今年は春が足早に去ってしまった気がして、少々残念に感じております。
愛でた記憶の薄いままに桜は散り、雪柳、菜の花、ネモフィラ、花水木も・・・
今はすでに紫陽花が満開を迎え、夏の訪れを待つばかりとなっておりますな。
いきなりですが今シーズンは
ヒップパック
(ウェストバッグと言ったほうが通りは良いかな?)
も導入してみることにいたしましたな。
ええ・・・もう完全にあきらめました。
フィッシングパック沼の、さらなる深みに飛び込んでしまうのであります!
昨シーズンはモンベル・チェストタックルパックをベストタイプとして、通年使用しましたな。
ハードな運用はできませんでしたが、
- 不足はしないが、フライの数、種類を多少絞る必要がある。
- 身の回り品や小物類の整理・収納力に劣る。
- フライパッチ取り付け問題は未解決。
- メッシュ構造だがやはり暑い。
- ランディングネットを留めておくベルクロの固定力不足。
等に留意すれば、当初の目論見であったバックパックと組み合わせての運用は何とかなりそうな感触を得られました。
そして今季。
3月に養沢、4月初めには赤久縄さんでウォーミングUP釣行をしてまいりましたな。
ニューロッドの入魂に失敗したり、50センチオーバーのレインボーになけなしのプロフェッサーをブチ切られたり・・・
その際、それぞれの使い勝手を思い出すためにリバレイ・チェストパック、パタゴニア・スリングパックと異なるパックで臨みました。
チェストパックは、体への密着度が低いのは良し悪しです。
涼しい代わりに材質がコットンなので重く、体が振られる感覚が強いです。
撥水スプレーは施していますが、それでも雨が降りそうな日に使いたいと思いません。
ファスナーや各フラップの使い勝手もあまり良くないなぁ・・・と再認識しました。
スリングパックはフロントポケットの整理・収納力不足とフラップ固定力への不安。フライパッチの位置的据わりの悪さ。
そして1日が終わった後の、主に上半身に対するダメージに耐えられなくなってきました。
双方気に入っている部分もあり、ボロボロになるまでは使っていくつもりではあります。
しかし、モンベル+バックパックの組み合わせを持ち出すまでもない釣行においては、個人的使用状況に対し最適解とは言い難い・・・
と考えてしまったのであります。
「だ〜か〜ら〜、フィッシングベストなんだろ!」
というご意見はごもっともなのであります。きっとそうなのでしょう。
内緒ですが、すでにリサーチも進めております。
しかしモンベルのベストアタッチメントもメッシュなのです。それでも暑かったのでありますな。
どうにも諦めきれないのであります。
実はそれ以外に大した理由もありませんが、”ベストの導入は最終段階”として、まだ取っておきたい気持ちなのであります。
これら今年の釣行で、
- バックポケットに仕舞った物へのアクセスを容易にしたい。
- 上半身の前後左右重量バランス不均衡は疲労感に直結している。
- 小物の整理・収納性は思っていたより重要である。
- ランディングネットの運用にストレスを感じる。
- フライボックスはMサイズで3つ、常時アクセス出来るようにしたい。
- パック外にぶら下がる物も少ないに越したことはない。
- もういっそ上半身はフリーにしてしまった方が疲れないのではないか?
等の考えに至りましたな。
モノは試しと、これまで避けていた(お腹が痛くなりそうなイメージ・・)大きめのヒップパックを導入してみることにしたのであります。
身体の中心である腰に、タックルを集中配置する
のでありますな。
フィッシング用としてリリースされているモノならなんでも良いという訳にはまいりません。
ショルダーパックでは見事に失敗しております(でも普段の生活用としてヘビーに愛用中なんですがw)。
もとよりフライフィッシングを想定して作成・販売されているヒップパックの中から、ウェーディング・ブーツで良い印象を受けているSIMMSのパックを選択いたしました。
SIMMS FS HIP PACK
(シムス・フリーストーン ヒップパック)
お約束でありますが、ショップで煙たがられるほどに長時間弄り倒した挙句、連れ帰ってきましたな。
帰宅してすぐにプライスタグを破り捨てましたヨ・・・フライフィッシングは恐ろしい趣味なのであります。
各部をチェックしていきます。
価格の高いものに対してOSSANは意地悪です。
最前ポケット。
こんな摩擦に弱そうな材質で伸縮性を確保して、何を入ておけと言うのでしょうか?
薄っぺたいスペアリーダー等なら良いでしょうが、角の立ちそうな硬い物は入れない方が良いでしょう。
ティペットキャディ(ホルダー機能ですな)が設けられているのは、さすがのFFメーカー品と言うところでありましょうな。
恐らく一番開け閉めの多くなる、前〜2番目のポケット。
内部のセクション分けは段差がつけられ、「む。分かっておるな・・・」と言う印象であります。
アルミ製ボックス+スリムタイプケースを2個ずつ収納して、まだ少し余裕のあるマチの深さがあります。
デュアルファスナーで開閉するメインストレージ。
カッチリした印象で、ファスナーを引く逆の手でパックを保持するためのループがありますな。
開けられる、閉められる・・・だけで終わっていないところが、非常に好印象です。
しかもフラップ先端には何やら弱目の磁力を与えられ、ファスナーを締めなくてもベロンベロン動かないような工夫がされています。
でもこれはコスパ的にやり過ぎだと思いますなw
メインストレージ内にも仕切りポケットあり。
使用頻度の低い、ティッシュやハンカチ等の小物類を整理するのにも便利そうです。
でも、内側の生地はもっと明るい色が良かったな。
外・底部には近頃流行の(?)どうも信用ならない、伸縮性のあるメッシュ生地を使用したボトルポケットがあります。
位置的に一番ダメージを受けそうなパック底部でもあり、不安であります。
ここはマチをつけた、番手を落としたナイロン製にして欲しかったですな。
せめてハーディやバブアーのゲームポケットみたいな、頑丈なネットだったら「ちょっとシブいよなぁ。」とも考えてしまいます。
しかしレイン・ジャケットなどを一時的にホールドすることの出来る、コンプレッション・ストラップ。
これは経験的に便利なことを分かっておりますので、好きな造りです。
各テープ末端の処理に至るまでよく考えられており、高価なのも頷けます(納得はしないけど)。
ウェストベルトには小さなジッパー付きポケット。
仕様頻度の高いBGR001や、シンカー&マーカー等の小さなケースを収納すると良さそう。
反対にはボトルホルダーが二本分。テープ部がパンツのゴム紐のように伸びてしまわないか、少々不安であります。
使わない時はボトル類を入れておかない方が良いかもしれませんな。
シムス独自のドッキング・ステーションとやら。
フォーセップを下方から差し込んでも、摩擦力とマグネットの磁力で保持できると言うもののようであります。
「磁石を使ってるからペースメーカー等を使ってる人は気をつけてね」と書いてあるようです(ちゃんと読んでないけど)。
ランディングネットはこんな所に差し込むようです。
フォーセップもですが、自分が実際にどのように、どちらの手で使用しているかを思い返してみると、ちょっと使いにくそうな予感がしています。
コレは実地&実践にて要検証・・・と。
ヒップパックというからには、腰もしくはケツ上辺りに固定されることになるのですな。
深いウェーディングはできる限り避けることにしておりますが、ある程度の荷物の濡れは覚悟した方がよさそうです。
今更、足の短さを恨むのも潔くないことであります。
「斜め掛けも出来ます」と謳われているショルダーベルトは幅19㍉ととても細く、ショルダーパッドも
金は掛かっていそうですがとても簡易的
なモノであります。
12リッターとされる容量に荷物を入れた場合、とてもコレだけで運用できるようなものではありませんな。
あくまでヒップパックとして使用し、腰に対する負担が大きい時の荷重分散のためにサポートとして使う・・・ということのようです。
こんなところですかな?
細部が非常に良く考えられているだけに、不安を感じる素材の使い方と、エキップメントの位置関係が気になってしまいます。
しかし使っているうちに「ああ、ナルホド!」と言うこともあるかも知れませんしネ・・・
フライフィッシングにヒップパックはどうなのか?
またオフシーズンになったら、ヨタヨタ話にお付き合い頂ければ幸いでありますな。
あ、給付金なんて使ってませんよ?
すでに没収されておりますからネ・・・