANは、
コルセット装備でガンダムであります。
前回と比較し少々水量の増えた渓をガシガシと突き進みましたな。
このくらいのヤマメちゃん数尾に遊んでもらえましたが、やはりシブいです。
誰もが打つであろう大場所は全くの沈黙。もしくは出ても乗らず。
反応するフライサイズも#16以下でありますな。薄暮の時間帯ではOSSANにはほぼ見えません。水面に弾けるライズに空合わせで掛けていきました。
夜の闇から脱しつつある、紅葉の進んだうらたんざわ渓流釣場はまた異なる表情をそこかしこで見せてくれましたな。
身につける枚数が増え、煩わしくかさばる衣服さえ我慢できれば、気温が低く、生命感の希薄な森閑とした山中も大好きであります。
途中ニューリール・ZEROのクリック機構の嵌合が上手くいかず、フリーになってしまいバックラッシュし続けたときには
ぐぬぬ・・使えんリールめ!!
と毒づいたりもしましたがなんとか復旧。後日徹底的にイジメてやりますな・・・
パラダイス・ポイントでは全く反応無し。
「何でかなあ・・あんなに良さげなポイントなのに一度も良い思いをしたことがないなあ・・・」と考えつつ、それ以降はノーフィッシュで数人の釣り上がりの方とすれ違い、受付の脇での昼食休憩となりました。
午後は真っ暗になるまで、区画のミックスエリアにてTENRYU#4ロッドとシリコンスプレーまぶしラインを試しましたな。
家で素振りをしていた時より薄々感じておった事ではありますが、このロッド。
一言で言って”鈍重”です。
設計の古さや、時代なりのカーボンの質によるのでありましょうし、現行のモデルはかなりブラッシュアップされておるはずでありますが、自分で購入することはないロッドでありましたな。
ダイワ・ロッホモア3/4と組みましたが重心はコルク・グリップを外れ、その先端から数センチ先にあるように感じてしまいます。(実際にはグリップ中にありますな。もう少し重めのリールと合わせたら良いのかもしれませんが、そうすると全体重量が・・・;)
持ち重りを感じ、少々硬めのミディアム・アクションと思いますが、積極的にラインスピードを速めなくては飛距離も伸びない印象であります。
これらは比較的軽量と感じる激安フライラインとの相性でもありましょうが、正味4時間ほどの使用で腕が非常に疲れてしまいましたな・・・
そして気になる「KUREシリコンスプレーの有効性」でありますが、結果から申しますと、「手元に適当なケミカルがない!」という状況の時以外は使わないことといたします。
最初の数投こそ「お、案外いけるのかもw」等と感じましたが、釣り続けるうちに激安フライライン独特の、滑りが悪く思うように飛距離が出ない状況へ戻ってしまいましたな。
予想通り、スベスベ効果の持続性は圧倒的に不足しておるようであります。
しかしOSSANもあきらめの悪い漢でありますのでね。
この#4ラインだけはあと数回、シリコンスプレーを塗り重ねて本当に使用に耐えないのかを検証するつもりでありますな。
もしかしたらラインに沁み込んでうまい具合に変化してくれるかもしれないですし・・・
試行錯誤の午後があっという間に夕闇に包まれてしまうまで、うらたんの魚たちは今回も元気に遊んでくれましたな。
この季節にも15時を過ぎると少数ながら#16ほどの蜉蝣が飛ぶのを見られ、マッチさせようとライト・ケイヒルを投じると素直過ぎる連続バイトを得られました。
しかし、この季節は日が短いですな。
暑いのもイヤですが、フライで夜釣りもイヤです。
仕方ないですな・・・
今回もたくさんの発見があり、楽しませて頂きました。
今度こそ、来年また宜しくですな!
蛇足: この日、同行のパパ友さんはなんと カムパネラ・レッドラップ・7’5” #3をシェイクダウンする日でありました。(良いな~)
OSSANもお試しに振らせてもらい、その現代的な軽量さや重心設計、ブレの無さ、シャッキリ感等に感銘を受けてしまいましたな。
当然なのでありましょうが、クラシック・ライトとは全く異なるロッドであります。
比較的シャープで、「積極的に魚を捕りに行く」ロッドとの印象。ロッドの持つリズムが2~3段以上?アップ・テンポであると感じましたな。
いいですな~、これも良いロッドですな~・・・う~~~む・・・・