モンベル・チェストパック+オスプレイ・バックパックの使い心地はどうであったのか。

現状携帯カメラの限界ですな。歪みのない広角が撮りたければ、重いカメラを持ち出すしかありません。(コレはアイフォン11です)

今年はこれまで、主にモンベルのチェストタックルパックと、オスプレイ・ハイクライト26というバックパックの組み合わせで釣行してまいりました。

どうやら今シーズンの、このセットの出番はおしまいであります。

使用目的の異なるパックの組み合わせですので、インプレとしてどうなのかとも思いますが、雑感を残しておくのでありますな。

結論を一言で済まそうということであれば、

帯に短しタスキに長し

でありました。

先ず帯の部分を説明いたしますと・・・

小物の収納・整理能力は限定的である

予想はしておりましたが、やはりワタクシもだんだんと持ち運びたいツール類が増えてきているのですな。

細々としたそれらを整理・収納、的確に運用するには、ポケットの容量や位置の問題もあって、ある程度妥協する必要がありました。

手狭なだけで作業製は悪くありません。

Sサイズのフライボックスを4個収納しましたが、初めて訪れるフィールドに対応するための様々な種類のフライを、不安の無い数量を持つということも少々無理があるようです。

未知のフィールドでは(ワタクシの場合どこも未知なんですがw)、対応力と持続力に不安を覚えます。

バックパックにもボックスを忍ばせれば良いのでしょうが、面倒で出さないに決まっています。

カメラを持てない

防水のコンパクトデジカメをケースに入れて、ウェーダーのベルトに装着して使っておりますな。

しかしウェット・ウェーディング装備時には困りました。

わざわざそのためのナイロンベルトを用意したり、バックパックと接続したベルト部へ取り付けてみたりしましたが、どうもシックリこないのであります。

嵩張りと重量感が気になったり、ブラブラと不安定だったり・・・

ウェストベルトを使う手もありましたが、これ以上ベルトを増やしたくありませんでした。 安定しませんでしたな。

フライボックスを一つ諦めればソコへ納めることは可能ですが、左右の重量バランスが決定的に崩れるでしょうし、更にフライの数と選択に影響が出てしまいます。

何より出し入れがし難そうです。

結局うまい案も浮かばず、記録のほとんどをスマホに任せておりましたな。

そのスマホも、出し入れがしにくい

大きくなってしまったスマホ(iPhone11に更新しております)をすぐに取り出せる位置は↓ここしかありませんな。

ファスナーでの出し入れは好きではありませんな。 小物がこれだけ外部に張り出しているとトラブルの元ともなります。

万一取り落としても平気なように、スパイラルコードでアンカーしておりました。

ファスナーでの出し入れはイラっとすることも多いですし、ポケット位置とファスナーの開く方向もイマイチです。

これまでのケースのように、フラップ・ポケットでバシバシ出し入れできればストレスがないのでありますが。

iPhone11のカメラ性能は、スマホの範疇においては劇的に良くなっていると感じます。

しかしホールド性の悪さは推して知るべしでありますし、やはり長丁場での釣行記録は出来るだけコンデジを使用したいところです。

落としたりして壊れても困りますし、なるべくバッテリーを温存しておきたいのですな。

ボトルポケットが信用ならない

これはバックパックのサイドにあるポケットの事ですな。

500〜600mlのお茶のペットボトルを持ち運ぶことがほとんどですが、これがボコボコと落ちるのであります。

サイドにあるコンプレッションベルトを締め付けても、メイン荷室に荷物が少ないこともあってか、激しい運動や前屈状態になったりするとボトルは抜け落ちましたな。

ポケットの口は何故か絞ることが出来ません。家で撮ったのでファンタです。

その都度慌てて拾っていましたが、拾えない場所に落ちてしまう可能性も十分に高いのですな。

只見川釣行では落としたことに気がつきませんでした。

これが釣りを始めたばかりで、車から随分と離れてしまった後であったら・・・と考えるとゾッとします。

ペットボトルホルダーで腰にぶら下げてみたりもしましたが、ブラブラと不安定に体に当たるのが嫌で、結局使わなくなりましたな。

コレも未だ良い解決策が見つからずにおります。

26リッター・バックパックの容量は過剰だった。

大は小を兼ねると申しますが、

  • レインウェアの上着
  • サブロッド&サブリール
  • 簡易版ファーストエイドキット
  • 朝&昼食
  • 地図や財布、おやつ等の小物

等を収納すると、26Lの容量は少々過剰でありました。

現状はストーブやコッフェルも持っていかない(それらを使用する時間があれば釣りをしていたい)ので、スペースが空いてしまっております。

釣り始めが晴れている時用に軽量コンパクトな簡易レインウェアを手に入れたので、ますますオーバースペックとなりました。

その割には荷物の仕分け性能が不満

簡易的にでもいいので、メインコンパートメントの2気室化ができる構造だと良かったなと思いましたな。

内部背面ポケットもハイドレーション用でなく、文具類やガジェットを整理できるような複数の小型ポケットであれば便利だったと思いました。

まあコレは専用品でもなし、無理難題というものであります。

以上がこの組み合わせ運用での帯と襷であります。

具合の良かった部分も挙げておきますな。

涼しい

バックパックの背中と接する部分が内蔵フレームの湾曲によって浮き上がっており、ショルダーベルトに至るまでメッシュ生地となっていることによります。

空気が自由に行き来できるので、人間の重要な放熱板である背中が蒸れることが少ないのですな。

コレは予想以上に快適でありました。

上半身へのフィット感が高い

藪漕ぎや高巻きの際に、予期しない方向への重心移動などが起こり難いことは非常に安心感がありましたな。

各部のベルトを締めるとフィット感が素晴らしく高まり、まるでパワードスーツを着ているような高揚感すら味わえますww

視界が良い

多くのチェストパックと呼ばれるものの構造と異なり、前部のパック(モンベルの部分ね)がショルダーベルトに沿って左右に振り分けられる構造です。

ちゃんと足元が見えますな。

そのためパックの隙間からちゃんと足元が見えるのでありますな。

コレは渡渉する際や傾斜のキツイ大岩を上り下りする際など、足元の視界を遮られることが少なく、とても助かりました。

サブロッド、リールを持ち込める

4ピースロッドであればバックパックのサイドポケットへ。6ピースならメインコンパートメントへの収納も可能であります。

そしてそのサブロッドに合わせたリールも持ち込めるという事は、丸一日がかりの釣りでは安心感がありますな。

導入時の懸案への対応状況も書き残しておきます。

ベルト・アタッチメントの取り付け位置を変更しましたな。

チェストパックのアタッチメントを、当初は柔めなショルダーベルトのアクセサリー・テープ部分へ固定しておりました。

そのテープの細さ等もあって、どうも据わりが悪かったのであります。

幾度めかの釣行時に、チェストパック側のベルトの長さを調整し、パックの肩への引き付け調整ベルト部へ移動しました。

メッシュだらけでも、汗をかかなくなるわけではありません;;

ここは丈夫でコシのあるバリスティック・ナイロンですので、強度的にも安心できます。

余ったストラップをテープ部へ通すことで、纏まりも良くなりましたな。

小さなセッティング変更ですが、これはパック全体の脱着時など、圧倒的な使用感の向上に繋がるものでありました。

フライパッチ装着問題

結局、メインパック右側のノッペリした前面に付けておりました。

身体の中心からは更に離れ、岩などへ干渉したり、ティペットが絡まったりすることも多かったですな。

購入したばかりのTMCフライピットを紛失してしまった事もありました;;

使用時の距離感だけは絶妙(近視&老眼)だったので、我慢しておりましたな。

ランディングネット取り付けの変遷

最初はフロントパネルのオープンポケットへ突っ込んで運用しましたが、出すのも戻すのも上半身がツリそうになって断念したのであります。

フィッシング用バックパックは、D管がバックパネル上部に付いているイメージが強かったのですな。

そこに近い位置でネットを運用しようとしましたが、ムリでした。

最終的にココになりましたな。

コンプレッションストラップの、バックル部分にマグネットリリーサーで固定するようにしましたな。

ネットの存在が少々気になりますが、直立状態においては許容範囲でありました。

釣りには柔軟性も大切であることを、文字通り痛感しておるところでございます;;

結論

モンベル・チェストパックを、スタイルを変えて2シーズン使用してきましたが、概ね求めていた使用感は得られたと思っております。

しかし今シーズンと同様の

  1. 雪が消えてから7月一杯、及び9月〜禁漁まで。
  2. 朝〜15時前後くらいまでの釣行時間で二日間。
  3. 単独でヤバそうな場所は避ける。

等を想定する場合、来シーズンはこの組み合わせを使用しないと思いますな。

現状持ち運んでいるモノたちであれば、中途半端に大きなバックパックの容量は必要ないことがわかりました。

そして細々したツール類の収納能力や、それらの運用の重要性を再認識させてくれましたな。

嵩張るウェアや調理セットなどを持ち出す必要があったり、フライの数やツール類も絞っての長時間行動を求められるような厳しめなフィールドでは、再び出番となることもあるでしょう。

いずれ憧れの渓流泊に挑むとなれば、近頃の優秀なギアを選択しても30リッター以上のパックと組み合わせる必要も出てくるのかもしれません。

しかし、そのような機会を得るために残された時間が、刻一刻と減少していっていることを感じます。

今は各地の思い出を反芻しつつ、ツール類を取り外しております。

すっかり日の短くなって寂しく感じている、長月の宵でありますな。

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コメント

  1. しげ より:

    OSSAN様、こんぱんは!
    ザックやバッグ選びって、楽しいですよね♪
    大きさや形状だけでなく、デザインやカラーなどもいろいろ迷うのが大好きです^^
    オスプレイは多機能で、背負心地もよくお値段も良心的…僕も好きなメーカーさんです^^

    あと、モンベルのアングラーパックを使っている仲間がいますが、山の釣りにはちょうどいいそうですよ。
    15Lと小さめですが、フロントポケットもあるので日帰りにはちょうど良いそうです。

  2. OSSAN より:

    しげ様、おはようございます。
    もう私はパックマニアなんじゃないかと思い始めましたw
    フィッシング用の(ではなくてもフライに使えそうか考えてしまう)パック類が、次から次へと気になって仕方ないです^^;
    アングラーパックも一度候補に挙がり、ショップで触りもしましたが、上級者でないと使いこなせないと思った経緯があります。
    「アレもコレも持って行きたい」と思ってしまう自分には、まだ早いようです。
    でもあのパックのミニマリズムと運動性能(?)は魅力ですね・・・