食品、ガソリン、電気ガス・・・何からナニまで価格上昇に見舞われる昨今。
元より高価であるコックネック・ケープすらも値上げとなってしまいましたな。
なので、欲しいと思っていたカラーの入手は一時保留することにしました。
「イヤ、これから買い込むつもりのロッドやリールの一つも諦めれば買えるじゃん?」
・・・その通りなのでありますが、そうもいかないのが、この趣味の愚かしくも恐ろしいところであります。
幸いにして欲しかったハックルは「バーント・オレンジ」というもの。 グリズリーをオレンジ色に染めたものですな。
手持ちのグリズリー・ハックルを自分で染めてみることにいたしました。
思えばアレ以来、セルフ染色を避けてきました。
結局その後、ブラックやコーチマン・ブラウンのハックル・ケープも入手してしまったのでありましたな。
自分のような釣行頻度で、これ程のケープを生涯のうちに使い切れるのか?
おそらく無理ではないかなぁ〜と思っております。でも良いのです。
日常でササクレ立つ精神が、艶やかで滑らかなケープを眺めたり、撫でたりしていると癒されるのでありますな。
ロッドやリールを弄っているのと同様の精神安定効果を得られますw
家人に煙たがられたり、多少ケープが痛むことを許容できるのであれば、壁などに飾って常々眺めて暮らしたいところであります。
そのような不思議な魅力がハックル・ケープにはあるのでありますな。
え〜と何でしたっけ・・・?
そうそう、この染色作業に気乗りしなかった1番の要因は、染色液のニオイであります。
激しくクサイ
のであります!
この染色液は「キョーレツに酸っぱいニオイ」がします。
健康には良いらしいですが、普段よりOSSANは酢の物は苦手であります。
ですので、今回は染色液を変えてみることにいたしました。
コレにしてみます👆
経験を踏まえ、要点を整理しておくことにしましたな。
- 脂分が染色液を弾くので、ハックルを中性洗剤で洗っておく。
- 染色液は薄めず、最初から原液のまま使う。
- 染まり具合に妥協したくないので、時間的余裕のある日に行う。
の三点であります。
台所の隅に数年間も放置されていたアルミ鍋を発掘したので、今回はそれを使うことにしました。
台所用洗剤でハックルを洗い&濯ぎ&水切り。 間髪入れずローパスバチックを振りかけます。
なんだよ・・・
やっぱりクサイじゃん・・・;
クラフト染料と寸分違わぬニオイでありましたな・・・まぁ仕方ありません。
風呂場へ隔離し、換気扇を回し続けます。これであの「ニオイ」を室内で感じずに済みますな。
ここからは約2時間ごとに、染まり具合を確認していきました。
「こんなモンかな?」と思える染め具合になったのは、実に11時間後でありました。
恐らく気温や湿度、ハックルの鮮度(乾燥度合い?)などにも影響されるのでしょう。
次回は休日の前夜に漬け込んでおけば、余計な手間を費やさずに済みそうであります。
さて、ここまでして欲しかったグリズリー+オレンジ色のハックル。
やはりテレストリアルを意識したフライを巻くのに使ってみたかったのであります。
OSSANは陸生昆虫の色をイメージするとき、ベースとなる黒&茶褐色等とは別の色彩として、ブルー掛かったメタリック・グリーンやオレンジ色を思い浮かべるのであります。
一見地味に見える昆虫たちも、よくよく目を凝らせば、不思議な色彩の奥行きを持っていることを発見するのでありますな。
どうでしょう?
写実的なフライ(そんなの巻けないんだけどw)より、エッセンスのみ捉えたデフォルメなシルエットのフライが好きですな。
その中にオレンジ色が存在するだけで有意なのではないかな〜・・と妄想しておるところであります。
果たして、こうしてオレンジ染めグリズリーをハックリングしたフライは活躍してくれるでしょうか?
期待をしつつ。
まったくお休みの取れなかった、お盆真っ只中であります。
コメント
おはようございます。
お盆最中故、川への釣りはご法度であります。
カミさん曰く、悪霊に川に引き込まれるからダメとのこと。
非科学的だから俺は行くなどとは申し上げられません。目の色に炎が出るのは明らかです。
よって隠忍自重と釣り欲の妥協点は管理釣り場と相成ります。
ダイドはックルは染料購入したまま20年放置プレイです。
怖いのです。私には不可能であります。カミさんにガナラレルのは確実です。
異常に潔癖な妻には抵抗するすべがありません。
FFfreak 様 こんばんわ。
そうですね、ワタシもお盆中の釣りはなんとなく避けております。
家庭内安全保障はいつも、優先順の高位であります。
可能であれば、秘密基地を屋外に設けるのも方法かとw