フライ・ラインはとても高価ですな。
実際にその構造を知ってみれば、釣りに使うラインとしては目玉の飛び出るような価格である事にも多少納得することはできるのでありますがね。
それにしても高価。
このフライ・ラインの高価格はフライフィッシングという釣りの需要の少なさ(フライ釣り人口ですな)にも原因があるのではと邪推しております。
加えて、大切に扱えば結構な長期間使用できるものでもあり、消費スパンが長いことも原因の一つかなぁなどとも思えたり・・・
今はコートランド製に乗り換えておりますが、フライフィッシングを始めた当初、フライラインはこの激安ライン#3を使用しておりましたな。☟
雑に扱い、釣行時によく踏んづけていたせいもあり、10回ほどの実釣で亀裂が入りお釈迦となってしまいました。
ただ30.5mの長さということもあり、真ん中からちょん切って使用しておりましたのでまだ半分残っておりますな。
気が向いたらまた使ってみるつもりであります。
今回#4タックルを組むにあたり再度このラインを購入してみましたな。
改めて弄ってみると張りが弱く(しなやかであるとも言えるかも)、番手から考えると少々軽いんじゃないかなと感じるラインであります。
その張りの弱さからか、ロッド・ティップにラインが絡む頻度も高いです。
他社製品を使用してみると、ライン先端が沈み始めるのも少し早いのかなあ・・・という印象であります。
まぁ、数千円以上が当然のようなフライ・ラインにおいて、この価格で釣りにはなるのでありますから、多少の事は文句は言いませんな。
この激安ラインなんですが、初期状態ではどうも表面のコーティングがなされていないのか、非常に滑りが悪いんですな。
ここからが今回の本題でありますが・・・
フライ・ラインは一度の釣行でも数え切れないキャスト動作によって相当なストレスがかかっていますな。
そのラインの表面保護、潤滑性確保、浮力維持のためにメンテナンスをしていく重要性が、最近になって腹に落ちてきたOSSANであります。
これまでショップのおにーちゃんに言われるがまま購入したMUCILIN(ミューシリン)というケミカルを気が向いた時に使用しておりました。
クリーム状の中身を付属のフェルト様のものでラインにキュッキュッと刷り込むんでありますが、これが有ると無いとでは大違い。
ライン滑りがよくなり、飛距離が目に見えて伸びますな。そして夕方になっても浮力が失われません。
made in england の文字も眩いこのような製品は、やはりラインを水面に浮かべたいドライ・フライフィッシングになくてはならないモノのようであります。
フライ自体にも使用できるとの事。
ふむふむ。シリコンが入ったフロータント剤と言うことでありますな。
シリコン・・・
シリコンでいいんですな?
では、これではどうでしょう?
テントのフライシートに塗したKUREのシリコン・スプレーの残りですな。
これがまともに使用できればコスパが良さそうであります。新品のラインに(後先考えず)これでもかと吹き付け、塗り込みましたな。
う~む・・・
手触りはそれこそ「スベスベ・サラサラ」ではあります。
途中まではティッシュにスプレーしてラインを引き出しキュッキュッと塗り込んでおったんでありますがね。
「・・・ぅえええぃ!!まどろっこしいわ!!」
リールに巻き込んであるラインに直接ブシューっとやってしまいましたので、リールの回転もスゴイことになりましたなw
しかしながらミューシリンにしても同機能他社製品にしても、必ずある程度の粘度を持っておるようで、効果の持続性と言う部分では不安がありますな。
百聞は一見に如かず。
さっそく試してまいりますな。