バーゲン価格に釣られ入手した、Foxfire-アクアジャック・ベストを使ってまいりましたな。
細々したツールの出し入れを繰り返すフライフィッシングにおいて、フィッシングベストの使い勝手はやはり素晴らしいものでありました。
しかし今後このベストを使うのは、限られたシチュエーションとなっていきそうであります。
先シーズンは解禁当初のみ、このベストを使用しましたな。その後は同FoxFireのスプルースライン、バーチカル・タックルベストというものを使っておりました。
これについては別建てのインプレ記事をまとめようと思っておりますが、いつになるかは分かりませんw
フィッシング・ベストに求めた機能を改めて書き出しますと、
- 多種ツール類の運用性改善
- 過剰なバックパック容量の是正
- 十分な数のフライ(ボックス)を持ち込めること
等でありました。
アクアジャック・ベストの導入により、全てがクリアされたと感じましたな。にも拘らず、なぜ出番が減るなどと宣ってしまうのか。
インプレッションを綴りながら、超個人的な無いものねだりをしてみます。
暑さ
使用時の気候にもよりますが、普通に「暑い」です。昨今の速乾性ウェアを組み合わせれば耐えられる事も予想通りではありましたな。
信じられないほどの大汗をかいてしまったとしても自分が不快なだけで、フィールドでは誰に気遣う必要もありません。
そのかわり水分補給には気を遣う(行動するうちに汗も出なくなって来るので・・)程度であります。でもやっぱり首筋〜肩にかけての暑さや蒸れ感に不快を覚えることはありましたな。
対策を思いついたりもしましたが、ちょっとした機材の導入や、加工を考えなければならないのも面倒で、今のところ全く気乗りしていないのであります。
ポケットのサイズや配置
両胸前のポケットが大きすぎて、ジャマに感じることが多かったですな。
左胸内側の防水ポケットはロール部が厚すぎて嵩張ります。ポケットのサイズも半端で、ベルクロが服にくっついたりと全般に使いにくいですな。
ココへ物を入れると着心地が悪化します。タバコのセットは無理でした。収納物は良いところ、車の電子キーやティッシュくらいでしょうか?
これでもかと用意されているポケットの数も、自分には多すぎるようです。収納したものを一々思い出さなくてはなりませんな。
慣れれば良いだけなのでしょうが、そのうち思い出せなくなるでしょうw
そしてメッシュのボトルホルダーの位置。これが全く気に入りません。
大きなフロントポケットのせいでブラインドでの操作を余儀なくされますし、ボトルが上腕と干渉しがちなのであります。
バックハンドでのキャスティングの際や、高巻きや大岩を乗り越えたりと激しい運動が伴う時・・・体幹に対しクロスして腕を使う必要がある時と言うとわかりやすいでしょうか?
腕と干渉したボトルが飛び出してしまう!のであります。
ヘタをすると流失してしまいますな。不安になって、それらは前部の4連フラップ・ポケットで運用するようになりました。
せっかく備えられているポケットが使えないのであります・・・
のべつスプレーやパウダータイプのフロータント使用するような状況では、この事がストレスとなってしまいましたな。
重さ
肩へかかる負荷はうまく分散されており、身体の一部へおかしな痛みが蓄積することもありません。
それに気を良くして何でもかんでも持ち歩こうとする自分が悪いのでありますが、休憩時にはベストを剥ぎ取るように、呻きながら下ろしておりました。
再び着込むにも、「ヤッコラしょ〜!」と、かなりの気合が必要な重量であります。
では荷物の量を絞れば良いだけではないか・・・とはならない理由が次であります。
着心地
今後の常用を見合わせることにした、最大の原因がコレでありますな。
多くのフィッシング・ベストの構造がそうなっているように見受けられ、こんなことを気にするのは、もしかすると自分だけなのかもしれません。
横向きに造られたメインポケット。
ココへはC&FのLサイズWPケースを左右一つずつ収納しており(コレ自体も重いんだけど;;)、サイズもピッタリであります。
しかしコレが気になって仕方ないのでありますな。
片手にフライロッド、もう片手にラインを持って構えるじゃないですか?
そのニュートラルな姿勢をとっている際の、腕に干渉する嵩張りがど~しても気になってしまうのであります!!
張り出しが大きすぎるから気になるのかと、小さなボックスに入れ替えてみたりもしたのです。ですが、マチの深い4連フラップポケットの存在も相まって、あまり改善しませんでしたな。
当時はそれほど気に留めませんでしたが、貰い物ベストを使ってみた時にも気になった記憶があります。
更にもう1箇所。
この不快感は薄着の季節に顕著なのですが、身体の脇でつながった生地部分へ腕が擦れるのも、チョット気に入らないのであります。
このあたり当然ですが、チェスト・タックルバッグの運用時には無かった違和感なのでありますな。
嵩張る前身頃ポケットと、脇の生地が存在する構造自体が、ワタクシには向いていないのではないかと考えるに至りました・・・
「イヤイヤ、それじゃフィッシングベストにならないじゃないか!」
と言われてしまいそうですな。
この構造であって、初めて実現されている諸々のあることも、なんとなく理解はできておるのです。
以前のエントリー(リール編)でも書いた事があるように、意識の集中が削がれるとガマンできない質なだけかもしれません。
でも気になるものは気になるのでありますな。
限界近くまで体力を振り絞って、神経を研ぎ澄ませて臨んでいるようなフィールドでは使いたくないかも・・・と言うのが、現時点での正直な気持ちなのであります。
以上のような偏執的理由の数々から、ワタクシがこのベストを使用するのは・・
- わりと着込んでいるような季節及び環境で
- 高巻き、ヘツリ等厳しい運動の必要性も少なく
- 様々なフライやツールを持ち込むだけの余裕や必要性がある
フィールドとなりそうです。
と、いうわけで。
近頃見始めた動画等の影響もありまして、このベストは湖や本流系のFFに使ってみようと考えておるところでありますな。
渓流とはまた異なるタックル運用が求められそうなので、専用のベストとしてみるつもりであります。
コメント
ツイッターを拝見しましたが、ツーハンドの釣りもやるのですか?僕はいまだにスペイキャスティングが苦手で・・・。ですが、来月2日より、厚岸の別寒辺牛川に行ってきます。ここならボウズはないし降りアメマスの大物も狙えるので。これが僕の解禁釣行になります。
TroutWater さま、こんばんわ。
ツーハンドは今年の新たなチャレンジなのです!
ずっと釣りたいと焦がれている魚がおりまして、実はルアーで挑戦しても良いかななどと考えたこともありました。
しかしココまで来ると、やはりフライで釣りたいなと・・・今年はそのテーマと遠征に全集中するつもりでおります^^;
なんと北海道ですか?シーズン最初から豪快で羨ましいことです。
くれぐれもお気をつけて、良き釣行となりますように!
ずっと釣りたいと狙っている魚は島牧の海アメかイトウとかですかね。イトウは一度、風蓮川で掛けた事がありますが、今まで味わった事が無い引きでティペットぶち切られました。